BASEBALL FIRST LEAGUE設立へ

■　新リーグ「BASEBALL FIRST LEAGUE」設立について（兵庫・2013年12月19日）

　兵庫ブルーサンダーズと０６ブルズが新たに設立するリーグ"BASEBALL FIRST LEAGUE"についての記者会見がありました。
　既にさまざまなメディアが報道を行っていますが、中でも詳しいのが、０６ブルズが本拠を置く東大阪の地元ネットメディア「東大阪バーチャルシティ」によるものです。

■　06BULLS 関西独立リーグ脱退表明ならびに新リーグ設立記者会見 2013.12.19（東大阪バーチャルシティ・2013年12月19日）

　ここでは、発表された資料を基に、リーグの概要について詳しく説明がなされています。
　で、それらはもちろん貴重な情報なのですが、私がこの記事を紹介しようと思ったのは、それらの情報よりも、最後の「取材を終えて」の感想に、共感を覚えたからなんです。
　まず、関西独立リーグの運営をより良くしようとした、その苦悩の上に新リーグ設立があるのは分かるとして、「旧リーグを破壊し、新リーグを創造したことの意味を来季からファンの前で魅せてほしい」ということ。
　カンドクを設立当初から見てきた者としては、手続き上難しいことは分かるとしても、なぜリーグまでなくなるのかという思いはあるわけです。紀州がいなくなって、残る2球団まで脱退することに割り切れなさがあります。
　加えて言えば、兵庫なら神戸９クルーズ、０６なら大阪ゴールドビリケーンズ、系譜上は同一でなくても、両球団はカンドク初年度からの流れを、何らかの形で、好むと好まざるにかかわらず、背負っているわけです。
　そうである以上、新リーズはゼロから始まるリーグではありません。ただでさえ既存の球団が作るリーグですし、カンドクがあってその流れでできたリーグなわけです。今までの流れを清算することはできないのです。
　これまであまりにも多くの球団が消え、そしてリーグまで消えていきました。その跡にできるのが「新しい」リーグです。そうである以上、「次」はあってはなりません。
　そして、リーグの持続、あるいは来季のスタート自体のカギを握るのが、今回発表されなかった第3の球団であることは明らかです。
　もちろん、上記記事にあるように、4球団目も期待したいところです。いや、4球団目が加わるぐらいのリーグにしなければならないと言うべきでしょう。
　などと書きだしたらキリがないのですが、2009年の関西独立リーグスタートから、曲がりなりにも消えずにきた独立リーグの灯を、とにもかくにも引き継いで保っていくこと。
　それが、カンドクを消したその跡に「新たな」リーグを作る者の果たすべき使命であると思っています。