接戦となった第1試合に続き、第2試合は智弁和歌山対帝京の「東西対決」です。
ご存知の通り私は生まれも育ちも関西なので、関東勢への対抗心というのは生まれた頃から刷り込まれています。
まして相手が東京代表ともなれば敵愾心120%、最後の最後まで苦悩の尽きなかった第1試合とは打って変わって、心おきなく智弁和歌山を応援できます。
ただし引っかかるのは1点、ひちょりゴメン!(^^;;)
智弁和歌山の応援席。人文字が鮮やかですね。応援の迫力もかなりのものを感じました。
帝京応援席。どうしても人数が少なくなってしまうのですが、それでも頑張って応援していました。
それにしても暑い!この日は台風の影響で日が陰ることが多かったのですが、それでも気温が35℃まで上がりましたし、たまったものではありません。
というわけで、甲子園名物の「かちわり」(200円)を買ってみました。
もっとも、名物とはいっても要はただの氷です。名称「氷」、添加物なし、正真正銘のただの氷です(笑)
さて試合の方ですが、8回まではほとんど記憶にありません( ̄▽ ̄;;)なので、ニッカン式スコアとYahoo!の打席速報を頼りに、画像で振り返って行きたいと思います。
まずは2回裏、走者を2人置いて7番馬場君が先制ホームラン。
すると帝京は投手交代。先発の高島君に代えて垣ケ原君を送ります。それでなくても「ちょっと早すぎるんじゃないの?」と疑問の沸く継投でしたが、まさかこれが9回裏大劇場の引き金になるとは、当時の私には知る由もありませんでした。
一方、帝京は4回表、先頭の野口君が2塁打を放ちます。ここで智弁和歌山はエースナンバーをつけた竹中君を投入。
ところが、これが凶と出ました。2死から杉谷君に2点タイムリーを打たれ、これで1点差に詰め寄られます。
しかし智弁和歌山はすぐさま反撃。直後の4回裏、先頭の馬場君が2打席連続となるソロホームランを放つと、
2番上羽君の2ランで逆に点差を広げます。
7回裏には広井君に2ランが出て、これで8-2。
帝京は3番手大田君をマウンドに送り、追撃をしのぎます。
8回表には5番塩沢君の2ランで4点差としますが、最終回に4点を追いかけるというのは、いかにも苦しい。しかも試合は終始智弁和歌山ペースなだけに、このまま智弁和歌山が勝つだろうと思っていました。
そして9回の攻防がやってきます。球場職員の方は試合終了を見越し、智弁和歌山の校旗掲揚の準備に入ります。
まず9回表、大田君の代打沼田君が倒れ1死。このあと走者が2人出ますが、3番野口君が三振で2死。ほとんど誰もが勝負あったと見たことでしょう。しかし、ここから帝京の奇跡の大反撃が始まります。
まずは中村君のタイムリーで1点。
さらに満塁として、雨森君のタイムリーで1点追加。
続く我妻君にもタイムリーが出て、これで1点差!
そして次の杉谷君が2点タイムリー。帝京、ついに逆転に成功です!!
しかし帝京打線はここでは終わりません。打者一巡して先ほど代打で出た沼田君に回ると、なんと3ランが飛び出します!
ここで智弁和歌山の竹中君が降板。遅きに失す……まさにその言葉が頭をよぎりました。
竹中君に代わった松本君が後続を討ち取り、これで帝京の長い長い攻撃は終了。しかしスコアボードに灯る"8"は、あまりに大きな数字です。
4点差であと1回を残すのみだったのが、気がつけばわずか1回で4点差を追いかけることになった智弁和歌山。いくらなんでも、これは厳しいだろうと思うのが自然です。
ところが、帝京も大問題を抱えていました。大田君に代打を送ったことで、地方大会で登板経験のある投手がいなくなってしまったのです。
9回裏、まずマウンドに上がったのは勝見君。しかし、ほとんどストライクを投げることができません。先頭打者から連続で四球を与え、無死1,2塁。
そして続く4番橋本君に3ランを浴び、1点差となります。
普通であれば、こういう場面でのホームランはむしろ反撃の流れを切りかねません。さらに得点を重ねて追いつき追い越すためには、また1から走者を貯めなければならず、それが難しいからです。
ところが、勝見君は続く打者にも四球を与えて降板。代わって杉谷君がマウンドに上がりますが、いきなり死球を与えてしまいます。智弁和歌山は同点・サヨナラの走者を労せずして出すことに成功しました。
帝京はこの回3人目となる岡野君を投入。ここで初めて打者を打ち取り、やっと1死を手に入れます。走者1,2塁、併殺なら逃げ切り成功です。
しかし、青石君にはフルカウントからタイムリーを打たれ、まさかの同点!一度手からこぼれ落ちた勝ち星が、智弁和歌山の目の前に再び現れました。
一方、帝京の岡野君は次の打者をストレートの四球で歩かせてしまい、1死満塁。マウンドではパニック状態だったことでしょう。下手にストライクを投げれば打たれる。1点与えればサヨナラ。それでもフルカウントまで漕ぎつけます。
しかし、6球目は投げた瞬間それと分かるボールでした。
押し出しとなり、まさかのサヨナラ……
最終スコアはこちら。
長かった、あまりにも長かった9回。両チームとも「奇跡の逆転」を起こしたと言えなくもないでしょう。
ただ、奇跡はめったに起こらないから奇跡なのです。1イニングに連発したとなれば、それはもはや奇跡かどうか怪しいシロモノです。実際、9回裏の時点で外野席からは笑いすらこぼれていました。
類を見ない「馬鹿試合」。めったにないものを入場無料で見られてよかったといえばよかったです。
ただ、9回裏の四球連発を見ていて頭が沸きそうになったあの感覚は、これからも忘れられないことでしょう。
ご存知の通り私は生まれも育ちも関西なので、関東勢への対抗心というのは生まれた頃から刷り込まれています。
まして相手が東京代表ともなれば敵愾心120%、最後の最後まで苦悩の尽きなかった第1試合とは打って変わって、心おきなく智弁和歌山を応援できます。
ただし引っかかるのは1点、ひちょりゴメン!(^^;;)
智弁和歌山の応援席。人文字が鮮やかですね。応援の迫力もかなりのものを感じました。
帝京応援席。どうしても人数が少なくなってしまうのですが、それでも頑張って応援していました。
それにしても暑い!この日は台風の影響で日が陰ることが多かったのですが、それでも気温が35℃まで上がりましたし、たまったものではありません。
というわけで、甲子園名物の「かちわり」(200円)を買ってみました。
もっとも、名物とはいっても要はただの氷です。名称「氷」、添加物なし、正真正銘のただの氷です(笑)
さて試合の方ですが、8回まではほとんど記憶にありません( ̄▽ ̄;;)なので、ニッカン式スコアとYahoo!の打席速報を頼りに、画像で振り返って行きたいと思います。
まずは2回裏、走者を2人置いて7番馬場君が先制ホームラン。
すると帝京は投手交代。先発の高島君に代えて垣ケ原君を送ります。それでなくても「ちょっと早すぎるんじゃないの?」と疑問の沸く継投でしたが、まさかこれが9回裏大劇場の引き金になるとは、当時の私には知る由もありませんでした。
一方、帝京は4回表、先頭の野口君が2塁打を放ちます。ここで智弁和歌山はエースナンバーをつけた竹中君を投入。
ところが、これが凶と出ました。2死から杉谷君に2点タイムリーを打たれ、これで1点差に詰め寄られます。
しかし智弁和歌山はすぐさま反撃。直後の4回裏、先頭の馬場君が2打席連続となるソロホームランを放つと、
2番上羽君の2ランで逆に点差を広げます。
7回裏には広井君に2ランが出て、これで8-2。
帝京は3番手大田君をマウンドに送り、追撃をしのぎます。
8回表には5番塩沢君の2ランで4点差としますが、最終回に4点を追いかけるというのは、いかにも苦しい。しかも試合は終始智弁和歌山ペースなだけに、このまま智弁和歌山が勝つだろうと思っていました。
そして9回の攻防がやってきます。球場職員の方は試合終了を見越し、智弁和歌山の校旗掲揚の準備に入ります。
まず9回表、大田君の代打沼田君が倒れ1死。このあと走者が2人出ますが、3番野口君が三振で2死。ほとんど誰もが勝負あったと見たことでしょう。しかし、ここから帝京の奇跡の大反撃が始まります。
まずは中村君のタイムリーで1点。
さらに満塁として、雨森君のタイムリーで1点追加。
続く我妻君にもタイムリーが出て、これで1点差!
そして次の杉谷君が2点タイムリー。帝京、ついに逆転に成功です!!
しかし帝京打線はここでは終わりません。打者一巡して先ほど代打で出た沼田君に回ると、なんと3ランが飛び出します!
ここで智弁和歌山の竹中君が降板。遅きに失す……まさにその言葉が頭をよぎりました。
竹中君に代わった松本君が後続を討ち取り、これで帝京の長い長い攻撃は終了。しかしスコアボードに灯る"8"は、あまりに大きな数字です。
4点差であと1回を残すのみだったのが、気がつけばわずか1回で4点差を追いかけることになった智弁和歌山。いくらなんでも、これは厳しいだろうと思うのが自然です。
ところが、帝京も大問題を抱えていました。大田君に代打を送ったことで、地方大会で登板経験のある投手がいなくなってしまったのです。
9回裏、まずマウンドに上がったのは勝見君。しかし、ほとんどストライクを投げることができません。先頭打者から連続で四球を与え、無死1,2塁。
そして続く4番橋本君に3ランを浴び、1点差となります。
普通であれば、こういう場面でのホームランはむしろ反撃の流れを切りかねません。さらに得点を重ねて追いつき追い越すためには、また1から走者を貯めなければならず、それが難しいからです。
ところが、勝見君は続く打者にも四球を与えて降板。代わって杉谷君がマウンドに上がりますが、いきなり死球を与えてしまいます。智弁和歌山は同点・サヨナラの走者を労せずして出すことに成功しました。
帝京はこの回3人目となる岡野君を投入。ここで初めて打者を打ち取り、やっと1死を手に入れます。走者1,2塁、併殺なら逃げ切り成功です。
しかし、青石君にはフルカウントからタイムリーを打たれ、まさかの同点!一度手からこぼれ落ちた勝ち星が、智弁和歌山の目の前に再び現れました。
一方、帝京の岡野君は次の打者をストレートの四球で歩かせてしまい、1死満塁。マウンドではパニック状態だったことでしょう。下手にストライクを投げれば打たれる。1点与えればサヨナラ。それでもフルカウントまで漕ぎつけます。
しかし、6球目は投げた瞬間それと分かるボールでした。
押し出しとなり、まさかのサヨナラ……
最終スコアはこちら。
長かった、あまりにも長かった9回。両チームとも「奇跡の逆転」を起こしたと言えなくもないでしょう。
ただ、奇跡はめったに起こらないから奇跡なのです。1イニングに連発したとなれば、それはもはや奇跡かどうか怪しいシロモノです。実際、9回裏の時点で外野席からは笑いすらこぼれていました。
類を見ない「馬鹿試合」。めったにないものを入場無料で見られてよかったといえばよかったです。
ただ、9回裏の四球連発を見ていて頭が沸きそうになったあの感覚は、これからも忘れられないことでしょう。
(泣くな!東洋大姫路ナイン!スコアボードに映る「東洋姫」なんとなくアジアンチックだ。)
その9回表\ですが、本当にまさかまさかの展開でした。俺自身、もともとは根っからのビジター派。帝京高校に全く関係なく、最後の最後まで応援テーマに乗り切れませんでしたが、これこそ甲子園!
ええもん見させていただきました。
それにしても凄まじい試合でした。私も高校野球はそれなりに長い間観てきたつもりですが、これほどの試合はなかったと思いますよ。
結果は結果として、両チームの選手の健闘を讃えたいと思います。
バカ試合多いですね…、それが好調な視聴率につながっている模様ですが、ちょっと微妙な気分。あの気温ではバカ試合にもなる…。やってる人もだが、無理やり連れてこられたような人もいる応援の生徒が心配。
見ていて面白いのは事実なんですが、あの選手たちの中には将来プロ・アマで野球を続けようとする人も少なからずいるはずで、他人事ながら「今からそれでいいのか?」という気になります。
9回の攻防は今まで見たことのない展開でした。
帝京の投手は地方大会登板経験がないとは知りませんでした。
勝見君は試合途中も一度肩を作ってましたが、他は作ってなかったですからね。
>帝京
私も地方大会で投手経験のない選手がマウンドに上がったというのは後になって知ったんで、球場ではなんでこんなことになっているのサッパリ分かっていませんでした。
ただ、代打を送らないと9回表の逆転はなかったかも知れませんし、難しいところです。