Showtimes after Showtimes - 田中幸、ヒルマン監督、梨田新監督

　相変わらずのことですが、うちのチームはいろんな話題が出てきてややこしいチームです。とりあえず3つまとめてどうぞ。

■　日本ハム田中幸がコーチ就任固辞で退団へ（北海道日刊・2007年10月21日）

　幸雄さん、結局コーチ就任は断ったんですか……
　残念ではありますが、なにせ22年間ずっとファイターズで戦い続けた選手。「１度、ユニホームを脱いでゆっくりしたい」と思うのも、当然と言えば当然でしょうね。
　とはいうものの、将来のことを考えれば、なにもせずにいるわけにも行かないことでしょう。まずは、評論家や解説者として活動することになるんでしょうし、外側から野球を見ておくのも、非常にいい経験になることでしょう。
が、あの実直を絵に描いたような性格からして、臨機応変なトークを操るようなイメージはどうしても沸いてきません。それだけに、いきなり大丈夫かなぁと不安も感じてしまいます。
　なので、ここは一つ広瀬やガンちゃんをうまく利用して、いじられキャラの確立を狙ってみるのも手ではないかと。
　評論家・解説者としての勉強はもちろんですが、まずは自分であれこれ動かずとも、周りが引き立てやすいキャラクターが作れれば、仕事はおのずとついてきそうな気がします。

　続いてはヒルマン監督の話題。

■　ヒルマン監督がロイヤルズ監督就任へ（北海道日刊・2007年10月20日）
■　'Hillman is Royals' choice for manager'（カンザスシティー・ロイヤルズ公式（英語））

　ヒルマン監督も、またエラい厄介なチームの監督を引き受けたようで……
　先ほどまでいろいろ調べてみたんですが、

・　4年連続最下位、しかも2004～2006年まで3年連続100敗以上（今年は93敗）
・　2002年も100敗以上、2001年は97敗
・　3地区制になって以来（1994年、ロイヤルズはア・リーグ中地区所属）1位なし、2位も1回のみ（しかもワイルドカードには選ばれず）
・　最後のプレーオフ進出は1985年

　なんか、南海末期とかダイエー初期とかちょっと前までのロッテとか暗黒阪神を見てるみたいなんですが（涙

　憧れのメジャー監督に就任したヒルマン監督ですが、いかにも火中の栗を拾うような形なだけに、心配で心配でなりません。
　ですが、ここまでどん底のチームであれば、失うものは何もないはず。日本で頂点に立った監督がメジャーで活躍できれば、それは日本野球にとっても名誉なことです。
　それだけに、ヒルマン監督では新天地でもぜひ活躍してほしいと願ってやみません。
　ちなみに、ヒルマン監督は就任記者会見を開くため、昨日一時帰国したとのこと。
　これも賛否両論ありそうですが、要はロイヤルズが記者会見をすると言わなければ、帰国せずに済んだ話。というわけで、ヒルマン監督よりむしろロイヤルズ空気嫁って話でしょう。
　もちろん、ヒルマン監督は日本シリーズまでにちゃんと帰国する予定。なんですが、去年の某選手みたいにパスポートが期限切れってことがないか不安だったり。


　さて、去る者がいれば来る者がいます。最後は梨田新監督の話題。

■　梨田昌孝　ファイターズ来季新監督　記者会見（公式）

　これまでいろんな人の名前が挙がってましたが、私としては一番決まってほしい人に決まってくれて、率直に喜んでいます。
　ファイターズの新監督としての条件はいろいろあるでしょうが、私が思うに、中でも大事な条件は、

・　「仲良し集団だからこそ勝ってきた」ことを理解できる人
・　選手への理解力に優れた人
・　ファンへの対応能力に秀でた人

という3つになると思います。
　もちろん、指導力とか拠って立つ野球理論とかが大事でないわけはありません。ですが、それはどのチームでも求められることで、ファイターズの監督に必要なプラスアルファというのが、上の3つということです。
　でもって、この3点に関する限り、おそらく（私もそんなに詳しいわけじゃないんですが）梨田新監督（12月まではアドバイザー）は、必要な水準を十分満たしているように思います。
　加えて、関西パファンである私にとって、梨田昌孝という名前には特別な響きがあります。その理由は、彼が大阪近鉄バファローズを率いた最後の監督である、という、まさにそのことにあります。
　監督就任が有力視された辺りから、「近鉄の合併でふるさとを失った」という言葉を繰り返した梨田新監督。2004年のパを関西で見ていた私も、この言葉を聞くたびに、切なさを感じずにはいられません（梨田さんが悪いわけでは絶対にないんですが）。
　ですが、それだけに、彼が北海道に根ざしつつあるファイターズを率いることには、特別な意味や運命めいたものを感じます（ファイターズの北海道移転はほかならぬ2004年なのです）。
　パ・リーグ文化の廃墟と成り果てた関西では、もはや咲かせられなくなった「花」が、新たなる大地北海道で咲くかも知れない。
　その「花」がどんなものかは、私にはまるで分かりません。
　ですが、この廃墟でかつて栄えていたはずのパ・リーグが受け継いできた、何と呼んでいいか分からないけれども、間違いなく大事なものが、また鮮やかさを取り戻してくれるかも知れない。
　この地の未来に何の希望も見出せない私にとって、これは言いようのない大きさの希望なのです。
　漠然とした言葉ばかりを並べて申し訳ないのですが、ただ、バファローズの最期を見届けざるを得なかった監督が、再びパ・リーグに監督として帰ってきたことと、
そしてそのチームが、ほかならぬ私の愛するファイターズであることとが、私にとって極めて大きな意味を持っている……
それだけは、どうか理解してほしいのです。

　そんなわけで、私もこれからファイターズを今まで以上に熱く応援していきたいという思いを新たにしたんですが、


■　梨田新監督　ダジャレで強化３カ条（スポニチ北海道・2007年10月21日）

・慢心はナシダ
・手抜きはナシダ
・型にはめるのはナシダ

■　控えめに、日本ハム梨田新監督が所信表明（北海道日刊・2007年10月21日）

「マスコミにはダジャレをよく言う。コラムとかで（ファンの）質問にも答えたい」

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