【停戦】交戦中、一定の目的のために、互いに攻撃的行為を中止すること。「―協定」
【休戦】双方が申し合わせて戦闘を中止すること。「―条約」
【終戦】戦争が終わること。(広辞苑第4版より)
今仕事から帰ってきたところで、一通りネットなどで情報を集めたばかりですが、取り急ぎ。
既に報道されているように、明日明後日に予定されていたストライキは回避されました。
選手会とNPBとの合意事項は以下の通りだそうです(共同通信)。
日本プロ野球組織(NPB)と日本プロ野球選手会の暫定的合意事項は次の通り。
一、NPBは、「近鉄、オリックスの球団統合の実施時期を1年間延期する」との選手会の申し入れに対して、交流試合の導入を踏まえた来季の影響など諸問題について具体的分析を行った上で速やかに回答する。
二、NPBは現行野球協約の加盟料・参加料を撤廃し、預かり保証金制度を導入するなど新規参入への環境を整え、新規参入球団の加盟の促進を積極的に検討する。
三、新たな球団削減があるかもしれないとのファンの不安を払しょくするため、NPBは、来季(2005年シーズン)はセ・リーグ6球団以上、パ・リーグ5球団以上とすることを確約する。
四、NPBは、第1項の回答および第2項の検討、その他選手会の要求事項の検討に時間を要するため、選手会と引き続き協議・交渉を行うこととし、選手会は9月6日に予告したストライキ日程のうち、9月11日(土)、12日(日)のストライキは実施しない。
五、NPBは、選手会との間で、プロ野球構造改革協議会(仮称)を設け、1年間をかけて、ドラフト改革、選手の年俸のあり方などについて徹底的に協議する。
六、選手会は、9月17日の午後5時までに、上記協議が調った場合、9月18日(土)以降、9月6日に予告したストライキを行わない。
この決定については様々な意見があり得ることと思いますが、私自身は、ストが不可避と言われた中、双方が歩み寄って一定の合意に達し、少なくとも明日明後日のストが回避できたことの意義は非常に大きいと考えています。
私は以前からスト支持を表明しておりましたし、経営側が球団合併を最低限1年間凍結しない限り、支持を撤回するつもりはありません。
ただし、選手、ファン、経営陣の誰にも痛手をもたらすストが納得の行く形で回避できるのならば、それが最善であると考えているのも事実です。
そのような点からすれば、暫定的とはいえ、そのような事態に陥らないよう慎重に交渉を重ねた選手会、NPB双方の尽力は、高く賞賛されるべきものと思われます。
今回の合意はあくまでも暫定合意と言うべきものです。またその内容を見ても、BW・Bu以外の新たな球団合併がないことを確約した三を除けば、「検討」「協議」などという、どっちつかずの印象を与える言葉が並んでいることは否めません。
ですが、これはあくまでも選手会・NPBが11日、12日のスト回避についてのみ合意した「停戦合意」です。
ストを棚上げにするような休戦協定でもなければ、全ての終焉を告げる終戦条約でもありません。
もし現時点でそのようなものを出そうとすれば、おそらく交渉は決裂したことでしょう。
そのままストになり、そして選手会側が敗れ去ることになっていれば…もちろん、その際の覚悟は今もできているつもりではありますが、NPBに屈伏することなしにそのような事態が避けられるのなら、間違いなく避けるべきでしょう。
我々はストをするためにストを支持してはなりません。何よりの目標は、(それが合併撤回であれ、新球団設立であれ)12球団の存続なのです。
そうであるからこそ、今回の合意は双方の誠実な交渉の可能性を最も現実的な形で保証したものであり、それゆえに価値あるものであると、私は考えています。
今回合意された検討課題が誠実に検討されるか、また協議が成功するか、現時点で私には何も言えません。
ですが、次のタイムリミットである17日午後5時までに、何らかの交渉がなされることは間違いありません。そうである以上、今回の問題の解決は、そこにまず期待するべきでしょう。
今後の展開次第ではストが現実のものとなるでしょうし、そうなった時の覚悟を緩めるつもりも私にはありません。
ですが、「停戦」は合意されたのです。ストの可能性、合意の可能性、両方を孕んだまま当座の闘いは回避する、「停戦」とはそういうものなのです。
17日午後5時のタイムリミットを心に留めたまま、選手たちは明日からの試合に臨みます。
私もその時を心に留めたまま、にわか日ハムファン、阪神ファンに戻ります。
【休戦】双方が申し合わせて戦闘を中止すること。「―条約」
【終戦】戦争が終わること。(広辞苑第4版より)
今仕事から帰ってきたところで、一通りネットなどで情報を集めたばかりですが、取り急ぎ。
既に報道されているように、明日明後日に予定されていたストライキは回避されました。
選手会とNPBとの合意事項は以下の通りだそうです(共同通信)。
日本プロ野球組織(NPB)と日本プロ野球選手会の暫定的合意事項は次の通り。
一、NPBは、「近鉄、オリックスの球団統合の実施時期を1年間延期する」との選手会の申し入れに対して、交流試合の導入を踏まえた来季の影響など諸問題について具体的分析を行った上で速やかに回答する。
二、NPBは現行野球協約の加盟料・参加料を撤廃し、預かり保証金制度を導入するなど新規参入への環境を整え、新規参入球団の加盟の促進を積極的に検討する。
三、新たな球団削減があるかもしれないとのファンの不安を払しょくするため、NPBは、来季(2005年シーズン)はセ・リーグ6球団以上、パ・リーグ5球団以上とすることを確約する。
四、NPBは、第1項の回答および第2項の検討、その他選手会の要求事項の検討に時間を要するため、選手会と引き続き協議・交渉を行うこととし、選手会は9月6日に予告したストライキ日程のうち、9月11日(土)、12日(日)のストライキは実施しない。
五、NPBは、選手会との間で、プロ野球構造改革協議会(仮称)を設け、1年間をかけて、ドラフト改革、選手の年俸のあり方などについて徹底的に協議する。
六、選手会は、9月17日の午後5時までに、上記協議が調った場合、9月18日(土)以降、9月6日に予告したストライキを行わない。
この決定については様々な意見があり得ることと思いますが、私自身は、ストが不可避と言われた中、双方が歩み寄って一定の合意に達し、少なくとも明日明後日のストが回避できたことの意義は非常に大きいと考えています。
私は以前からスト支持を表明しておりましたし、経営側が球団合併を最低限1年間凍結しない限り、支持を撤回するつもりはありません。
ただし、選手、ファン、経営陣の誰にも痛手をもたらすストが納得の行く形で回避できるのならば、それが最善であると考えているのも事実です。
そのような点からすれば、暫定的とはいえ、そのような事態に陥らないよう慎重に交渉を重ねた選手会、NPB双方の尽力は、高く賞賛されるべきものと思われます。
今回の合意はあくまでも暫定合意と言うべきものです。またその内容を見ても、BW・Bu以外の新たな球団合併がないことを確約した三を除けば、「検討」「協議」などという、どっちつかずの印象を与える言葉が並んでいることは否めません。
ですが、これはあくまでも選手会・NPBが11日、12日のスト回避についてのみ合意した「停戦合意」です。
ストを棚上げにするような休戦協定でもなければ、全ての終焉を告げる終戦条約でもありません。
もし現時点でそのようなものを出そうとすれば、おそらく交渉は決裂したことでしょう。
そのままストになり、そして選手会側が敗れ去ることになっていれば…もちろん、その際の覚悟は今もできているつもりではありますが、NPBに屈伏することなしにそのような事態が避けられるのなら、間違いなく避けるべきでしょう。
我々はストをするためにストを支持してはなりません。何よりの目標は、(それが合併撤回であれ、新球団設立であれ)12球団の存続なのです。
そうであるからこそ、今回の合意は双方の誠実な交渉の可能性を最も現実的な形で保証したものであり、それゆえに価値あるものであると、私は考えています。
今回合意された検討課題が誠実に検討されるか、また協議が成功するか、現時点で私には何も言えません。
ですが、次のタイムリミットである17日午後5時までに、何らかの交渉がなされることは間違いありません。そうである以上、今回の問題の解決は、そこにまず期待するべきでしょう。
今後の展開次第ではストが現実のものとなるでしょうし、そうなった時の覚悟を緩めるつもりも私にはありません。
ですが、「停戦」は合意されたのです。ストの可能性、合意の可能性、両方を孕んだまま当座の闘いは回避する、「停戦」とはそういうものなのです。
17日午後5時のタイムリミットを心に留めたまま、選手たちは明日からの試合に臨みます。
私もその時を心に留めたまま、にわか日ハムファン、阪神ファンに戻ります。