【写真:フェリー上から苫小牧西港を眺む 2005年10月14日19時12分撮影】
1984年以来、毎年のように北海道へ「通って」いる。道内を駆け巡
り「内地」へ戻る。復路の拠点は当初、函館であった。それが室蘭に
なり、ここ数年は苫小牧に定着している。「時間を気にせず旅をする」
と言っておきながら、やはり仕事を抱えている制約を感じる。道北や
道東をまわっているため、苫小牧と函館では1日の行程差があるのだ。
それはさておき、フェリーの出航というのは旅情を感じるものだ。
楽しかった「北の旅」を終え、たくさんの思い出を体全体に受け止め
フェリーに乗船すると、やはり少なからず感傷的になるものである。
函館の函館山と大千軒岳、室蘭の測量山と白鳥大橋といろいろな風景
が現在でも記憶に残っている。苫小牧では、新千歳を離陸した航空機
が上空を飛んでいくシーンがまた、大感動ものである。
「内地」の帰港地は青森、八戸と次第に南下し、最近では仙台で定
着している。大洗を選択しないのは、たとえ短距離でも「車で自走」
にこだわっている点があるのだろうか。いずれにせよ、定着させるの
は、我ながら不本意である。ゆくゆくは、その日の気分で進路を決定
できるような旅をできるようにしたいなと思っている。
「きそ」から仙台港を眺む
フェリーから下船。あとはひたすら東北道を南下。なんと味気ない
ことか。目の前に素晴らしい東北の地があるというのに。一度だけ、
北海道の帰りに青森に寄り、龍飛岬、十三湖、JR五能線沿いを徘徊
したことがある。その分、スケジュールは確かにハードになったのだ
が、こういうのがよいと思う。
東北道をひたすら南下する。次第に車が増える。街が繋がっていく。
現実に戻るような感覚を覚えるのは確かであるが、毅然と前を向く。
このような素晴らしい旅をまたするために、明日から頑張るのだ。
私も大洗からでしたがフェリーで上陸するのが大好きでした。飛行機を使うより時間をかけて心の準備をするのがいいんですよね。行くときのワクワク感と帰りの日常に戻るための準備。東京に戻ったときの夜の明るさにいつも驚いていました。
おお!
いらっしゃいませ~♪
>行くときのワクワク感と帰りの日常に戻るための準備。
これ、ハゲしく同意です。
表現が難しいのですが
なんだか「よい」のですよね。
フェリーに乗るときも「ワクワク」です。