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らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

460.古田敦也氏が語る「指導」

2007-02-08 | 61.Business
 最近、クライアント先を訪れ経営層や幹部社員の方々とお話をさせ
ていただく中で、「指導」「育成」というキー・ワードがよく出ます。
「次の時代を担う人材をいかに育成していくか」。簿外資産としての
大切な人材を「人財」と表現することもあります。ともかくも、広い
意味でいま、日本全体で最重要課題であることは間違いありません。
わたくし自身の「成長」も含め、最近このことについてよく考えます。

 先日、朝刊を読んでいると、プロ野球・東京ヤクルトスワローズの
古田敦也監督が「仕事力」というテーマでコメントされた記事が掲載
されていました。わたしにとって、いろいろと「気づき」を得たキー
ワードや言葉がそこにありましたので、ここにご紹介させていただき
ます。皆様自身で何か感じ取っていただけるものがあれば幸いです。

■出典:朝日新聞 2007年01月28日朝刊第12版13面「朝日求人」 
    ~仕事力「エンターテインメントビジネスの始まり」~

【引用開始】

 今は指導者として若い選手に言っています。「ピッチャーもピンチ
になったらど真ん中をめがけて投げてみろ!」って。得意な球を投げ
てそれで打たれたら仕方ないじゃないか、と。弱気になってボール、
ボールとカウントが悪くなって甘い所に投げるよりも、開き直ってズ
バッとど真ん中に投げ込んだ方がいい結果が出る場合もあるんです。
ピンチに立たされた時、気持ちをいかに冷静に、そしてポジティブに
切り替えてチャレンジできるかで、プロとしての存在価値が決まるの
だと思います。

 指導者になったからといって、選手を「育てる」という感覚はあま
り持っていないんです。もちろん技術面もメンタル面もアドバイスは
します。「ここはこうした方がいいよ」とか「ここではこう考えれば」
などと助言はします。でもそれで伸びるかどうかは本人の力次第です。
僕は監督として彼らが出やすい環境をつくることが仕事だと思ってい
ますし、それを邪魔することだけはしたくない。だからといってポジ
ションを空けて若手をそこに据えるということもしません。

 プロ野球のポジション争いは熾烈です。たった一つのポジションを
守るため、僕もその争いに加わりました。昨年は若手の出場が増えま
したが、「こいつにすべて任せた」と思えるような選手は残念ながら
まだいません。

 プロスポーツは厳しい世界です。一般の会社なら、使えない社員は
異動させることもできます。でもプロ選手はだめならクビです。その
厳しい世界で生き抜くため、壁を乗り越えるためのたゆまぬ自己練磨
が要求されます。僕自身、自分をさらに磨くためにも、まだまだ高い
壁として存在していたいと思っています。

【引用終了】

 いかがでしたでしょうか。最後のパラグラフで企業における環境が
コメントされています。一般企業の実態は、古田氏の現状認識よりも
さらに「厳しい環境」にあるかと思いますが、ともかくも非常に重要
なことをコメントされていますね。終わりのコメントでは、「指導者
である以前にプライドを持つことの重要さ」を教えられたような気が
します。

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2 Comments

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ちょっとずれますけど (タケチャン)
2007-02-08 00:45:44
指導者とかキャップとか、
一緒に育つ存在って気がしてますね。
返信する
人と接するということ (らば~そうる)
2007-02-08 22:11:26
to:タケチャンさん

古田氏の持論を読んでいて
タケチャンさんの「プロ」について以前書かれていた
記事を思い出しました。


指導については
「人に教えること」(というよりも「人と接すること」)
によって自分も学ぶ。
対話することによりお互いに成長するということでしょうか。

「TeachingとLearningの接点」
「接する人みな教師という姿勢」・・・
この分野は枚挙にいとまがありませんね。
返信する

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