【ALBUM "BEATLES '65"】
「ボォ~ン、ビヨ~ォン」。イントロ最初の「A音」だ。なんとも
奇妙な音である。
この奇妙な音は、ポールがHofnerで3弦の開放弦(A音)を弾いた
際、アンプに接続されていたジョンのJ-160Eがフィードバックを引き
起こしたという「事件」が発端だといわれている。確かに発見は偶然
であるが、この音をレコーディングに採用したのは意図的だったかと
推測する。なぜならば「適量」のフィードバック効果を出すためには
何回か試行錯誤が必要だからである。
本格的「ギター・サウンド」
とにかく、このギターリフを思いつく才能はすごいの一言。コピー
したことのある方ならおわかりかと思うが、このリフの左手のフォー
ムは、人差し指をセーハーした、セブンスコードのフォームに近い形
になる。従って小指を頻繁に動かさなければならないため、手のひら
の比較的小さな人にとっては演奏が難しいのである。本家のジョンは
もちろん難なくこなしたのであるが、歌いながらこのリフを演奏する
ことは難しかったようである。実際のところ、レコーディング時には
歌と演奏を分離していたが、ライブなどでは、歌うところでこのリフ
をセブンスコードのストロークで代用していた。
1966年の日本公演でもこの曲は演奏されていた。イントロのフィー
ドバックのパフォーマンスは7月1日昼の部の映像からははっきりと
確認できる。また、'I'm in love with her'と'She's in love with
me 'という歌詞をジョンは混同し、ライブでよく間違えていた。
あ。忘れてはいけない。ギター・サウンドもさることながら、この
曲のイメージが「ラテン系」リズムを表現したリンゴのドラムで決定
づけられていることを。あのシンバルのショットは、独特な雰囲気を
醸し出している。叩いてみるとけっして簡単ではない。
昨今、何かと話題の多いUS盤であるが、"BEATLES '65 "で収録さ
れているミックスは非常に深いエコー処理が施されている。あたかも
バスルームでレコード(とは言わない。CD)を再生しているかのよ
うに聴こえる。
確かにあのギター・リフが、この曲の特徴なんですよね。絶えず聞こえてますよね。そうるさんご指摘のとおり手が大きく、指が長くないとつらいですよね。リンゴのドラムもちょっと変わってますよね。
THE POLICEの'EVERY BREATH YOU TAKE'のリフも
この曲に勝るとも劣らず難しい・・・
いらっしゃいませ~。
さすが!
そうなのですか。VOXですか♪
設備、機材、環境等
やはり、いろいろな組合せがあるのですね~。
『ザ・ビートルズ ’65 BOX』も
楽しみです。