これもビートルズのライヴの定番、‘I Feel Fine ’。
イントロのあの「ぼ~ん、びよょ~ん」(我ながら稚拙な表現です)
というギターのフィードバックの音で有名ですね。ちなみに音は「A」
です。
そして、‘I Feel Fine ’のキーは…、そう、「G」ですね。そう
「G」なのです。完成品は…。そして、レコーディング過程も「G」
です。ブートで出回っているTake 6やTake 7も然り。しかし。最初は
「G」ではなかったのですね。これが。Take 1の音源を、本日初めて
発見し聴いてみたのです。すると、キーはなんと「A」!「え~!!」
(失礼)てなわけでして、ビートルズ・ファン歴○十年を自負する私
ですが、この事実を初めて知ったわけです。完成品と比較すると一音
高いのですね。
ちょっと、お聴きになってみてください。
だしょ。一音高いせいでしょうか。ジョンのヴォーカルが苦しそう。
しかも、演奏とヴォーカルを一緒に録っているし。
キーは「A」でありながら、最初の「ぼ~ん、びろ~ん」(あれっ
さっきと違うなぁ)の音は同じく「A」音です。このテイクを聴いて
初めて気がついたことがあります。
私自身、キー「G」の完成品を今までこのように聴いていました。
最初の「A」音とリフが始まるイントロ1小節目のキーは「D」で、
「ぼ~ん、だよ~ん」(またまた違う!)は、コード「A7」(キー
「D」の「V7」)。そして、1小節目はコード「D7」(同じく、
キー「D」の「I7」)と展開し、2小節目のコード「C7」はいわ
ゆるブリッジコードで、転調するキー「G」の「Ⅳ7」になります。
そして、次なる3小節目のコード「G7」で、鮮やかにキー「G」に
転調しているのです。すごい。
それに対して、Take 1はどうでしょうか。完成品のイメージが強い
ので、なかなか耳が慣れませんが、完成品と比較すると、なんとなく
浮いて聞えます。1小節目にコード「E7」(キー「E」の「I7」)
と展開。2小節目のコード「D7」はキー「A」の「Ⅳ7」で、転調
するキー「A」のブリッジコード。そして、3小節目のコード「A7」
で、同じくキー「A」に転調しています。
ふ~、疲れました。
ここまで考えて…。Take 1の最初の「ぼぉんよよよよ~ん」(もう
ええっちゅうに)の「A」を何の構成音として把握すればよいのか、
わからなくなってしまったのです。「B」音だったらしっくりくるの
でしょうけれども、それではフィードバック効果が得られませんよね。
一種の仮説。アーメン終止。キー「E」のサブドミナントとしての
「Ⅳ7」、すなわちコード「A7」の「A」音としてみなすのです。
ちなみに、アーメン終止は‘Let It Be ’で登場する終止形で、教会
で“Amen”と楽曲を終止する際の形です。
なぁ~んて、ごちゃごちゃ語りました。しかし、そんなことはどう
でもいいことですね。当のビートルズは気のおもむくまま、楽典など
関係なく曲を創り上げていったのですから…。でも、この創り上げて
いくプロセスを知ることが、ビートルズの面白さの一つでもあります。
お付き合いいただいた方々、どうもありがとうございました。
HERE
↑If this article is quite good, will you please click?
イントロのあの「ぼ~ん、びよょ~ん」(我ながら稚拙な表現です)
というギターのフィードバックの音で有名ですね。ちなみに音は「A」
です。
そして、‘I Feel Fine ’のキーは…、そう、「G」ですね。そう
「G」なのです。完成品は…。そして、レコーディング過程も「G」
です。ブートで出回っているTake 6やTake 7も然り。しかし。最初は
「G」ではなかったのですね。これが。Take 1の音源を、本日初めて
発見し聴いてみたのです。すると、キーはなんと「A」!「え~!!」
(失礼)てなわけでして、ビートルズ・ファン歴○十年を自負する私
ですが、この事実を初めて知ったわけです。完成品と比較すると一音
高いのですね。
ちょっと、お聴きになってみてください。
だしょ。一音高いせいでしょうか。ジョンのヴォーカルが苦しそう。
しかも、演奏とヴォーカルを一緒に録っているし。
キーは「A」でありながら、最初の「ぼ~ん、びろ~ん」(あれっ
さっきと違うなぁ)の音は同じく「A」音です。このテイクを聴いて
初めて気がついたことがあります。
私自身、キー「G」の完成品を今までこのように聴いていました。
最初の「A」音とリフが始まるイントロ1小節目のキーは「D」で、
「ぼ~ん、だよ~ん」(またまた違う!)は、コード「A7」(キー
「D」の「V7」)。そして、1小節目はコード「D7」(同じく、
キー「D」の「I7」)と展開し、2小節目のコード「C7」はいわ
ゆるブリッジコードで、転調するキー「G」の「Ⅳ7」になります。
そして、次なる3小節目のコード「G7」で、鮮やかにキー「G」に
転調しているのです。すごい。
それに対して、Take 1はどうでしょうか。完成品のイメージが強い
ので、なかなか耳が慣れませんが、完成品と比較すると、なんとなく
浮いて聞えます。1小節目にコード「E7」(キー「E」の「I7」)
と展開。2小節目のコード「D7」はキー「A」の「Ⅳ7」で、転調
するキー「A」のブリッジコード。そして、3小節目のコード「A7」
で、同じくキー「A」に転調しています。
ふ~、疲れました。
ここまで考えて…。Take 1の最初の「ぼぉんよよよよ~ん」(もう
ええっちゅうに)の「A」を何の構成音として把握すればよいのか、
わからなくなってしまったのです。「B」音だったらしっくりくるの
でしょうけれども、それではフィードバック効果が得られませんよね。
一種の仮説。アーメン終止。キー「E」のサブドミナントとしての
「Ⅳ7」、すなわちコード「A7」の「A」音としてみなすのです。
ちなみに、アーメン終止は‘Let It Be ’で登場する終止形で、教会
で“Amen”と楽曲を終止する際の形です。
なぁ~んて、ごちゃごちゃ語りました。しかし、そんなことはどう
でもいいことですね。当のビートルズは気のおもむくまま、楽典など
関係なく曲を創り上げていったのですから…。でも、この創り上げて
いくプロセスを知ることが、ビートルズの面白さの一つでもあります。
お付き合いいただいた方々、どうもありがとうございました。
HERE
↑If this article is quite good, will you please click?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます