にわか日ハムファンのブログ記念館

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〔青森・鉄道残日録〕(2)八戸から三沢へ

2012-01-29 10:19:10 | さすらいブロガー旅情編
 八戸で東北新幹線を降りた。新青森まで乗り通す手もないではないが、十和田観光電鉄への乗り換えを考えると大回りにもほどがある。
 乗り換えの時間があるので、売店で昼食を調達する。駅弁の種類が豊富なのもうれしいが、さらに目を引いたのが、地場産のつまみだ。
 キオスクや売店で売っている酒のつまみと言えば、ほとんどが大量生産の規格品。値段は安いが、旅の風情を感じるには向いていない。
 ところが、流石は海の街八戸というべきか、地元産の海産物系のつまみが結構ある。どうせ呑み鉄の旅である。これらを肴に一杯と決まった。
 つまみと地酒のワンカップを買って売店を出ると、構内は乗客がほとんどいなくなっていた。八戸が終着駅だったころは、乗り換え客で賑わったであろう駅も、途中駅になると、とたんに閑散としてしまうのだ。



 ともあれ、われわれはここで乗り換えるのだ。かつての東北本線の青森県内区間を引き継いだ第三セクター、青い森鉄道に乗って、十和田観光電鉄の始発駅、三沢を目指す。
 ちなみに、隣に停まっているのは、同じく東北本線の岩手県内区間を引き継いだIGRいわて銀河鉄道の車両である。元は同じ形式の車両のはずだが、所属する会社が違う。
 両社の営業区間は県境にある目時駅で分かれているが、さすがに運転区間まで分断するわけにはいかず、このように乗り入れているのだ。
 それにしても、まぁ大した雪の着き方である。大阪から6時間ちょっとで、こんなところまで来てしまえる事実に、妻も私も呆然とするばかりであった。飛行機ならまだしも、鉄道で6時間ちょっとなのだ。



 八戸からはJR八戸線も出ているが、こちらは在来線の端の方から発着する。かつてはすべてJRの駅だったのが、いまや隅に追いやられた感じである。いや、自ら縮小したというべきか。
 ちなみに、JR八戸線も東日本大震災で大きな被害を受け、現在も一部区間が不通になっているが、この3月に全線で運転が再開できることになったそうだ。被災したJRの路線では、初のことである。



 青い森鉄道の電車に乗り込む。車両にはキャラクター「モーリー」のラッピングがしてある。失礼ながら車両自体が没個性そのものなだけに、こういう形で独自性をアピールしなければならない。
 とはいえ、キャラクターとしてはシンプルで親しみやすく、変にゆるキャラを狙った感じが無くて好感を持った。3次元もぜひ見てみたいものだ。
 電車はほぼ定刻通りに八戸を出た。ローカル線の常としてワンマンカーだが、アテンダントも乗車している。
 最近は地方私鉄や第三セクターで、アテンダントが乗車するところが増えたように思う。経費削減のために車掌をつけなくなったのに、アテンダントなら経営には影響しないのだろうか。考えてみれば不思議である。



 さておき、20分ほどで三沢に着いた。観光客向けの大きな看板がまず目についた。



 その中にはこんなものもあった。なんでも、この「キリスト伝説」は知る人ぞ知る「竹内文書」に示されたものらしい。
 胸が熱くなる話ではあるが、ええと、地方の村の観光資源として役に立っているのなら、まぁ……



 改札に上がってみると、今度はこんなものを見つけた。青森だからりんごは分かるし、三沢に米軍基地があるのも知っているが、こちらも観光資源扱いである。



 さらに見上げると軍用機が。



 駅前広場に出ると、いかにも日本なこけしが立っているが、



横のポストを見ると、やはり軍用機である。見えにくいのはご容赦願いたい。



 ちなみに、改札から駅前までの階段には、こんな赤い飛行機が描かれていた。"Miss Veedol"というのが名前であろう。
 調べてみたら、「ミス・ビードル」号は世界で初めて太平洋無着陸横断に成功した機体らしい。本物はその後失われてしまったが、アメリカで作られた復元機が日本に貸し出され、三沢基地で記念飛行も行われたそうだ。
 それにしても、沖縄では米軍基地の存在があれほど問題視されているというのに、三沢では完全に地元に溶け込んでいる。記念飛行だって日本側が提案し、米軍が協力して実現したものなのだ。
 どちらが良くてどちらが悪い、という問題ではない。とにかく空気がまるで違うのだ。とすれば、なぜ違うのか。簡単に答えが出るとは思えないし、出すべきでないのかも知れないが……

 さておき、十和田観光電鉄の三沢駅へと向かう。


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4 コメント

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元三沢市住民です (TAMO2)
2012-01-29 18:45:22
こんにちは。懐かしく拝見しました。

三沢基地の米軍兵は air force のエリート部隊なので、地元で悶着を起こすことはめったにありません。そこが海兵隊の沖縄と違うところだ、と、当の米兵に聞きました。

もう、三沢や十和田を離れられたでしょうか。十和田には、すぱげ亭という美味しいスパゲッティー屋があります。駅から少し南下したところでしょうか。三沢では「キッチン ぶーけ」の黒いカレーが懐かしいですね。あ、そうだ! ニューミヤキのチャーハンは、日本中転勤で食べ歩いた人間としても、食べた中では日本一だったと断言します。また、食べたいですね。


さて、今年の関西独立リーグの開幕日は、村上監督のブログによると3月24日、13:00から、キッピースタジアムだそうです。兵庫vs06とのこと。また、06の開幕日は4月8日、ナイターみたいです。両方とも愛媛からとなりますが、観に行く予定です。(仕事が入らなければ)

それでは。
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TAMO2さん (ルパート・ジョーンズ)
2012-01-30 05:41:26
こんにちは。
なるほど、同じ米軍でもだいぶ違うんですね。
安易に比較して論じることはできなさそうです。

実は、旅行自体はかなり前の話なので、三沢も十和田も離れてしまったのですが、
ただ、これから行く人には非常に参考になると思います。
特に十和田は、電車の廃止を間近に控えていますし、駆け込み需要はあるでしょうね。

>関西独立リーグの開幕日
住之江での06開幕試合が特に楽しみです。
今年は06中心に、カンドクにはのめり込めそうですよ。
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Unknown (瑞浪男)
2012-01-30 13:35:36
佐世保の知人も「ネイビーさん」もそうだと言ってました。佐世保は基本的に旧軍の流れで右翼的な感覚で港の一番良いところを使っているアメリカへの反感はあるけど、個人としての付き合いだと自衛隊員たちよりネイビーさんとうまくいってるという感覚があると言っていました。もっとも「エンタープライズ闘争」がそうであったように世代、個人の思想によって認識は違うのかもしれません。仕事で石川県小松市に行っていた頃、米空軍との演習があって市を挙げた大歓迎行事があった一方で社民党、共産党系の人は米軍を喜んで受け入れるようなところは「民主主義のないところ」と罵っていたのを覚えています。

(三沢の黒いカレー、チャーハン食べてみたいです)
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瑞浪男さん (ルパート・ジョーンズ)
2012-02-01 05:22:16
佐世保も基地との共存がうまくできているんでしょうね。
佐世保バーガーという観光資源ができたわけですし、
それを考えると、むしろメリットも結構大きそうです。

>エンタープライズ闘争
時代が時代でしたし、何より地元以外から反対者が押しかけてきたわけですし、
地元の人々の感覚がどうだったかは、難しいところではありますね。
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