
■ 日本ハムがみのもんた“監督”にダメ出し(北海道日刊・2008年2月18日)
怒るほどのことではないかも知れませんが、TBSの申し出はとても常識的とは思えませんね。
だいたい、常識なら「みのもんた」「プロ野球」ときたらナレーションでしょうが。
特に今は練習試合の段階ですし、守備でミスも出やすい時期。そんな珍プレーを狙ってアテレコで……って、他局の話でしたね。
それはさておき、この記事を見て私自身は怒るとまではいきませんでしたが、やはり気分は良くなかったです。
練習試合は公式戦ではありませんが、それでも目的を持って臨む大事な実戦の場なわけです。それをTBSは花試合同然に扱ったようなもので、プロ野球球団の親会社としてはあまりにお粗末と言わざるを得ません。
ただ、ここで注意していただきたい。私が問題としているのはTBSであって、あくまでもベイスターズではありません。この問題に関しては、両者は明確に区別して扱わなければならないというのが私の考えです。
ここで、上で挙げたリンク先の記事からいくつか引用してみましょう。
>日本ハムがTBSの非常識な要望をズバッと断った。
>TBSから横浜を通じて打診があった。
>親会社の意向を断りづらい横浜側の立場を理解し、
>横浜さんも大変でしょうが、やはりそれはできない
(前掲記事・赤字は引用者による)
これらを読む限り、どう見ても乗り気なのはTBSで、ベイスターズはむしろ消極的です。あるいは、ベイからすれば、止められるものならTBSを止めたいぐらいに思っていたかも知れません。
こうしてみると、TBSには不快感があるものの、ベイスターズには同情すら感じてしまいます。
少なくとも、私はどうしてもベイスターズを責める気にはなれないのです。無神経な要求を相手チームに伝えざるを得ないことには、ベイスターズもジレンマを感じていたでしょうし、その点では彼らもTBSの被害者なのですから。
ということで、この話はTBSが悪いということで、結論が出たような感じにはなります。
ただ、それで話が済むわけではありません。考えていくと、さらにややこしい要素が出てくるのです。
TBSは形こそベイスターズ応援という姿勢を見せていますが、結局やりたいことは番組宣伝でしょう。
球団を使った宣伝が決して悪いわけではありませんが(むしろ知名度のある子会社を宣伝に使うのは当然のことです)、こと今回に関して言えば、やり方に問題があったのはすでに書いた通りです。
そして、親会社の姿勢が改まらない限り、同様の問題はこれからも出てくるかも知れません。
しかし、ならどうすればいいのか?
現実的にTBSの傘下から出るのは至難の技です。仮にそれができたとしても、TBSに代わるスポンサーを見つけるのはもっと難しいでしょう。
カープの資金不足がしばしば話題にのぼりますが、ベイスターズが独立したとして、カープ同様の緊縮財政を強いられる可能性もゼロとは言えません。
そのような危険を冒してまで、親会社の支配から脱する方がいいのか? あるいは、ダメなものでも親は親、経営安定のために頼る方がいいのか?
ベイスターズがTBSからの独立を求めているという話は聞きません。
ただ、そうだとしても、ベイスターズがプロスポーツチームであることと、企業の子会社であることとのジレンマを示しているようには思えるのです。
そして、そのジレンマは多くの球団にとって他人事ではないものなのです。
ちなみに、この話がTBSと同じグループ企業にかかるとこんな記事になりました(苦笑)
怒るほどのことではないかも知れませんが、TBSの申し出はとても常識的とは思えませんね。
だいたい、常識なら「みのもんた」「プロ野球」ときたらナレーションでしょうが。
特に今は練習試合の段階ですし、守備でミスも出やすい時期。そんな珍プレーを狙ってアテレコで……って、他局の話でしたね。
それはさておき、この記事を見て私自身は怒るとまではいきませんでしたが、やはり気分は良くなかったです。
練習試合は公式戦ではありませんが、それでも目的を持って臨む大事な実戦の場なわけです。それをTBSは花試合同然に扱ったようなもので、プロ野球球団の親会社としてはあまりにお粗末と言わざるを得ません。
ただ、ここで注意していただきたい。私が問題としているのはTBSであって、あくまでもベイスターズではありません。この問題に関しては、両者は明確に区別して扱わなければならないというのが私の考えです。
ここで、上で挙げたリンク先の記事からいくつか引用してみましょう。
>日本ハムがTBSの非常識な要望をズバッと断った。
>TBSから横浜を通じて打診があった。
>親会社の意向を断りづらい横浜側の立場を理解し、
>横浜さんも大変でしょうが、やはりそれはできない
(前掲記事・赤字は引用者による)
これらを読む限り、どう見ても乗り気なのはTBSで、ベイスターズはむしろ消極的です。あるいは、ベイからすれば、止められるものならTBSを止めたいぐらいに思っていたかも知れません。
こうしてみると、TBSには不快感があるものの、ベイスターズには同情すら感じてしまいます。
少なくとも、私はどうしてもベイスターズを責める気にはなれないのです。無神経な要求を相手チームに伝えざるを得ないことには、ベイスターズもジレンマを感じていたでしょうし、その点では彼らもTBSの被害者なのですから。
ということで、この話はTBSが悪いということで、結論が出たような感じにはなります。
ただ、それで話が済むわけではありません。考えていくと、さらにややこしい要素が出てくるのです。
TBSは形こそベイスターズ応援という姿勢を見せていますが、結局やりたいことは番組宣伝でしょう。
球団を使った宣伝が決して悪いわけではありませんが(むしろ知名度のある子会社を宣伝に使うのは当然のことです)、こと今回に関して言えば、やり方に問題があったのはすでに書いた通りです。
そして、親会社の姿勢が改まらない限り、同様の問題はこれからも出てくるかも知れません。
しかし、ならどうすればいいのか?
現実的にTBSの傘下から出るのは至難の技です。仮にそれができたとしても、TBSに代わるスポンサーを見つけるのはもっと難しいでしょう。
カープの資金不足がしばしば話題にのぼりますが、ベイスターズが独立したとして、カープ同様の緊縮財政を強いられる可能性もゼロとは言えません。
そのような危険を冒してまで、親会社の支配から脱する方がいいのか? あるいは、ダメなものでも親は親、経営安定のために頼る方がいいのか?
ベイスターズがTBSからの独立を求めているという話は聞きません。
ただ、そうだとしても、ベイスターズがプロスポーツチームであることと、企業の子会社であることとのジレンマを示しているようには思えるのです。
そして、そのジレンマは多くの球団にとって他人事ではないものなのです。
ちなみに、この話がTBSと同じグループ企業にかかるとこんな記事になりました(苦笑)
やはり、プロ野球球団の親会社としてメディアは不適切ですね。
ところで、MLBはどうなんでしょう?少し前に某球団の親会社である新聞社が「球団を売却する」なんて言っていましたが。
ついでにいえば、横浜戦以外にも後8試合分未定で残っているらしい。CBC、MBS、RCCといったあたりからお買い上げ?
残念ながらTBSにはそのような姿勢は感じられませんね。
ベイを自分たちの体たらくの犠牲にすることだけは止めてもらいたいものです。
普段TBSのスポーツニュースを観ていて、「おおそうか、ベイスターズはここの傘下か」と感じることは全くといっていいほどありません。「すぽると!」でスワローズを取り上げるより更に少ないという印象です。
なのに何でこんな話題だけ……(嘆息)。
あと、持ちかけられた相手がファイターズだったというのがあんまり気分がよくありません。
日頃のネタ球団ぶり、中田少年の注目度などを上っつらだけで見て、乗ってくると踏んでいたのだとしたら「なめんじゃねえ!」と言いたくなります。
おちゃらけで監督役というのは、いささかおふざけが過ぎますよね。
ファイターズファンからすれば気分のいい話ではありませんが、
だとすれば、TBSのその感覚にこそ一番問題があるような気がします。
もともと、ベイスターズを保有したのだって、言ってしまえば読売人気への便乗でしょうし。
自前でコンテンツの価値を高めようという意識がないのだとすれば、
球団の親会社としてのみならず、放送業者としても絶望的と言わざるを得ませんね。
セ・リーグ古来の巨人戦中継でも、中途半端にジャイアンツ贔屓の歪な実況・解説だけでなく、新規ファンを取り込めるよう平易で公正な実況を行うか、いっそ思い切りベイスターズ/スワローズ贔屓で濃いファン以外お断りのカルト中継があってもいいじゃないかと。そういう試みはもうCSやインターネット中継に行ってしまえと言われそうですけどね。
スワローズがいい例ですし、うちも北海道の企業が株式の一部を保有しているはずです。
(詳しい比率は失念しましたが……)
ただ、売買が極度に難しいことは間違いないですが。
>巨人戦中継
そもそも、同業他社の子会社に肩入れした中継というのが本来おかしな話なんですけどね。
とはいえ、これを変えるには、かなりの時間と手間がかかりそうな気はします。
それに、根本的な問題が1つ。
プロ野球中継をその時間と手間を費やすに値するものだと、テレビ局が考えているのか?
考えているのでなければ、旧来の全国テレビ中継に存続の道はもはやないと考えるべきでしょう。