Elvis Presley - Hawaiian Sunset
泉駅行のバス停にたどり着くと、目の前にフラダンスのスクールがあった。やはりハワイだ。ハワイの文化がこうして根付き、再生産されていると思うと、こみ上げてくるものがあった。
ただ、そうして感慨深くなっている間にバスが来ず、7, 8分遅れてようやく到着。バスはその後も混み合う2車線の道路を、ノロノロと走っては止まったり。
これで電車に間に合うか不安になったが、ふと思い出した。来る前にバスの時間を調べたところ、往路は11分だったのに対し、復路は確か19分かかっていた。つまり、はじめから混むのは織り込み済みだったのだ。
そう思うと多少気が楽になったが、それにしても道がつかえるのは気分のいいものではない。やはりアクアマリンまで鉄道を! 訴える先が思いつかないので、心の中でだけシュプレヒコールを上げる。
結局バスは遅れを取り戻すこともなければ拡大することもなく、泉駅に到着。そのまま下りの普通電車に乗る。
電車は数分でハワイの玄関口、湯本駅に着いた。本当にもうすぐなのだ。
送迎バスの時間まで少しあるので、駅周辺を歩いてみると、ハワイなのにニューヨークの街角を狙ったような像に出くわす。
字が薄くて読みにくいが、「僕がニューヨークにいたころは」云々と書いている。さらに、「日本でもはやったので僕の演奏を聴いてほしいと思い来日しました」と。
なるほど、ニューヨークからハワイに来日したということか。
近くにも誰かいる。それにしても二人とも恰幅がよろしい。
こちらは「へその人」だそうな。ただ残念なことに、一部壊れてしまって読むことができない。
送迎バスがやってきた。ハワイと言えば活火山、排水溝からも湯気が上がっている。
われわれと数人の乗客を乗せると、バスは出発。温泉旅館の間を抜けると、ハワイはもうすぐだ。