2007．BIRTHDAY

　‘Birthday’。ビートルズの『ホワイト・アルバム』に収録されま
した。ポールによるストレートなロック・ナンバーですが、実際には
ポールの素材をもとに、スタジオでジョンと仕上げたものです。後に
ポールはこのように語っています。

　ビートルズはあんまりスタジオで即興で曲を作ることは
　しなかったが、この曲はそうした。




　なんといっても、３人のギターワークが素晴らしいですね。ジョン
とジョージの「ツイン・リード」とポールの「ベース」のコンビネー
ションです。ジョージのレスポールとポールのリッケンは同じリフの
ようですが、ベースはギターがブレイクする箇所でもリフを弾き続け
ています。中学校の学園祭でベースを担当しこの曲にチャレンジしま
したが、けっこう大変でした。また、ジョンのカジノは、ジョージと
同じリフを低音域で弾いているようですが、実は、微妙にフレーズを
変えています。

　そして、面白いのはピアノの音です。ギターのフレーズに呼応する
ように鳴っている奇妙な音は、フェンダー・ローズ・ピアノをボック
ス・アンプ（Vox Conqueror ）に接続し、エンジニアによりフェイジ
ング効果を出したものです。ジョンはこのようにコメントしています。

　ギター・アンプを通してピアノの音に少しトレモロを
　かけてみたんだ。
　おそらく当時そんなことをやったのはこの曲が初めて
　だったんじゃないかな。

　リンゴの「ソロ！？」、ジョージの「ダブル・ノート」、そして、
パティ・ヨーコそしてリンダ（？）が参加している「コーラス」など
‘Birthday’はフック満載の曲なのです。



↑If this article is quite good, will you please click?