■ 関西独立リーグ来年4月4チーム開幕(ニッカン・2008年3月7日)
関西に独立リーグができる―そんな話は少し前から小耳に挟んではいましたが、実際のところ現実味のある話とはあまり思えませんでしたし、それこそ半信半疑でした。
それが、昨日今日でいろんな報道が出てきて、なにやら来年4月に開催するという予定まで明らかになっているようです。
その関西に住む野球ファンブロガーとして言わせていただければ、現時点では事態の展開についていけずに戸惑っているというのが、私の偽らざる気持ちです。
簡潔に言ってしまえば、ホンマかいな? と。
ご存知の通り、関西は阪神ファンのみが跋扈する土地です。地域密着などという表現は奇麗事、阪神ファンにあらずんば人にあらずという土地です。
そして、一番厄介なのは、関西ではそれを正しいと疑わない人があまりに多い、阪神ファン以外が身体的・精神的な侵害を受けたとして、それが間違いではないという理解が浸透していることです。
と書くとさすがに大げさになってしまうのですが、ともあれ、阪神さえあればあとはどーでもいいという土地で、果たして独立リーグが根付くのか?
ほかにも問題はあります。関西独立リーグは株式会社ステラなる企業が後援していると聞きます。
ただ、このエントリをお読みの方々で、大阪市淀川区に本社を置く「株式会社ステラ」という企業をご存知だった方は、どれだけいらっしゃるでしょうか?
私もこのエントリを書くにあたり、気になって調べてみたのですが、googleで検索をかけたところ、なかなかそれらしい企業にヒットしない。
それこれ手を加えた上に、やっとこさサイトを見つけたのは見つけたんですが、これでホントに大丈夫なのか? という疑問はどうしても湧いてきます。
もちろん、サイトが簡単に見つかるかどうかが企業の全てではありません。ですが、他に支援に名乗りを上げた企業の話を聞かないという現状がある以上、どうしても疑問や不安を感じざるを得ないのです。
そういう面を考えると、独立リーグ運営は不可能とまでは言いませんが、かなり難しいと判断するよりほかありません。
ですが、これは逆の捉え方をすれば、不可能とまでは言えない、ということにもなります。つまり、非常な困難は認めるものの、やり方次第では全く芽がないわけではない、ということです。
その上で、今回の話の中で私が興味を引かれたのは、兵庫県の中で播磨、読売新聞の記事によればさらに細かく、姫路地域を本拠とする球団を作る、というところです。
先ほども書いた通り、関西は阪神タイガースの影響が圧倒的に強い地域です。ですが、実はこの播磨地域というのは、ニッチ市場としてはなかなかに魅力的なのです。
この地域には姫路球場や明石球場など、プロ野球一軍戦を開催するには容量が小さいものの、二軍戦や独立リーグであれば十分使える球場があります(ナイター設備がないのが辛いのですが……)。
ところが、阪神もオリックスも、どういうわけかこれらの球場で二軍戦を開催しない。せいぜい、オリックスのオープン戦と、去年はなぜかジャイアンツが姫路でイースタンの主催試合を行ったぐらいです(そのときの観戦記はコチラ)。
一方のアマチュアはというと、確かに高校野球では東洋大姫路という強豪校がありますが、社会人では企業チームの新日鉄広畑、クラブチームの全播磨野球団のみがなんとか気を吐くというのが現状です。
それだけに、播磨に根ざした球団が登場し、加古川から西の人でも安心して観られる野球ができれば、ファンはつくのではないか、とは思ったりもします。
(ただ、どうせなら播磨のみといわず、播磨以上の「空白区」である但馬地域の掘り起こしもする価値があると思いますが。同様に、神戸市に設立予定のチームも、丹波地域に売り込みをかけるべきでしょう)
他にも、今回の話で言いたいことはわんさとあります。ですが、それらをいちいちかいていたらきりがないので、ここでは省略させていただきましょう。
ただ、私が一番強く思っているのは一言、
やるからには失敗は許さない。
個人的には、今回の話は、関西の野球文化が独立リーグ運営に耐え得るレベルにあるかを試す機会であると思っています。
だからこそ、失敗は許されない。
南海ホークス、阪急ブレーブス、近鉄バファローズ、オリックスブルーウェーブに続く例は、阪神なら別としてもう要らない、というのが、私の思いです。
関西に独立リーグができる―そんな話は少し前から小耳に挟んではいましたが、実際のところ現実味のある話とはあまり思えませんでしたし、それこそ半信半疑でした。
それが、昨日今日でいろんな報道が出てきて、なにやら来年4月に開催するという予定まで明らかになっているようです。
その関西に住む野球ファンブロガーとして言わせていただければ、現時点では事態の展開についていけずに戸惑っているというのが、私の偽らざる気持ちです。
簡潔に言ってしまえば、ホンマかいな? と。
ご存知の通り、関西は阪神ファンのみが跋扈する土地です。地域密着などという表現は奇麗事、阪神ファンにあらずんば人にあらずという土地です。
そして、一番厄介なのは、関西ではそれを正しいと疑わない人があまりに多い、阪神ファン以外が身体的・精神的な侵害を受けたとして、それが間違いではないという理解が浸透していることです。
と書くとさすがに大げさになってしまうのですが、ともあれ、阪神さえあればあとはどーでもいいという土地で、果たして独立リーグが根付くのか?
ほかにも問題はあります。関西独立リーグは株式会社ステラなる企業が後援していると聞きます。
ただ、このエントリをお読みの方々で、大阪市淀川区に本社を置く「株式会社ステラ」という企業をご存知だった方は、どれだけいらっしゃるでしょうか?
私もこのエントリを書くにあたり、気になって調べてみたのですが、googleで検索をかけたところ、なかなかそれらしい企業にヒットしない。
それこれ手を加えた上に、やっとこさサイトを見つけたのは見つけたんですが、これでホントに大丈夫なのか? という疑問はどうしても湧いてきます。
もちろん、サイトが簡単に見つかるかどうかが企業の全てではありません。ですが、他に支援に名乗りを上げた企業の話を聞かないという現状がある以上、どうしても疑問や不安を感じざるを得ないのです。
そういう面を考えると、独立リーグ運営は不可能とまでは言いませんが、かなり難しいと判断するよりほかありません。
ですが、これは逆の捉え方をすれば、不可能とまでは言えない、ということにもなります。つまり、非常な困難は認めるものの、やり方次第では全く芽がないわけではない、ということです。
その上で、今回の話の中で私が興味を引かれたのは、兵庫県の中で播磨、読売新聞の記事によればさらに細かく、姫路地域を本拠とする球団を作る、というところです。
先ほども書いた通り、関西は阪神タイガースの影響が圧倒的に強い地域です。ですが、実はこの播磨地域というのは、ニッチ市場としてはなかなかに魅力的なのです。
この地域には姫路球場や明石球場など、プロ野球一軍戦を開催するには容量が小さいものの、二軍戦や独立リーグであれば十分使える球場があります(ナイター設備がないのが辛いのですが……)。
ところが、阪神もオリックスも、どういうわけかこれらの球場で二軍戦を開催しない。せいぜい、オリックスのオープン戦と、去年はなぜかジャイアンツが姫路でイースタンの主催試合を行ったぐらいです(そのときの観戦記はコチラ)。
一方のアマチュアはというと、確かに高校野球では東洋大姫路という強豪校がありますが、社会人では企業チームの新日鉄広畑、クラブチームの全播磨野球団のみがなんとか気を吐くというのが現状です。
それだけに、播磨に根ざした球団が登場し、加古川から西の人でも安心して観られる野球ができれば、ファンはつくのではないか、とは思ったりもします。
(ただ、どうせなら播磨のみといわず、播磨以上の「空白区」である但馬地域の掘り起こしもする価値があると思いますが。同様に、神戸市に設立予定のチームも、丹波地域に売り込みをかけるべきでしょう)
他にも、今回の話で言いたいことはわんさとあります。ですが、それらをいちいちかいていたらきりがないので、ここでは省略させていただきましょう。
ただ、私が一番強く思っているのは一言、
やるからには失敗は許さない。
個人的には、今回の話は、関西の野球文化が独立リーグ運営に耐え得るレベルにあるかを試す機会であると思っています。
だからこそ、失敗は許されない。
南海ホークス、阪急ブレーブス、近鉄バファローズ、オリックスブルーウェーブに続く例は、
・失敗するだろうなぁ。
理由はルパードさんのおっしゃってる事とほとんど一緒です。付け加えるならば、「野茂ベースボールクラブ」がありますし、これに対抗するのも難しいハナシです。ただし、成功とまでは行かないまでも、興行的に盛り上げる可能性はあります。それは、
・(元)阪神勢大量稼動
そう、ここは「阪神タイガース」の名の付くものなら、とりあえず話題になる土地です。阪神球団も好意的に構えているので、ここは好意に甘えるのも手ではないでしょうか?
それでも危惧するのは、例として四国リーグが一定の話題と興行収入を得ているとはいえ、要因は、地域的にプロ野球興行はあまり来ず、その代わり野球熱は熱かった等による理由から、苦労の末に今の状態があるというので、関西の場合、確かに野球熱は熱いですが、そう長くはもたないでしょうね。暖かいめで見守るのみです。
独立リーグを始めるためにこの会社を設立したようにも見えます。
事業内容も、これからのものが多いですし。
例えば、サンテレビやKBS京都が積極的に関わってくれれば
多少なりとも地域密着に近づけるかもしれません。
ご紹介のNOMOベースボールクラブに加え、奈良には日本選手権出場経験のある大和高田クラブ、
滋賀にはメジャーリーガー大家の設立したOBC高島などなど、
関西にはそれなりの実力を持ったクラブチームがありますし。
下手をするとパイの奪い合いから共倒れという心配があるんですが、
なんとか共存共栄の道筋をつけてほしいものです。
>(元)阪神勢大量稼動
監督・コーチなら比較的簡単でしょうが、選手となると意外と難しいかも。
それなりのプレーができて、かつNPB復帰を目指しているというのが条件になると思うんですが、
考えてみると、なかなか思いつかなかったんですよね。
で、アパッチさんの危惧ですが、私もかなりの程度同感です。
ただ、阪神・オリックス一軍の主催試合が3球場に集中している現状からすると、
生のプロ野球の「空白区」は結構あるんですよ。
京都・滋賀・奈良、そしてすでにチームができた和歌山もそうですし。
(大阪は球場探しで難航しそうです)
それだけに、これらの地域のアマチュアとの関係を築きつつ、地元企業も味方につけて、
うまく地域に根ざせるかどうかがカギを握ると言えそうです。
なんといいますか、海のものとも山のものともつかない企業という印象がありますし、
ホントに大丈夫ですかねぇ?
地元メディアとの関係も大事ですよね。
特に独立UHFからすれば、安く作れて視聴者数の見込める地元発のコンテンツは魅力的なはずで、
その点では、リーグ側がうまく売り込めば結構取り上げてもらえるのでは、と思います。
もっとも、ことサンテレビに関しては、阪神との絡みがあるのが気がかりではありますが。
雨天練習なら但馬ドーム、試合をやるならこうのとりスタジアム(焦土は多少低いもののナイター設備あり)、オフに仕事をするならちょうど冬場がかに&スキーで観光客がくるので(近年は雪はあまり降らなくなってしまいましたが)地元密着で働けるし、なにより「娯楽コンテンツがない」場所ですがな。
クラブチームとの関係、これ大切ですよね。
独立リーグの草刈場にクラブチームがなってしまう危険性、ありえないとは言い切れませんし。
なお、但馬でやれば、能見が万一阪神を戦力外になったら即スタッフ入りできます。
ナイター設備があるならなお好都合ですね。
スポンサーとなる企業がどれほどあるか不安なので、独立した球団設立には疑問符をつけますが、
播磨球団の準本拠地としては十分な価値のある土地ではと考えています。
クラブチームとの関係については、これまでも書いてきましたが、
個人的にはTBで頂いたようなクラブチームからの移行という話には興味があります。
実際、クラブ形態から独立リーグ加盟への移行を考えるチームが出てこないとは限りませんし、
リーグ側も一からチームを作るよりコストが少ないと思われます。
なので、そういう希望がもし出てきたとしたら、ぜひ検討すべきでしょうね。
そして阪神タイガースよりローカル,ミニマムな地域性を打ち出して興行を成立できますように。……非常に失礼な物言いになりますが、合併オリックス球団のような「どこのチームだかよくわかんない」事態を招きませんように。
気になるのは、石毛氏を含む運営側が、それらの課題をどう認識しているか、
そして解決策がどの程度準備されているかという点です。
例えば、記者会見では観客数の予想を2,000人と語っていますが、
この数字にどの程度根拠があるのか? 十分な調査に基づく数値なのか?
その辺が明らかになるかならないかで、こちらの態度も変わってくるんですけどね。
アマ野球となると都市対抗という最高峰の大会があるわけですが企業の後ろ盾があるチームと、そうでない純粋なクラブチームとではチームの構成力は違うわけですし…
NOMOクラブみたいなクラブチームが集まる事によるリーグがあってもいいかもしれませんな。
もっとも、そういったリーグにこそ某萩本球団が参入するのも面白いとは思いますが。