今日は東北楽天ゴールデンイーグルスの結団式でした。いくつかニュースを調べて見ましたが、新たな門出としては上々のものであったようです。
選手たちは今朝大阪から空路仙台入りし、歓迎セレモニーの後、田尾監督やキーナートGMと合流して宮城球場を全員で視察。この様子は河北新報社の記事で見ることができます。
球場視察後は結団式に引き続き、仙台市役所前での交流イベントが開かれました。会場には1,000人のファンが詰め掛けたそうですが、東北出身者がいないせいか、田尾監督が「顔と名前の一致する選手はいますか」と質問すると、会場からは「いなーい」という声が返るという場面もあったようです。
とはいえ、イベント自体は盛況だったようです。少なくとも、挑発的なユニフォームと球団旗を露出してさんざ不評を買った昨日の檻ウミウシと比べれば、選手の表情と地元の反応とには雲泥の差があると言ってもいいでしょう。
さて、今日は東北楽天に関して2つの興味深いアンケート結果が公表されました。1つはC-NEWSが仙台及び東北各県のネットユーザー600人を対象に行ったもの、もう1つは、地元紙の河北新報社がネット上で行ったものです。それぞれの詳しい内容につきましては、C-NEWSのものはこちら(ただしPDFファイル)、河北新報社のものはこちらをご覧ください。
私の感想ですが、まだ陣容が定まっていない新球団の割にはまずまずの結果ではないか、というものです。
確かに圧倒的な支持というものはありません。むしろ、C-NEWSの方の結果を見る限りでは厳しい内容すら目立っています。
「楽天イーグルスの話題で盛り上がっていますか?」という質問に対し、東北全体最も多かったのは「あまり盛り上がっていない」の35.8%。宮城県以外では「全く盛り上がっていない」が最多で38.7%。
球場への観戦意欲も低く、東北全体と宮城以外の各県では「球場へは行かない」という回答が過半数。宮城ですらこの回答が4割以上を占めて最多になっています。
自由回答の結果をあわせて考えますと、ライブドアの後から仙台を本拠地に据えたこと、また「ゴールデンイーグルス」という愛称がベガルタ仙台のイメージキャラクターと重なったことなどが、東北楽天のイメージに影を落としていることは否定できません。
ですが、この結果は東北楽天にとって必ずしも悲観すべきものではないと思われます。
既存球団の例を考えてみましょう。今や押しも押されぬ福岡の顔になったホークスも、移転後すぐにあれほどの人気を得たわけではありません。
北海道移転元年のファイターズも、新庄加入というニュースはあったものの、開幕当初は札幌ドームの不入りに悩みました。あの熾烈なプレーオフ争いがなければ、これほどの人気を得たかどうかは疑問です。
そう考えますと、全くの新顔で、しかもメンバーすら完全には定まっていない東北楽天がこの程度の人気であったとしても何の不思議もないのです。
むしろ、最初から下手に爆発的な人気が出てしまえば、それにあぐらをかいて後で反動を食らうこともあるわけです。それよりは、改善の余地のある方が、長期的な人気獲得につながるのではないでしょうか。
幸い、C-NEWSのアンケートでは参入球団の決定前には東北全体の7割強がライブドアを支持していたにもかかわらず、現在では45.3%が「楽天イーグルスを応援する」と回答しています。また、河北新報社のものでは、楽天誕生に伴いひいき球団を変えるかという質問に対し、「楽天ファンになる」との回答が48%あったそうです。
このことは、元ライブドア派からも東北楽天を応援する人が出てきたことの表れでしょう。それだけに、地道な努力を続けていけば、この割合が今後拡大することは十分期待できます。ただ、そのためには東北楽天の選手やGM、監督、コーチを始め、球団職員やオーナーに至る関係者全員による不断の努力が当然必要です。
この点に関しては、まだ未知数の部分が多いと言わざるを得ません。ですが、私はとりあえず来季1年は期待してみようかと考えています。
確かに三木谷氏が参入を決定した経緯には様々な問題がありそうです。また先ほども書きましたが、あとから仙台に乗り込んできたということにも疑問を感じざるを得ません。
とはいえ、12番目の球団として参入が決まった以上、バファローズとブルーウェーブの悲劇を繰り返さないためには、東北楽天が仙台に根を下ろした球団として成功することが非常に重要となることも事実です。
また、三木谷氏が他のオーナーの意向に沿って動くだけなのか、それとも自らの球団を長く愛し育てるのか、それを見極めるにはある程度の時間も必要です。
というわけで、当ブログはとりあえず楽天に期待してみます。だめなら、また考えます。
【11/12追記】
今日の日経の記事によれば、楽天の1-9月期の連結(楽天+子会社)業績が急拡大したようです。
その要因は本業の「楽天市場」が好調なことで、しかもプロ野球への参入を決定した9月以降、利用者が急速に拡大したそうです(詳しい解説はこちらをどうぞ)。
野球効果が持続するかどうかは今後次第です。ただ、プロ野球球団を持つことの旨味が増えていけば、他のオーナーがどう言おうが球団を手放したくはなくなるはずですし、万一手放した時の反動も恐れるのが企業家というものでしょう。
楽天の参入を認めた側には、自分たちの言うことを聞く人を入れておいて、後で球団数削減につなげたいという願望があったかもしれません。しかし、東北楽天が楽天本社の業績拡大に必要な戦力となれば、この目論見には狂いが生じます。
その点を考えますと、東北楽天の成否は今後のプロ野球のカギを握る、そう言っても過言ではありません。
選手たちは今朝大阪から空路仙台入りし、歓迎セレモニーの後、田尾監督やキーナートGMと合流して宮城球場を全員で視察。この様子は河北新報社の記事で見ることができます。
球場視察後は結団式に引き続き、仙台市役所前での交流イベントが開かれました。会場には1,000人のファンが詰め掛けたそうですが、東北出身者がいないせいか、田尾監督が「顔と名前の一致する選手はいますか」と質問すると、会場からは「いなーい」という声が返るという場面もあったようです。
とはいえ、イベント自体は盛況だったようです。少なくとも、挑発的なユニフォームと球団旗を露出してさんざ不評を買った昨日の檻ウミウシと比べれば、選手の表情と地元の反応とには雲泥の差があると言ってもいいでしょう。
さて、今日は東北楽天に関して2つの興味深いアンケート結果が公表されました。1つはC-NEWSが仙台及び東北各県のネットユーザー600人を対象に行ったもの、もう1つは、地元紙の河北新報社がネット上で行ったものです。それぞれの詳しい内容につきましては、C-NEWSのものはこちら(ただしPDFファイル)、河北新報社のものはこちらをご覧ください。
私の感想ですが、まだ陣容が定まっていない新球団の割にはまずまずの結果ではないか、というものです。
確かに圧倒的な支持というものはありません。むしろ、C-NEWSの方の結果を見る限りでは厳しい内容すら目立っています。
「楽天イーグルスの話題で盛り上がっていますか?」という質問に対し、東北全体最も多かったのは「あまり盛り上がっていない」の35.8%。宮城県以外では「全く盛り上がっていない」が最多で38.7%。
球場への観戦意欲も低く、東北全体と宮城以外の各県では「球場へは行かない」という回答が過半数。宮城ですらこの回答が4割以上を占めて最多になっています。
自由回答の結果をあわせて考えますと、ライブドアの後から仙台を本拠地に据えたこと、また「ゴールデンイーグルス」という愛称がベガルタ仙台のイメージキャラクターと重なったことなどが、東北楽天のイメージに影を落としていることは否定できません。
ですが、この結果は東北楽天にとって必ずしも悲観すべきものではないと思われます。
既存球団の例を考えてみましょう。今や押しも押されぬ福岡の顔になったホークスも、移転後すぐにあれほどの人気を得たわけではありません。
北海道移転元年のファイターズも、新庄加入というニュースはあったものの、開幕当初は札幌ドームの不入りに悩みました。あの熾烈なプレーオフ争いがなければ、これほどの人気を得たかどうかは疑問です。
そう考えますと、全くの新顔で、しかもメンバーすら完全には定まっていない東北楽天がこの程度の人気であったとしても何の不思議もないのです。
むしろ、最初から下手に爆発的な人気が出てしまえば、それにあぐらをかいて後で反動を食らうこともあるわけです。それよりは、改善の余地のある方が、長期的な人気獲得につながるのではないでしょうか。
幸い、C-NEWSのアンケートでは参入球団の決定前には東北全体の7割強がライブドアを支持していたにもかかわらず、現在では45.3%が「楽天イーグルスを応援する」と回答しています。また、河北新報社のものでは、楽天誕生に伴いひいき球団を変えるかという質問に対し、「楽天ファンになる」との回答が48%あったそうです。
このことは、元ライブドア派からも東北楽天を応援する人が出てきたことの表れでしょう。それだけに、地道な努力を続けていけば、この割合が今後拡大することは十分期待できます。ただ、そのためには東北楽天の選手やGM、監督、コーチを始め、球団職員やオーナーに至る関係者全員による不断の努力が当然必要です。
この点に関しては、まだ未知数の部分が多いと言わざるを得ません。ですが、私はとりあえず来季1年は期待してみようかと考えています。
確かに三木谷氏が参入を決定した経緯には様々な問題がありそうです。また先ほども書きましたが、あとから仙台に乗り込んできたということにも疑問を感じざるを得ません。
とはいえ、12番目の球団として参入が決まった以上、バファローズとブルーウェーブの悲劇を繰り返さないためには、東北楽天が仙台に根を下ろした球団として成功することが非常に重要となることも事実です。
また、三木谷氏が他のオーナーの意向に沿って動くだけなのか、それとも自らの球団を長く愛し育てるのか、それを見極めるにはある程度の時間も必要です。
というわけで、当ブログはとりあえず楽天に期待してみます。だめなら、また考えます。
【11/12追記】
今日の日経の記事によれば、楽天の1-9月期の連結(楽天+子会社)業績が急拡大したようです。
その要因は本業の「楽天市場」が好調なことで、しかもプロ野球への参入を決定した9月以降、利用者が急速に拡大したそうです(詳しい解説はこちらをどうぞ)。
野球効果が持続するかどうかは今後次第です。ただ、プロ野球球団を持つことの旨味が増えていけば、他のオーナーがどう言おうが球団を手放したくはなくなるはずですし、万一手放した時の反動も恐れるのが企業家というものでしょう。
楽天の参入を認めた側には、自分たちの言うことを聞く人を入れておいて、後で球団数削減につなげたいという願望があったかもしれません。しかし、東北楽天が楽天本社の業績拡大に必要な戦力となれば、この目論見には狂いが生じます。
その点を考えますと、東北楽天の成否は今後のプロ野球のカギを握る、そう言っても過言ではありません。
現場主義の監督のもと、「後発」の強みを見せてほしい。
田尾監督のこの発言には私も賛同します。これまでの観客数水増し発表は、プロ野球のイメージにとって決していいものではなかったですし、実数発表はぜひ行ってほしいです。
あと、、「収支を明らかにする」とおっしゃるのであれば、できれば球団の決算と財務諸表も公開してほしいです。財務の不透明さは多額の赤字と無関係ではありませんからね。
>東北楽天が楽天本社の業績拡大に必要な戦力となれば、この目論見には狂いが生じます。
ということであれば、なおさら。
いきさつ以外にも、早速パンダ主義炸裂みたいだし、球場構想はやけに壮大だし、戦力的にも不安だらけ(なにしろ今のところ追加戦力がドラマスターズで・汗。頑張ってほしいけれどドラファン的には力は予測が・以下略)で、なんだか大丈夫かなぁということばかりが目につくわけです。
田尾監督も意欲的だけど、それをフロントがきちんと支えてくれるのか心配だし…あ゛あ゛すみません、後向きスパイラルになってる。理屈以前に気持ちの整理にもう少し時間が必要なようです。
ま、なんのかんの言っても、選手が実際にグラウンドでプレーを始めてしまえば、やっぱり応援しちゃうんですけどね、ファンというものは。それに礒部をもう一度泣かせちゃいけないでしょう。
だからこそきちんと監視していかないと思っています。楽天の株でも買いますか、裏切ったら叩き売れるように。
少なくとも、クレメンスとキンケードの両取りを目指す感覚というのはよく分かりません( ̄▽ ̄;)
ですが、こういう話はスポーツ紙が面白おかしく書いている部分もありますし、下手に地味な3Aクラスの選手ばかり獲るよりは、多少は話題を振りまくのも球団の知名度アップには必要なのでしょうね。
(どうせならアリアスを入れてあげてほしいのですが…)
と書き出すといろいろな問題が出てきますが、何とか解決して来季から仙台市民に愛されるよう努力してほしいと思います。
直接は関係のないことですが、そんな歴史があれば少しは市民に受け入れてもらえる素地になるかな、と。
とりあえず白い練習着はよかった…胸の楽天マークにやや萎えましたが(笑)
楽天の練習着には私もある種の安心を感じました。少なくとも、既存のユニフォームを使って"ORIX""Buffaloes"をアピールするよりははるかにマシです。
でも生まれてきたからにはいろんな可能性があるわけで、成績優秀の人気者になるかもしれないし、とんでもないやんちゃ坊主になるのかもしれない。どんなふうに育つのか。間違った方向に行かないようにファンもきちんと見届けてやらなければ、と思っています。
でも金にあかせてうちのラミちゃんを横取りするのはできればやめてほしいんだけど。。。
経緯はどうあれ球団として誕生したわけですから、それが成功して共栄できるように導くことは、他球団の義務でもあると思います。
ただラミレスはどうなのでしょうね。本人にとっては残留が一番よさそうな気がするのですが…
楽天は内野も薄いことですし、アリアスが加入すればいいでしょうね。ただキンケードはちょっと(笑)