6月30日、新幹線の車両内で火災のあった日、私は3日間の旅行を終えて
あの車両の2時間後の「のぞみ」で、東京から名古屋に帰る予定でした。
同行者はいつもの「大阪の親戚のオヨメサン」
なにも知らずにのんきに2人で東京駅に着くと
人がいっぱい!! テレビ局がいっぱい!! 新幹線が止まってる・・・???
「なに?なに?なに?なにがあったの???地震??」
スマホでYahooニュースを見て、やっと事故の全容を知りました。
さあ困った・・・駅でただひたすら新幹線が動くのを待つのもイライラするし
せっかく東京にいるんだから、有意義に過ごしたい。
そうだ!雑誌で見た「アマン東京」の「アフタヌーンティー」に行こう~?!
でも予約もしていないし、急に行っても空いてるわけないか??
幸い東京駅から歩いてすぐなので、ダメモトでとりあえず行っちゃえ~!って事で
大阪と名古屋のおばちゃん2人で・・・行ってきました。
大手町タワーにある「アマン東京」まで、スマホで道案内。
(大阪のオヨメサンは「ガラケー」)
荷物ゴロゴロ引きながら・・・いかにも「お上りさん」オーラ出まくり。
ちなみに大阪のオヨメサンは、そういう系は全く疎く「アマン」の意味が分からず
肉まんあんまんの「あんまんの専門店」だと思っていたようです。
「三菱UFJ信託銀行本店」や「読売新聞東京本社」の前を通り越し
「アマン」の入っている「大手町タワービル」へ。
ここ、みずほ銀行の本店が入ってます。
「大阪支店」「名古屋支店」は、いつでも目にしていますが
やっぱり東京!「本店」「本社」なんですねぇー しみじみ・・・
ちなみに私も大阪のオヨメサンも元都市銀行員なので
「みずほって、第一勧銀とどこが合併したんだっけ?」
「住友銀行は大阪が本店やったわ」「東海銀行だって名古屋が本店だったがね」な~んて
ど~~でもいいローカルな自慢話しをしながら、大手町タワービルに到着。
しかし、ホテルの入口が分からない。
恥ずかしいけど聞くしかない。
ガードマンさんに尋ねると「あそこです」と
指さす方をよくよく見ると、1階の目立たない片隅にホテルの入口が。
え?ここ??
意外に小さい。
「AMAN TOKYO 」の文字も目立たない。
でも、それが逆に入りにくいオーラを出していて・・・「田舎者」を拒絶してる感じ・苦笑
でも大阪のおばちゃんは負けてませ~~ん。
フツーに堂々と入っていきました。
名古屋のおばちゃんは、その後ろをオドオドと金魚のウンチ。
するとこんなイケメンの外人のお兄さん!
「お食事ですか?ご宿泊ですか?ご予約は?」と、ややたどたどしい日本語で笑顔で聞かれました。
ちなみに彼、日本5年目だそうです。
「アフタヌーンティーを・・・(予約していないけど)」と語尾を濁しましたが
フロントに案内してくれました。
第一難関突破。
さ~~次は第二難関のフロントです。
ここで大阪のおばちゃんが、コテコテの大阪弁で「予約はしてないんやけど実は・・・」と事情を説明。
「今日はレストランもラウンジも満席ですが・・・聞いてみますね」と意外にすんなり。
門前払いかと思いきや、一応聞いてくれちゃうのね・・・とちょっと嬉しい。
すると・・・「普通は2時間半ですが、1時間半でも宜しければOKです」と嬉しい返事!
田舎のおばちゃん2人を哀れに思ってくれたのか?
多分前もって電話をしていたら確実に断られていたパターン。運が良かった。
「1時間半でも全然大丈夫です~」って事で、2つの難関を突破して憧れのアマン初上陸。
33階、エレベーターを降りると真正面にレセプションデスク。
そして・・・左を見るとロビー。
ひろ~~~~~い!!
たか~~~~~い!!
天井まで28mもあるんだそうです。
ここでもやや緊張してビビリ気味の私を尻目に大阪のオバチャンは堂々としててあっぱれ。
向かって右側が「ザ・ラウンジ byアマン」、その奥が「ザ・レストラン byアマン」
左側が「レセプションデスク」
「アフタヌーンティー」は、この1段上がった「ザ・ラウンジ byアマン」で。
ラウンジは天井が高く、黒を基調にした空間。
もっと敷居の高い雰囲気かと思ったけど、そうでもなくて
赤ちゃんや子供を連れた若い女性や、中年の女性グループなど
どこでも見かける光景で少し安心。
ただ一番に感じた事は、とても静か。
席が結構空いているんです。
混みこみじゃない。まったくザワザワしていない。
あまり満席になるまでお客を受け入れないんだそうです。
宿泊客用に席を空けているとか・・・
だから私達の「予約無し突撃訪問」でも受け入れてもらえたのかも。
「ブラックアフタヌーンティー」の名の通り、ナプキンからカップまですべて黒。
4600円 + サービス料13% = 5198円です。
冷静になって考えると「高い」のかもしれないけれど
アマンマジックに掛かった私は、フツーに思えてしまいました。
枠も黒い竹で出来ています。
サンドイッチのパンも黒! お皿も黒です。
チョコレートで作ったハイヒールにバッグ・・・うちのおチビ達に見せたら喜びそう~~☆
食べるのがもったいないぐらいでした。
ちなみに「あんまん」はありません。
スコーンも熱々。
ちなみに、これがすべて出てくるまでに30分掛かりました。
飲み物はメニューの中のもの、何度、何種類頼んでもOK。
ちなみに紅茶の茶葉は、リプトンでもなく、トワイニングでもなく、フォションでもなく、TWGでもなく
ドイツの「ロンネフェルト社」・・・世界の5つ★ホテルで使われている有名な茶葉メーカーなんですって。
「お勧めは?」と尋ねたら「モルゲンタウです」と。(このモルゲンダウもロンネフェルト社のもの)
「モルゲンタウ???なんじゃそれ??」と内心思ったけど、知ったかぶりをして
「では、それを」と、気取って頼んだ名古屋のおばちゃん。
「それなんですの~?」と、堂々と聞く大阪のおばちゃん。
ホットとアイスと両方頼んでみたけど「う~ん、どちらも美味しい!!今まで味わった事のないさわやかな味 」
チョコやケーキで甘ったるくなった口の中を、すっきりサッパリしてくれました。
スマホで調べたら「中国緑茶にマンゴーの香りとバラの花びらと矢車菊をブレンドしたお茶」なんだそうです。
1つ覚えたわ。「モルゲンタウ」! そして「ロンネフェルト」!
アマンのお手洗いです。手拭きタオルが山の形に積んでありとても面白い。
蛇口のデザインがオシャレ過ぎて、どう回せば水が出るのかしばらく固まった私。
そんなこんなで・・・新幹線が止まっていた間、思いがけず東京を楽しむ事ができました。
名古屋に着いたのは2時間半遅れ。
お蔭で?特急券が払い戻されて、アフタヌーンティ代が浮きラッキーでした。
では、次は軽井沢の・・・あのお宿の紹介をしますね。