【レレレのおじさん】
「アニメ」「コミック」というよりも、私の世代では「マンガ」と
いう言葉のほうがピンとくる。「少年マガジン」に「マーガレット」
はたまたTV番組で登場した様々なヒーローたち。皆様のヒーローは
どのキャラクターであったであろうか。
私のベスト5(よく観たという意味)は以下の通り。
あの頃はすべてが牧歌的であった・・・
1.天才バカボン(赤塚不二夫・少年マガジン)
「西から昇ったおひさまが、東へ沈む・・・。これでいいのだ~。」
とんねるずの石橋貴明が桜金造の「船橋ヘルスセンター」のギャグの
仕草(両方の鼻の穴に両手の親指をあてて、他の指をヒラヒラさせる
やつ)をしながらこの歌を歌って登場する。そんなギャグも見られな
くなった昨今。そんなことは「♪どうでもいいですよ」。
さて。「天才バカボン」は、キラ星のようなキャラクター、実験的
な表現等、それまでの常識を打破した、赤塚不二夫氏最大のヒットと
いえよう。
「バカボンのパパ」は、生まれてすぐに「天上天下唯我独尊」との
たまい、天才と噂されたのだったが、クシャミをしたため頭のネジが
数本飛んで、今のパパになってしまう。その後バカ田大学に進学し、
その間に知り合った「ママ」と結婚。バカボンと天才少年ハジメちゃ
んをもうける。
連載の「最終回」をご存知であろうか。冒頭、1ページ1コマで、
「最終回」と大書きし、次のページの最初のコマに「パパ」の顔の上
半分だけ描き、あとはすべて空白。これは衝撃的であった。実はこの
「最終回」もギャグで、数週間後にまた連載が始まっている。このよ
うな試みを今から30年も前にやっていたのである。
やはり、好きなキャラは「レレレのおじさん」だな~・・・。
2.魔法使いサリー(横山光輝・NET)
「♪マハリクマハリタ、ヤンバラヤンヤンヤン」の主題歌が記憶に
残る「東映のアニメーション」である。「三国志」の作家と同一人物
であることを後に知って私は驚愕した。横山光輝氏を初めて知ったの
は、「魔法使いサリー」のほうであるのだ。
もっとも私は主人公のサリーちゃんよりも、とんねるず石橋貴明が
演ずる「サリーちゃんのパパ」や笑福亭笑瓶が演ずる「よしこちゃん」
の「よしこちゃんよぉ~」もとい、「おやつあげないわよ」が強烈に
印象に残っている。
3.ヤスジのメッタメタガキ道場(谷岡ヤスジ・少年マガジン)
このマンガが少年誌に連載されていたのである。今だったらPTA
から即刻クレームが。それほど、この作品は過激な表現に満ちていた。
その内容は、ゲリラ的、アナーキーな内容はあたかも来るべき1970年
代の展開を予測していたかのようだ。
主人公の小学生(?)はなんともマセているというか、タバコは吸
うわ、女の子を見ると「鼻血ブー」。場をファシリテートするのが、
へんてこりんな鳥、「ムジ鳥」。頭の上に日の丸を立てて、脚をバタ
バタ、出っ歯ムキだしの状態で「全国的にアサ~!」とやらかす。
その他、「オラオラオラ」とか「~だもんね」等、言い回しが新鮮
であった。登場人物の先生や親の人格もメチャメチャで、ともかくも
まあ・・・そんな感じある。
4.がんばれ!! タブチくん!!(いしいひさいち・漫画アクション)
一言。面白い。モチーフは、もちろん元プロ野球選手・田淵幸一氏
である。このマンガが「漫画アクション」に連載された1978年 9月、
田淵選手は阪神タイガースの一員であった。しかし、その年の暮れに
創設された西武ライオンズ球団に彼は移籍した。どちらかというと、
このマンガのイメージは「西武ライオンズのタブチくん」の色合いが
強い。
当時の選手や施設等を、見事なまでにパロったいしいひさいち氏の
センスに、驚いたものである。
ちなみに現在朝日新聞に連載されている4コママンガ「ののちゃん」
に登場するキャラクターはこの作品から「流用」されていて面白い。
5.マカロニほうれん荘(鴨川つばめ・少年チャンピオン)
高校1年生落第十回生で25歳の膝方歳三、同じく落第二十四回生で
40歳の金藤日陽という2人の生徒が織り成す型破りアクションの数々。
これが、「マカロニほうれん荘」の世界である。
膝方歳三(トシちゃん)はサングラスをかけ、一見クール(ニヒル
は死語?)である。しかしこれが爆発すると様相が一変するのである。
口が縦長のひし形(註:こんな感じ.^◇^)になり、「ちょ~っ!」
と叫ぶ。トシちゃんをフォローするきんどーさんの動きも、めちゃく
ちゃスピーディ。
とにかくこれほど展開が急であり、疾走感にあふれるマンガは初め
てであった。鴨川つばめ氏はこの作品の後、忽然と消息不明になった。
かなりの労力をこの作品に注いだのであろう。ある意味、彼は天才だ
ったのだと思う。
◇◆◇
この時代で記憶に残る「マンガ」を列挙してみた。
「あしたのジョー」(原作:高森朝雄・作画:ちばてつや)
「巨人の星」(原作:梶原一騎・作画:川崎のぼる)
「おそ松くん」(赤塚不二夫)
「ルパン三世」(モンキー・パンチ)
「つる姫じゃ~!」(土田よしこ)
「オバケのQ太郎」(藤子不二雄)
「ハリスの旋風」(ちばてつや)
「花のぴゅんぴゅん丸」(つのだじろう)
「ひみつのアッコちゃん」(赤塚不二夫)
「ど根性ガエル」(吉沢やすみ)
「まことちゃん」(楳図かずお)
これも、きりがない。撤収~♪
バカボンのパパの誕生秘話、始めて知りました。
本当に天才だったのですね。
昔のマンガをこのように列挙されると懐かしいものがありますね。
また読みたいんだけどなぁ。
天才バカボンの主役の設定はあくまでバカボンだったんだけどパパのキャラがあくまで強くていつの間にか入れ替わっちゃったんだよね。
ちなみにバカボンのママの本名は春菊さんだっけ。
マカロニほうれん荘は大好きなマンガでした。
このマンガが連載されていた頃ののチャンピオンって勢いがありましたよね。
ブラックジャックとかも、この頃ですね。
>昔のマンガをこのように列挙されると懐かしいものがありますね。
これ、私の主観ですからね~
まだまだたくさんあると思うのですよ。
仮面ライダーシリーズとかね。
嗚呼花の応援団もそうかな♪
>ちなみにバカボンのママの本名は春菊さんだっけ。
へ~、そうなんですか~。
さすがくまみちゃん。
こうなると「苗字」・・・
となるところですが、まあマンガだから・・・ね。
まいど~♪
>ブラックジャックとかも、この頃ですね。
おお~、それもあった~。
まだまだたくさんありますね。
1970年代のマンガ。