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獣医師の皆さまに役立つ情報をお届けする、東京都羽村市 株式会社ラスターテック

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ご持参

2013-08-28 15:17:11 | 日本語

敬語シリーズです

何かを持ってきてほしい時に

「〇〇をご持参ください」

としている表現をよく見かけますが・・・・

「持参」は「持って参ります」という意味、すなわちこれも「賞味」と同じく「謙譲語」なのです。

謙譲語とは、コトバンクによると「話し手が、自分または自分の側にある と判断されるものに関して、へりくだった表現をすることにより、

相対的に相手や話中の人 に対して敬意を表すもの。」とあります。

自分が行う行為をへりくだる表現に「ご」を付けて、他人への「敬語」とするのは、おかしいです。

この場合は「ご持参ください」ではなく、「お持ちください」です。

しかし、ご持参ください、としている人達の何と多いことでしょう・・・

私は違和感を覚えますねぇ・・・。


ご賞味

2013-08-28 15:02:56 | 日本語

前のブログでも書きましたが、私は短大時代は「日本文学コース」に所属しており、そこで秘書士の資格などを取ったので

日本語に関しては他の方より、ちょびっとだけ敏感です

以前から書きたかった言葉の1つに「ご賞味」という表現があります。

この言葉を耳にするのは、例えばスーパーマーケット。

「本日は〇〇産の〇〇が100g XX円でご提供しております。是非ご賞味ください」

「賞味」の意味は、「(自分が)味わって、美味しく戴く」という意味です。

つまり謙譲語です。

自分がへりくだって「美味しく戴く」という行為を他人に対する尊敬語の「ご」を付けるとは、なんともチグハグです。

 

なんでも「ご」を付ければ、丁寧さが表現できると思うのは間違いです。

使い方としては、戴きものをした際に、「先日は結構なお品を戴き、ありがたく、賞味致しました。」などと表現します。

「ぜひ食べてね!」と言いたい時は、「召し上がりください」です。

「お召し上がりください」は厳密には二重敬語ですが、現在は許容されつつあるようです。


的を射る

2013-08-13 13:40:35 | 日本語

うまく要点を掴んでいることを「的を射る」と言います。

ところがなぜか、このことを「的を得る」という言い方をする人達がいます。

弓道や流鏑馬を思い出してください。

的は「射る」もので、「得る」ものではありません

Yahooの辞書によると、

「文化庁が発表した平成15年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方である「的を射る」を使う人が38.8パーセント、

間違った言い方「的を得る」を使う人が54.3パーセントという逆転した結果が出ている。」

とありました。

 正しい、美しい日本語が消えて行ってしまうのでしょうか。

何だか、残念です

 


とんでもございません

2013-08-13 13:31:28 | 日本語

「とんでもない」を丁寧に言うつもりで「とんでもございません」と言っている人をよく見かけます。

「とんでもない」とは、相手の言葉を否定する意味で、「滅相もない」という意味も含まれます。

「とんでもない」で1ワードなのです。

「少ない」「情けない」などと同じです。

「とんでも」と「ない」で分離できない言葉です。

ですから「とんでもございません」という使い方は間違いなのです。

「少ない」を丁寧に表現すると、「少のうございます」

「情けない」を丁寧に表現すると、「情けのうございます」あるいは「情けないことでございます」ですね。

したがって、「とんでもない」を丁寧に表現したければ、「とんでもないことでございます」「とんでもないです」でOKです