【写真:“EPIPHNE CASINO”(ES-230T )BLUE LABEL 2013年07月21日13時54分撮影】
私の手元に“CASINO”があります。
ビートルズ1966年日本公演のポスター。その中でジョンとジョージ
がお揃い(もちろん仕様は異なります)のギターで演奏している画が
とても気に入って、このギターを購入しました。あれは1977年のこと
です。池袋の楽器屋さんを何気にうろついていたら、あるではありま
せんか。同じやつが。
もちろん「買い」でしたが、なにせ \70,000。親に小遣いの前借り
をして手に入れました。
その当時は、「ビートルズのと同じシェープならば何でもよし!」
という「ポリシー?」でした。しかし、ヘッドの上部に「EPIPHONE」
のインレイがあり、ボディ内のラベルに“EPIPHONE INC. KALAMAZOO,
MICHIGAN”の表示があり、「本物」と思って購入したのです。価格も
7万円と、高校生の私にとって高価なことには変わりありませんが、
それでも手に届かない価格ではありませんでした。むしろ、手に届い
たのは、ラベルに“MADE IN JAPAN ”の表示があり、「日本製だから
安いんだ」と単純に思っていたのです。
INLAY “EPIPHONE”
CASINO BLUE LABEL
あれから35年以上が経過しました。いろいろと調べてみると、1977
年当時の状況が次第にわかってきたのです。
1970年代半ば、エピフォンは、生産拠点を日本に移していました。
私が購入した1977年ではマツモク工業がカジノを製造していたのです。
よくみると、色調がジョンが保有していたサンバーストのカジノと
比較すると、少し薄めで赤みが強い印象です。ジョージ保有の色調に
近いのですが、ジョージの色調とも異なります。ジョンが保有してい
たサンバースト・カジノは“TOBACCO BROWN ”とも呼ばれているそう
で、外周の黒みが濃い色調です。ジョージのような、やや赤みが強い
サンバーストや“ICED TEA”なんて呼ばれるサンバーストもあります。
CASINO TOP
ネックはマホガニーではなくメイプル材が使われており、3ピース
構造になっています。裏側も平ではなく丸みを帯びた形状になってい
ます。
CASINO BOTTOM
CASINO NECK
ちなみに、マイ・カジノのシリアル№は、「067024」でした。この
体系も、後の1980年代の寺田楽器製造のものや、1990年代の韓国製の
ものと異なるとのことです。
SERIAL NUMBER“067024”
このカジノが最初に活躍してくれたのは、高校3年生の学園祭でし
た。フュージョン系のバンドを結成して自ら演奏したのと、アース・
ウィンド・アンド・ファイヤ(EWF)にインスパイヤを受けて形成
した「アース・ウィンド・アンド・ウォーター(EWW)」で、メン
バーのOくんに貸し弾いてもらいました。その写真が卒業アルバムに
辛うじて掲載されています。(若き日のカジノくん…)
いろいろと思い出はつきません。今でも、私の横にはカジノくんが
います。お互いに「やぁ、少し老けたよね。でもまだまだだね」って。
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