にわか日ハムファンのブログ記念館

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〔観戦記〕対スワローズ4回戦@松山坊ちゃんスタジアム(前):伊予鉄むかし旅

2007-06-15 13:01:49 | さすらいブロガー旅情編
 すでに告知しましたとおり、先週の土曜日に坊ちゃんスタジアムへの遠征に行ってまいりました。
 今回の遠征はもちろん野球観戦が目的ですが、実はもう1つ、松山市内と近郊を走る伊予鉄道の乗りつぶしというもくろみもありました。まずは神戸・六甲アイランドからのフェリーで松山へ。



 船内の情報誌を見ると、ご存知稲尾さんの大きな写真が。
 大分がご出身の稲尾さんは、先ごろ関西汽船とダイヤモンドフェリーの「フェリーさんふらわあ」名誉船長に就任されたのだそうです。



 フェリーで一晩ぐっすり休み、翌朝7時半過ぎに松山観光港に着きました。交流戦の宣伝ポスターも、しっかり貼ってありましたよ。



 観光港から海沿いの道を10分ほど歩くと、伊予鉄道の高浜駅に到着します。港と駅の間は連絡バスもあるのですが、海からの風を受けながら歩くのは、それはそれで心が洗われる感じがするものです。
 それにしても、高浜駅の駅舎はなかなか年季が入っていますね。近代的な駅が増える中、こういう木造の駅舎が残っているのは嬉しいことです。



 駅名標にも、どことなく時代を感じますね。



 ここからは伊予鉄道の郊外電車(松山市内の路面電車と区別するために、こう呼ばれているようです)で横河原駅へと向かいます。
 この電車はかつて京王帝都井の頭線で活躍したものだそうで、ここでは現在でも主力として活躍しています。東京のオールド・ファンにはたまらない電車かも?(笑)



 高浜から松山市を過ぎ、50分ほどで横河原駅に到着しました。こちらもまた、高浜駅に負けず劣らず雰囲気のある駅舎です。



 横河原駅の駅名板。戦後すぐぐらいの映画に出てきそうな逸品です。



 こちらもまた、よくぞ今まで残っていたと思わずにいられません。字体もそうですし、そもそも今では乗車券を駅で「拝見」すること自体が少なくなりましたからね。



 黒板を使った駅の掲示板、昔は都市の駅にもあったんですよねぇ。



 ベンチも使い込んであるのが見てとれます。座布団は地元の方が置いているのでしょうか。



 こんな横河原駅ですが、時代の流れを全く無視しているわけではありません。電車の行き先を示すモニターなんてのが設置されていました。



 さて、横河原を後にして、松山市駅へと戻ってきました。ここからは市内電車(路面電車)に乗ってみようと思います。



 松山の路面電車は、市内を回る環状線と、道後温泉や松山市駅などへの支線に大きく分かれており、それぞれの路線にまたがる4つの系統が運転されています。車両は古いものが多いのですが、最近では乗り降りが楽な低床車(画像右側)も導入されています。



 こちらは新鋭車両(上の画像の右側)の車内。電車の構造上、車内は若干狭くなっています。



 旧型の車内はこんな感じ。床が木製というのがいいですね。
 このほか、市内線には観光の目玉として「坊ちゃん列車」というのも走っていますが、これについては後ほど。



 さて、鉄分濃厚(笑)な人の中には、伊予鉄道と聞いて大手町の平面交差を思い浮かべる方も少なくないことでしょう。かくいう私も以前から気になっていたもので、この機会に撮影してみました。
 ここは大手町駅のすぐ横で、郊外電車と市内電車が平面交差する、日本でもかなり珍しいポイントです。かつてはこのほかにも各地にあったのですが、現在では平面交差自体が珍しくなっています。



 市内電車の風情を楽しんだ後は、もう一度郊外電車に戻ります。郊外電車のうち、残る伊予市から郡中港の区間を揺られ、終点郡中港に着きました。ここから坊ちゃんスタジアムのある市坪まではJRに乗るのですが、電車が来るまで時間があるので、近辺をぶらぶら散歩してみます。



 駅からすぐ近くに、こんな古風な民家が残っていました。ここは「山惣商店」で、もともと万延元年(1860年)に旅籠として建てられたのが、現在では醤油醸造と肥料の販売を営むお店になっているそうです。



 肥料の看板も年季が入っています。

 この後市坪へ観戦に向かったのですが、試合については別エントリで書かせていただくことにしましょう。
 試合終了後は松山市に戻り、ここからお楽しみの「坊っちゃん列車」に乗ることにしました。



 坊っちゃん列車は漱石の小説「坊っちゃん」に出てくる汽車を再現したもので、松山市内のターミナルと道後温泉を結びます。



 車内はこうなってます。しかしまぁ揺れること揺れること!座席が木製ということもあり、振動がモロに身体に伝わります。



 客車を撮ってみました。木造の小さな客車です。



 機関車側面はこんな感じ。こちらも小さな機関車です。



 道後温泉駅。明治の洋館風の建物ですが、路面電車でこれだけの駅舎はなかなかありません。

 伊予鉄道は現存する私鉄の中では二番目に古く、実に歴史を感じさせる鉄道です。
 その足跡は、あるいは坊っちゃん列車のように観光客を楽しませ、あるいは横河原駅や高浜駅のように、古きよき日本の風景を今に伝えています。


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2 コメント

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四國松山鐵道風景 (アパッチ)
2007-06-15 20:35:40
あぁ、小松島港線乗ってみたかった…。



さて、なかなかレトロな風景を醸し出しておる様ですが、JR四国の場合じつのところ、営業成績の事情から複線化・高架線化に踏み込めないという悲しい内訳があるとも聞いております。



7月には俺も松山に行きますぞ!
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アパッチさん (ルパート・ジョーンズ)
2007-06-16 05:37:48
>小松島港線
かつての日本一短い路線ですね。私も気になってはいたんですが、乗る機会がないままでした(嘆

>JR四国
松山駅付近は、なんとか工事ができるようです。それにあわせて市内電車の配線も変わってくるのだとか。

松山いいですよ。ぜひ楽しんで来てください。
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