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らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

929.ザ・タイガース 『ヒューマン・ルネッサンス』

2008-05-22 | 11.Music
【ALBUM 『ヒューマン・ルネッサンス』】

 『ヒューマン・ルネッサンス』は、ザ・タイガースが1968年11月に
リリースしたアルバムです。そのメッセージには「生命」と「大地」
を感じとることができ、壮大なコンセプト・アルバムになっています。

『ヒューマン・ルネッサンス』track

 01.光ある世界
 02.生命のカンタータ
 03.730日目の朝
 04.青い鳥
 05.緑の丘
 06.リラの祭り
 07.帆のない小舟
 08.朝に別れのほほえみを
 09.忘れかけた子守唄
 10.雨のレクイエム
 11.割れた地球
 12.廃墟の鳩

 以前、タイガースの魅力として、各メンバーの多種多様なヴォイス
によるコーラス
をあげましたが、このアルバムでもその魅力は十分に
発揮されています。

 タイガースのメイン・ヴォーカリストはジュリー(沢田研二)です。
しかし『ヒューマン・ルネッサンス』では、トッポ(加橋かつみ)が
リード・ヴォーカルとコーラスに大活躍です。彼の素晴らしいハイ・
トーン・ヴォイスは「光ある世界」のコーラスをはじめ、「730日
目の朝」「帆のない小舟」にてリード・ヴォーカルとして、華々しく
展開されます。そして「廃墟の鳩」では、このアルバムのメッセージ
とともに、大感動のフィナーレを飾っています。

 聴きどころをいくつかご紹介いたしましょう。

1.「光ある世界」

  主テーマ後半のサリーとトッポによる単声コーラス。同じ旋律を
  オクターヴ違いで別々に歌っています。もちろん低音はサリー、
  高音はトッポです。

2.「青い鳥」

  シングル・テイクとは異なり、リード・ギターの音がマイルドに
  なっています。全体的にモヤがかかったような穏やかな仕上がり
  になっています。鳥のさえずりのような効果音にもハッとします。

3.「朝に別れのほほえみを」

  この詞にあるような状況をわたしは経験をしたことがありません。
  しかしこの曲を聴くと、遠く懐かしい時代が蘇ってきます。

4.「忘れかけた子守唄」

  ジュリーの中音域のヴォーカルとトッポの高音域のヴォーカルの
  対比。ヴァースAではジュリーがFメジャーの旋律に乗せてしみ
  じみと歌ったかと思えば、ヴァースBではトッポがDマイナーの
  旋律を鋭く切り込みます。

5.「廃墟の鳩」

  『ヒューマン・ルネッサンス』のトリを飾るに相応しい曲です。
  戦争がすべてを無にしてしまいます。そして人間は・・・。廃墟
  に一羽の鳩が飛んでいます。トッポが、これから未来を築こうと
  する人間の姿を感動的に歌いあげます。


 わたしが『ヒューマン・ルネッサンス』と初めて出会ったのは、母
親の実家でした。おねえさまがたがポータブル・プレーヤーで聴いて
いたのを聞いていたのです。当時タイガースに人気があったのはなん
となく知っていたようです。その時、ギターの音よりもオーケストラ
やコーラスの音に興味を持ったようで、それらの音を「取り出して」
聴いていたことが、後々の音楽の志向につながっているようです。



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