らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

3041.UKRAINE

2014-03-04 | 51.The Present
 ウクライナ情勢…。緊迫しています。

 クリミア半島周辺のエリアの歴史的な複雑性を鑑みれば、その背景
や構造は単純なものではないと推察されます。ウクライナのエリアは
18世紀に発生したプガチョフ(E.Pugachyov )の乱にみられるように
中央の弾圧に対して、強い抵抗を示してきた地域です。

 また、地理的には「東西の要衝地」としての位置にあります。地図
を今一度ご覧になってみてください。ウクライナはほとんどが平原で
あり、モスクワとはもちろん至近距離にありますが、西方の東欧諸国
とも隣接しているのです。あのボリショイ・ソチは黒海の対岸にあり
ますね。この肥沃な穀倉地帯に1986年に突然発生したチェルノブイリ
原発事故。これもウクライナの地での出来事でした。

 ウクライナ情勢を見るにつけ、ある事件を思い出しました。

 20世紀初頭、第一次世界大戦開戦前、バルカン半島は「バルカンの
火薬庫」と呼ばれ極めて不安定な情勢にありました。そんな中、1914
年 6月28日(今年からちょうど 100年前!)にあのサライェヴォ事件
がこの地に勃発したのです。セルビア人の青年の放った一発の銃弾が
オーストリア=ハンガリー帝国の皇帝・国王の継承者を死に至らしめ
たこの事件は、第一次世界大戦の引き金となってしまいました。

 ヤヌコビッチ政権の腐敗と方針転換に対するデモに端を発したウク
ライナの政変。ロシアの介入により、ステージが変わりつつあります。
今は情勢がよい方向に流れることをただ祈るしかありません。大学で
東欧史を専攻した一人として、注視したいと思います。


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