【写真:品川行き普通列車(京浜急行線浦賀駅) 2009年05月13日14時18分撮影】
現在、横浜市に在住しています。その関係で京浜急行線をよく利用
します。幼少時代は列車種別(快速特急とか特急など)がいろいろと
あり、ダイヤもかなり複雑であった記憶があります。その中でも特に
興味があったのは、「優等列車が普通列車を追い抜いていく」シーン
でした。学生時代にヒマだったものですから、その反対に「品川から
普通列車で浦賀まで乗車した場合、何回優等列車に追い抜かれるか」
なんてことをやっていました。アホですね。たしか1時間40分くらい
かかった記憶があります。何回追い抜かれたかは、もう忘れました。
そんなことはさておき、日頃、京浜急行線のダイヤ編成に対して、
ものすごいノウハウを感じていました。上で述べた「優等列車の普通
列車追い抜き」だけでも驚くべきことですが、「都営地下鉄線や京成
電鉄との相互運転」、「列車の分割・併合」、そして「平面交差」の
中で複雑なダイヤに基づく運行を実現している点は、賞賛に値します。
中でも驚くべきは「平面交差」です。京浜急行線は京急蒲田で空港線
京急川崎で大師線(本線直通運転は大晦日から年始のみ)、金沢八景
で逗子線、そして堀ノ内で久里浜線と数多くの平面交差があります。
羽田空港から京成線に乗り入れたり、品川から新逗子へ、また同じく
三崎口へ直通電車を走らせたり・・・。京浜急行線の直通運転はほぼ
20分間隔ですが、平面交差がある中でこれほど頻繁に運行されている
ケースは珍しいといえます。東京メトロ副都心線の開通直後の混乱を
見れば、このノウハウがいかにすごいものなのか、おわかりいただけ
るかと思います。
このノウハウはいったいどこから生まれたのでしょうか。それは、
京浜急行線が「路面電車」から事業をスタートしたことに起因します。
路面電車はその系統が複雑であればあるほど、平面交差のポイントが
増加します。
先発の電車がそのポイントを通過した後に、後続の電車が同じ
ポイントを通過できるまでの時間を秒単位で短縮させる
このノウハウの蓄積が京浜急行線100年の歴史を支えてきたのです。
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