らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

479.SHE'S A WOMAN TAKE7

2007-02-27 | 12.THE BEATLES
【PAUL McCARTNEY】

 1964年夏のアメリカ・ツアーを終えたころから、ポール・マッカー
トニーは実に多様な音楽に取り組むようになった。‘She's A Woman ’
もそのひとつである。

 ‘She's A Woman ’のレコーディングは、1964年10月 8日15時30分
から開始された。彼らは夕刻までにベーシック・トラックを録り終え
19時から22時にオーヴァー・ダブを施し、この曲をたった1日で完成
(“PLEASE PLEASE ME”の頃はさらに圧巻だったが)させてしまった。
 
 わたしは、その中の“TAKE 7”の音源を聴いたことがある。文献に
よれば、ベーシック・トラックとして採用されたのは“TAKE 6”との
ことである。

 それにしてもシンプルなベーシック・トラックだ。ポールのヴォー
カル(おそらくガイド・ヴォーカルではなくしっかり歌っている)と
ヘフナーのベース、リンゴのドラムス、そしてジョンの325の裏拍
カッティングだ。ジョージの音はまだ無かったのであろうか。TAKE 7
の音源からは、「それらしき音」を確認できなかった。

 TAKE 7は、イントロで間違えやり直し。再スタートする。ポールの
ヴォーカルとベースの完成度は高い。ジョンのカッティングは、やや
不安定だ。ところどころに“Funny Chord ”も飛び出している。それ
でも演奏は続く。そして・・・。圧巻はエンディングだ。終わらない。
ポールの絶叫が続く。この曲の「ブルージー」な特性が、さらに強調
される。見事は“IMPROVISATION ”だ。“RUBBER SOUL ”の時に収録
された、落ちつきのある“12-Bar Original ”とはまた異なった趣で
ある。

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