
作者の木皿泉氏は、夫婦の脚本家なんだそうだ! 夫婦二人で、こんなもの書いていたらきっと喧嘩になるぞ。そうに違いない。そして、主導権は奥さんの方にあるんだ。だって、各章は女性を主人公にしたものが多いのだ。男性の立場で書かれた、『魔法のカード』や『男子会』なんぞは、男の不甲斐なさを、笑い物にしている。これは、私のひがみがなせる感想だけど(悲しい)
木皿泉 著作 「昨日のカレー、明日のパン」 河出文庫

亡き夫への断ち切れぬ思い、義父との生活の快適さ、新しい恋人との関わり、そして義父の家族のこと、庭の銀杏の木、などなど...が描いて有りました。年が前後して書かれていて、読んでいくとこれは違う話か?なんぞと思ってしまう。結局は夫一樹の母親の話だったり、隣に住んでいる娘の話しだったり。
寺山連太郎(ギフ)一家の切ない物語なのだ。
2014年に、テレビドラマされていたらしい。HPでそのあらすじを読んでみると、原作(小説)とは少し違う!
テレビドラマの方も、木皿泉夫婦が脚本をかいたらしい。
テツコ|寺山徹子(仲 里依紗)、ギフ|寺山連太郎(鹿賀丈史)、岩井さん|岩井正春(溝端淳平)、寺山一樹 (星野 源)、ムムム|小田 宝(ミムラ)、寺山夕子(美保 純)、竹内虎尾(賀来賢人)、山ガール|小川里子(吉田 羊)
こんな、配役か・・・
この小説のお気に入り度:★★★★☆