【写真:「じんぎすかん北海道」@帯広市 2012年09月28日17時40分撮影】
昆布刈石を出発し国道38号線に戻り、帯広に向う。時刻は16時30分
をまわっている。時は9月の末。陽はすっかり傾き、対向車線を通る
車のヘッドライトが目立つようになった。
帯広で宿泊する前に立ち寄るところがある。六花亭とじんぎすかん
北海道だ。「じんぎすかん北海道」は、西十四条南12-3-1に位置する。
ウツベツ川のほとりにあるのだが、何度訪れてもそこへ向かう経路に
迷う。ただ、帯広市内も街が碁盤の目のようになっているので、なん
とか感覚で見つけることができる。
ジンギスカン。まさに北海道の風土と歴史が生んだ味である。明治
時代。政府によって1869年に北海道開拓使が設置されると、日本全国
から多くの人々が入植した。札幌市月寒にある羊ヶ丘展望台で、羊を
目にされたかたも多いことだろう。あの羊は当時、北海道の寒さをし
のぐ羊毛を取るために飼育され、ピーク時には 100万頭を超えていた
といわれている。しかし、その後化学繊維の普及とともに減少。現在
ではわずか。しかし、この時代にジンギスカンの味覚が生まれたので
ある。今ではほとんどがニュージーランドやオーストラリアから輸入
されている。ちなみに帯広では豚丼も有名だが、そのルーツもやはり
開拓時代。豚丼は道東方面の家庭料理の一つだ。
さて「じんぎすかん北海道」。こちらではラムだけではなくマトン
もいただける。5歳未満の羊肉がマトン、1歳未満の子羊の肉をラム
と呼ぶ。入口では仁王立ちしたクマさんがお出迎え。入ると、座敷に
円テーブル(星一徹さんがひっくり返すいわゆる「ちゃぶだい」)が
並び、あぐらをかきながらジンギスカン鍋と格闘するのである。
かくして鍋からたちのぼる煙とともに、帯広の夜は更けていく…。
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