2035．そのアクティビティに必要とする時間

　皆さまが従事しているビジネスのあらゆる分野では、収益をあげる
までのプロセスがあります。そのビジネス・パターンは業際、業種等
多岐にわたりますが、共通していることは、それらのプロセスをサー
ビス活動と定義をし、個々のアクテビティに分解できることです。

　「アクティビティ」という言葉を使いましたが、この場合「タスク」
あるいは「作業」と言い換えても、さほど乖離はありません。「作業」
というと「受動的」な意味を私は感じてしまうので「アクティビティ」
という言葉を使用します。もちろん「ＡＢＣ（=Activity Based Cost-
ting）分析」との関連性もあります。

　「コスト・ダウン」、「原価低減」・・・。営業利益を向上させる
ために、企業はさらなる努力を続けています。無駄な行動はないか。
同じことを複数の部門で実行していないか。その「タスク」は本当に
必要なのか・・・。

　このように突き詰めていくことは確かに必要です。しかし、突き詰
めていく方向を誤ると、取り返しのつかないことになります。売上が
既に決められ、採算をとるために本来必要とする「アクティビティ」
を省略していないか、あるいは必要な時間をかけていないか。つまり
日々のサービス活動の中で「収益性を重視するあまりに、本来必要と
する大事な活動を疎かにしていないか」ということです。

　しかし、その結末は明白です。誤ったサービス活動の結果は品質に
必ず現れ、市場や顧客からの相当の評価を受けることになるからです。

　生産性を上げるための「再利用」は常套手段ですがそのOUTPUTだけ
では顧客はそのサービス活動を評価しません。今一度、自己の行動を
一から点検していきたいと感じています。



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