
私もこの話をどう理解していいか判断が付いていないんですが、まずは報道をご紹介します。
もしこれがロッテと讀賣ではなくて、別の球団の組み合わせであれば、あるいは私も無邪気に面白がったかも知れません。
ご存知の通り、球団合併問題の影響で、現在プロ野球の二軍は両リーグが奇数どうしで編成されていて、公式戦を組むと1チームが余ることになります。ただでさえ、二軍の試合は一軍より少なく、二軍選手が実戦に出る機会も限られるわけです。
それだけに、二軍の公式戦がない間に別の形で試合を組むということ自体は悪くないと思うわけです。
ですが、それがイースタンの混成チームとなると、ちょっと疑問を感じずにいられません。仮にも一軍では覇権を争うチームどうしなわけで、公式戦がない期間の教育リーグならいざしらず、公式戦の期間に混ざるというのはどういうものかと思います。
さらに引っかかるのが、「ロッテと讀賣主体」というところです。
2年前の球界「再編」問題のとき、前渡邊オーナー率いる讀賣が(その究極の意図はさておき)1リーグ10球団化の取りまとめの中心になっていたことは、皆さんも記憶しておられることでしょう。
そして、その時に言われた「もう1つの合併」の中心球団がロッテだったのです。昨年の快進撃によって忘れられつつあるかも知れませんが、あの時の当事者が今のロッテ球団にも残っているわけです。
それが、混成チームを組む。あるいは、一軍も含めた恒久的な混成チーム結成の布石ではないか?という勘繰りもせずにはいられないわけです。
「一軍も含めた恒久的な混成チーム結成の布石」というのは、平たく言えば、球団合併です。
もちろん、私自身も論理が飛躍しすぎていることは分かっているつもりです。なにより、具体的な根拠となる事実はまだまだ出てきていませんからね。
ですが、仮にもプロの球団が公式戦中に混成チームを組むのは理解しがたい。それだったら、アマとの交流試合を増やすという選択肢もありますし、それはプロ・アマの垣根を取り払う上でも有益と思うわけです。
何より、おととしのことを考えると、どうしても妙な不安や疑惑が頭に浮かんでしまう。羹に懲りて膾を吹かずにはいられないんですよ。
もっとも、仮に混成チームができたとして、後半辺りで江尻が混ざってそうに思えてならないのが何より憂鬱なわけですが。来年は頼むでホンマ……
■ 若手混成Vsイ球団のフレッシュリーグ来季実施が決定(サンスポ・2006年12月22日更新)
イースタン・リーグ運営委員会が21日、都内で開かれ、若手や育成選手が混成チームを結成してイースタン球団と対戦する「フレッシュリーグ(仮称)」の来季実施が正式に決定した。
出場機会が少ない若手や育成選手により多くの実戦を経験させるため、来季は巨人とロッテを中心に20人前後の選抜混成チームを結成し、現行7球団で対戦が余る1チームの本拠地で非公式試合を行う。移動距離が遠い楽天をのぞく6球団が4月から8月までに6試合ずつ最大36試合を実施する。監督1人、コーチ2人は巨人とロッテから1人ずつと、主催球団から1人派遣される。
もしこれがロッテと讀賣ではなくて、別の球団の組み合わせであれば、あるいは私も無邪気に面白がったかも知れません。
ご存知の通り、球団合併問題の影響で、現在プロ野球の二軍は両リーグが奇数どうしで編成されていて、公式戦を組むと1チームが余ることになります。ただでさえ、二軍の試合は一軍より少なく、二軍選手が実戦に出る機会も限られるわけです。
それだけに、二軍の公式戦がない間に別の形で試合を組むということ自体は悪くないと思うわけです。
ですが、それがイースタンの混成チームとなると、ちょっと疑問を感じずにいられません。仮にも一軍では覇権を争うチームどうしなわけで、公式戦がない期間の教育リーグならいざしらず、公式戦の期間に混ざるというのはどういうものかと思います。
さらに引っかかるのが、「ロッテと讀賣主体」というところです。
2年前の球界「再編」問題のとき、前渡邊オーナー率いる讀賣が(その究極の意図はさておき)1リーグ10球団化の取りまとめの中心になっていたことは、皆さんも記憶しておられることでしょう。
そして、その時に言われた「もう1つの合併」の中心球団がロッテだったのです。昨年の快進撃によって忘れられつつあるかも知れませんが、あの時の当事者が今のロッテ球団にも残っているわけです。
それが、混成チームを組む。あるいは、一軍も含めた恒久的な混成チーム結成の布石ではないか?という勘繰りもせずにはいられないわけです。
「一軍も含めた恒久的な混成チーム結成の布石」というのは、平たく言えば、球団合併です。
もちろん、私自身も論理が飛躍しすぎていることは分かっているつもりです。なにより、具体的な根拠となる事実はまだまだ出てきていませんからね。
ですが、仮にもプロの球団が公式戦中に混成チームを組むのは理解しがたい。それだったら、アマとの交流試合を増やすという選択肢もありますし、それはプロ・アマの垣根を取り払う上でも有益と思うわけです。
何より、おととしのことを考えると、どうしても妙な不安や疑惑が頭に浮かんでしまう。羹に懲りて膾を吹かずにはいられないんですよ。
もっとも、仮に混成チームができたとして、後半辺りで江尻が混ざってそうに思えてならないのが何より憂鬱なわけですが。来年は頼むでホンマ……
二軍組織全体の独立化を目指した方がいいんじゃないのか?
だいたい巨人二軍とマリーンズ二軍の合併て、完全に巨人の育成放棄に見られてもおかしくないぞ。
様々な利権もあるだろうけど、個人的には阪神二軍を京阪電鉄が譲り受けて「阪神タイガース二軍組織『京阪タイガース』」とかやれば親会社も副収入になるのになぁ…と。
ウエスタンはなるべく社会人との交流戦を増やすように努力していますし、カープのように思い切って社会人の地区大会に参加してみると言う手もあると思うのですが…
>巨人二軍とマリーンズ二軍の合併
むしろ「共同で三軍を設立」と言った方が近いですよ。
「フレッシュリーグ」なんて名前をつけてみても公式戦ではないので、ほとんど練習試合みたいなもの。
だからここで活躍してもイースタン公式戦ほどには評価されないし、一軍に上がれそうな選手どころかファームの主力クラスが入ることもまずないと思われるので
>公式戦の期間に混ざるというのはどういうものか
というのもあまり問題にはならないでしょう。
>さらに引っかかるのが、「ロッテと讀賣主体」
どうなんでしょうね。
ファーム運営に関しては、たとえば秋季教育リーグに不参加のチームがあるように、足並みを揃えることよりも個々の球団の事情を尊重する傾向があります。
http://www.npb.or.jp/fallleague/history.html
今回のような場合では、育成選手を多く抱えているところほど切実な問題なわけで、他のチームにも声をかけてみたけど結果的に2チームで合同になったのかもしれません。
コーチの派遣などもするので、けっこう金がかかるんですよ。だから「お金を出せないから参加できない」というところはあったかも。
教育リーグがコロコロ変わるように、この混成チームもそれほど長く続くとは思えないです。
もともと出番が回ってこない選手を試合に出すのが最大の目的で、そういう選手の余り具合は数年も経てばかなり変わってくるので。
だいたいね、ファームごときでゴチャゴチャやったって「今後の布石」みたいな影響力はないですよ。コーチも選手も毎年入れ替わるんだし。
オリ近がそうだったように、そういうのは現場レベルじゃなくて経営者間の話で決まるものなの。
>アマとの交流試合を増やす
アマにはアマの公式戦があるし、一応野球以外の仕事もしているので日程の調整はけっこう大変です。
「イースタンで余ったチームと~」みたいにプロ側の都合に合わせて定期的に試合をするのは困難でしょう。
N原さん
>ウエスタンはなるべく社会人との交流戦を増やすように努力していますし
ウエスタンとイースタンではかなり事情が違うんですよ。
イースタンは楽天を除いてファームは関東地区に集中しています。
それに対しウエスタンでは阪神とオリを除いて、各本拠地間の移動には新幹線を利用するほど離れています。
これだけ移動距離があると公式戦以外に余分な試合をこなすことは金銭的にも体力的にも負担が大きい。
それだったら地元の有力アマと試合を組んだ方がましなこともあります。
プロのように頻繁に移動できないアマはもっと深刻です。
これも西日本の方が「遠くまで行かないと相手がいない」という傾向が強くなります。
交流戦の試合数がセとパで大きな論争になったのもいい例でしょう。やはり多くのチームが巨人戦の放映権によりすがっているのをみると、経営に苦しむチームが多いというのは容易に考えられると思います(もっとも、それらのチームが十分な努力をしているかといえばそうでもなかったりしますが)。
さらに気になるのは、ルパートさんも指摘されていましたが「讀賣が1番でなければならない」という讀賣上層部の勘違いです。各種スポーツの現状を考えると、「野球人気」が下落したのも当然かもしれません(もっとも、これまでの視聴率が異常だったのでは、とも思いますが)。それをひとつ最強のチームができることで、そのチームが茶の間に飛び込むことで「野球人気」が復活すると思い込んでいる人々がいるんです。
去年のロッテ、今年のハムも面白い野球が評価されたのは明白。できれば、「ついで」でみる視聴者より、「熱心に」見るファンが楽しめる環境づくりを目指して欲しいですが(理想論込み)。
ものの3ヶ月で「近鉄」の牙城が崩れたのを教訓に、球界の動きに敏感になっていたほうがいいのではないでしょうか。
長文失礼しました。
人気や収益の差というのは12チームもあれば当然出てくるわけで、その上でのプロ野球活性化につながるのかというのが大いに疑問です。
特にパ・リーグ。近鉄バファローズのオリックスへの合併による消滅とそれにまつわる影響は、今も記憶に新しいところです。その悲劇をまた再現したところで日本プロ野球は破綻すると言うのは大げさかもしれませんが、例えとして言うのであれば、これくらいの危機も考えられる問題かもしれません。
経営側としては、余興演出が本業苦しめられちゃかなわんと思ってるだろうし、利益向上は定説ではあるんですが、何卒「悲劇の劇場」はあくまでも四季やカッパ座やブロードウェイだけに任せてほしいところです。
組織としての独立化ではないんですが、最近は各チームで二軍の独立性や商品価値を高めようとする動きがありますね。
うちでいえば鎌ケ谷にいろいろテコ入れしていますし、この他にも先例として湘南やサーパスなどが挙げられると思います。
阪神二軍のように「タイガースの二軍」だからこそ人気があるところは話が別ですが、そうでなければいずれ二軍をどうするかという問題に直面するでしょうね。
>セ・リーグとパ・リーグの維持
チーム維持かリーグ維持かの究極の選択を迫られた場合はいざしらず、やはりどちらのリーグにもそれぞれの特徴というのがあるわけで、それをなくしてしまうのはどうかと思いますね。
もっとも、これまでさんざっぱら対立してきた両リーグが簡単に統一できるとも思いませんが(^^;;)
もともと試合数が少ないという問題もありますし、どうなるんでしょうね。
アルビレオさんのコメントにもありますが、ウエスタンは移動の問題もありますし、各チームが地域でのプレゼンスを高める上でも、アマとの試合を増やすのは興味深い方法です。
カープのように地方大会に参戦するのも方法ですし、アマが実戦相手探しに苦しんでいるのであれば、さらに思い切って地方でリーグを作るのもアリだと思います。
どこの報道だったか思い出せないんですが、実際に他チームから難色が出たという話が出ていたように記憶しています。
あと、移動の問題で東北楽天二軍は除外されるような話もありました。
今回の話ですが、確かに冷静に考えれば、育成選手を大量に獲った讀賣が彼らの出場機会を求めて打ち出したという線が出てくると思います。
もっとも、そこでロッテというのが解せないのは解せないんですよね。
単なる偶然だとも思いますし、その可能性が最も高いのかも知れませんが、100%納得できない部分があるのが正直なところです。
この話自体、現場レベルで出てきたのか、もっと上なのか、イマイチ分かりませんし。
それでも何とかすがろうとするのは、やはり切羽詰っているのか、なんなのか、難しいところです。
>「ついで」でみる視聴者より、「熱心に」見るファンが楽しめる環境づくり
うーん、実はこれこそが厄介なところだと思うんですよ。
プロ野球をビジネスとして考えると、「ついで」で見る人を取り込んでいくのはどうしても必要だと思うんです。
熱心に見る人がみんな裕福で、タニマチとしてプロ野球を支えられるなら話は別ですが、現実はそうではない。
そのためには、プロ野球観戦が敷居の高いものであってはならない。間口を広くして、どんな人でも興味を持ってもらえるようにしないといけないと思うんですよ。
その一方で、「ついで」で来た人をいつまでも「ついで」のままにしているのもよくないんですよね。
むしろ、どんどんハマってもらわないといけないですし、そのためにはハマっていった人へのアピールも必要になる。
ところが、それは得てして「ついで」の人へのアピールとは両立しないんですよね。ここにプロ野球のみならず、プロスポーツビジネスの難しさがあるように思えてなりません。
ちなみに、私が「にわか」の看板を外さない理由も、自分が先ほど書いた間口の広さによって、ファイターズの世界に入っていったからです。