今日は、F医科大学病院の床屋に行って来ました。昨年入院した時から、床屋はここばかりです。(笑) 入院中は病棟の洗面所でカットしてくれました。退院してからは通院時の診察の後。今日は、通院日じゃなかったけれど、髪が伸び過ぎたので。
この病院は、非常に大きな病院です。通院の時は検査室や診察室を長い廊下を巡って移動しなければならないので、妻は車いすを押して移動してくれます。今日は床屋だけなので杖でも移動できる? 仕舞った、廊下で迷子になった 結構な距離を歩きました。(笑)
帰りに、院内のレストランでコーヒーを飲みました。
オリガ・ホメンコ 著 『国境を越えたウクライナ人』 群像社
オリガさんの作品を読むのは二作目です。ウクライナ人という枠を超えて、世界で活躍した人々のことが書かれていました。そういう意味では、オリガさん自身が、東京大学大学院を出て、日本語でこの本を書かれているので、国境を越えた人なのでしょう。
こんな本を読んで見たいと思ったのは、今回の戦争ですが。なぜこんな戦争が起きてしまうのでしょうか?
10人の、ウクライナの偉人の事が書かれていました。19世紀末から20世紀にかけて生きた人の話が多い。20世紀は、ロシア革命、第一次・二次の世界大戦。ソ連の崩壊とウクライナの独立。波乱に満ちた時代だったのだ。そしてまた、ウクライナの独立を阻むものがいる。
フリホーリイ・スコヴォロダー(1722-1794)
ヨーロッパ各地を回って欧米社会、政治、文化、生活習慣を自分の目で見た人。ウクライナに戻り教職に就いたが、ロシア帝国の一部だった時代に行動の自由や発言の自由を唱えた。その自由奔放さにより教職の座を追われ、30年近くフルートと聖書を手にウクライナのあちこちを回り旅する哲学者として自分の思想を普及させていった。お札の肖像にもなっており、日本の福沢諭吉のような人だったらしい。
イリヤ・メーチニコフ(1845-1916)
ヨーグルトの乳酸菌が身体に良い効果を与える事を発見した人。この人の誕生日5月15日はヨーグルトの日。免疫病理学を研究し、1908年にノーベル医学生理学賞を受賞した人。
セリヒーイ・ポルトケーヴィチ(1877-1952)
ハルキフ生まれの音楽家。第一次世界大戦の時はドイツにいた。ドイツに居られなくなり、ハルキフに戻るが、ロシア革命が起きると財産を捨ててウイーンへ亡命する。ウクライナの人達は、政変の度に亡命そして難民となる人が多かったのだろう。しかし彼の音楽は、明るい音楽が多いと書いてあった。https://youtu.be/2H0Y2VRrrLY
その他、政治家や空を飛ぶことを夢見るひと、旅行家などの事が書かれていました。 いずれも、二度の大戦とロシア革命を潜り抜けた人達です。この先人達が、今起きているウクライナの戦争を見たら、どのように考えるのでしょうか?
この本のお気に入り度:★★★☆☆
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