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らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

436.紅白を観て思ふ

2007-01-15 | 11.Music
 今から数十年前、わたしが学生として「紅白」を観ていた頃には、
「懐かしい歌を歌う演歌歌手・定番歌手」vs「その年にセールスの
実績があるニュー・ミュージック系アーティスト・ポップ系シンガー」
なる図式があったように記憶しています。

 昨今、なにかこう、変わらなきゃいけないという意識に駆られ動く
NHKの姿があります。視聴者のニーズをできるだけ広く取り入れ、
『紅白』の番組づくりに反映していこうとする姿勢は確かに感じられ
ます。しかし、あまりにも発散しすぎてコンセプトが定まっていない
ようにも見えます。娯楽が多様化した現在、「歌謡番組」のあり方を
定義することが、非常に難しくなってきているのではないでしょうか。

 よく「世代間のギャップ」が話題になります。どんな時代も「世代
間のギャップ」は存在しました。世代によって行動様式も異なります。
わたしがまだ10代~20代だった頃、両親の世代が聴く「懐メロ」
に興味が湧きませんでした。しかし現在、わたしがその世代になって
どうでしょう。このブログの記事の傾向をご覧になってもおわかりか
と思いますが、「懐古的」な志向になっているようです。カラオケも
そうです。もちろんこの世代になっても「現在進行形」の音楽に追従
しているかたが身の回りに多くいます。

 ここまで来て、よくよく考えてみると「世代のギャップ」というよ
りも「音楽のジャンルの多様化」と「特定のジャンルの流行・廃り」
のほうが実態をよく表していることに気がついてきました。

 音楽を自分のスタイルで楽しむ選択肢が広がり、志向も多様化して
いる現代では、『紅白』も八方美人的な番組づくりではもはや限界が
あるのではないでしょうか。この10年間における、インターネット
社会の急速な発展で「放送・通信」業界の環境そのものが、激変しま
した。そのような中で、『紅白』はそのような方向へ進んでいくのが
ベストなのでしょうか。

 「ターゲットを絞るのですか。どこに。なぜ?」

 極論すれば、「お茶の間でこたつにみかん」という視聴環境でよい
のではないかと思います。お父さんにお母さん、そして子供達・・・。
あるいは、おじいちゃん・おばあちゃんも。そうです。一家団欒です。

 「そんなの現実的じゃないよ」との声が。確かにそうです。これは
わたし願望なのかもしれません。そんな世の中に戻ったほうがいいと
いう・・・。もっとスローな世の中に。

 社会や文化には、「変わらなければならない部分」と「変わっては
いけない部分・前の世代から継承していく部分」の両方があるのだと
思います。

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