【ALBUM "SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND"】
エリナー・リグビーと同じように孤独なんだ by PAUL McCARTNEY
'SHE'S LEAVING HOME'は、1967年 6月にリリースされロック&ポッ
プス界のみならず、音楽業界全体に大きなインパクトを与えたアルバ
ム"SGT.PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND"に収録されたポールの曲
である。このアルバムは、当時4トラックの機材で製作されたという
のだからオドロキである。
さてこの時期、ビートルズは「サイケデリック音楽」の質的向上に
大きく貢献する。1966年春の'TOMORROW NEVER KNOWS'あたりから始ま
った「一連の流れ」は、"REVOLVER"を経て"SGT.PEPPER'S"でも受け継
がれてきた。その中でこの'SHE'S LEAVING HOME'は、この流れには属
さず、編曲的には'YESTERDAY 'や'ELEANOR RIGBY 'の流れを、詩作的
には'ELEANOR RIGBY 'の流れをくんでいると言われている。
この曲の主題について詳細は触れないが、「親の世代と1960年代の
若者の間にあったジェネレーション・ギャップ」を鋭く表現している
ということにとどめておきたい。ただ、このテーマはもちろん時空を
越えた普遍的な問題なのであろう。
'SHE'S LEAVING HOME'で言いたいことはひとつ。それは、ジョンの
バッキング・ボーカルの素晴らしさである。ジョンのどこかメランコ
リックなヴォイス・トーンは、この曲の「家出した娘vs狼狽する両親」
という図式の中の両親の心情の変化をきわめて的確にとらえていない
だろうか。もちろん、このトーンを彼は意識してそうしたわけでない
のだと思う。しかし、その曲から感じ取った雰囲気や感情を、自然に
「表現」できてしまうところが、ジョンのジョンたる所以であろう。
そういう意味では、彼は真の「アーティスト」だといえる。
ここでもポールは三人称でジョンは一人称。
これがドラマを広げるのですね。
ジョンとポールのコラボが名曲を生んだのですね。1+1が10くらいになるみたいな。
we gave her most of our lives
sacrificed most of our lives
we gave her everything money could buy
なるほど~。
中間の掛け合い三人称・一人称ですか♪
深いですね。
この曲の詩作や表現の奥行きの深さが
大好きです。
超名曲♪