先日明らかとなった分配金未払い問題に端を発し、存亡の危機に立たされた関西独立リーグ。
その動向に注目が集まる中、日曜日に住之江球場で、大阪対神戸の試合が行われました。新型インフルエンザの影響で公式戦が中止になったのですが、オープン戦の開催が急遽決定したのです。
私も先日予告しました通り、観戦に行ってまいりました。
騒動の渦中とあって、この日は関西メディアが集結。私が目撃した限りでは、毎日放送、朝日放送、よみうりテレビ、サンテレビ、デイリースポーツの取材陣が来ていました。
ベンチに集結した神戸の選手たちを、取材陣が取り囲みます。
今度はぜひ、ここまで大人数でなくてもいいので、普通の試合でも彼らを見かけたいものです。別に住之江でも神戸でも構わないので、ご来場お待ちしております(揉み手
試合前には神戸の中田監督がスタンドにあいさつに来られる場面も。
ちなみに、この日は大阪対紀州の公式戦が予定されていたこともあって、ビジター側には紀州の応援団が集結していました。
一方、グランドでは西浦コーチがノックに励みます。ファンへのアピールが大事な一方で、練習も当然大事なのです。
試合前には両軍の選手が整列し、大阪の球団社長からのあいさつがありました。
続いて写真撮影。ちなみに、この横断幕は直後に応援団に引き渡され、応援席のネットに掲げられていました。
プレイボール直前、ベンチ前で気合いを入れる大阪の面々。この日は監督自ら中央に立ち、選手とスタンドを鼓舞しました。
始球式を務めたのは、この日が誕生日という大阪ファンの女の子。
打者はご存じ、神戸の吉田えりでした。なかなかマウンドに立つ機会がないんですが、こういう起用法もあるんで見逃せません。
スタメン。どちらもベストと言っていい布陣ですが、大阪では平下がベンチに下がっています。
大阪の先発は崔。ただ、この日はオープン戦、エキシビジョンマッチという面もあり、1回のみで降板。後から続々と投手陣が登場するのですが……
一方、神戸では末永が先発。割合頑張ってると思うので、マリーンズファンの皆さん、お待ちしております(揉み手
大阪の応援席。応援団はもちろんのこと、試合前に配られた歌詞カードを片手に、とりあえず応援歌を歌ってみる観客の姿も。
ふと座席に目を落とすと、「レッドdeハッスル」のうちわがありました。
こちらは神戸の応援に回った、紀州の応援団。緑の旗の正体は、言わずもがなでしょう。中にはバナザードや柳田のユニホームを着ている人もいました。
関西独立リーグに、自分たちの居場所を見つけた関西パファンは少なくないのです。おそらく、これからもっと増えていくかも知れませんし、そう願ってもいます。
……が、そうなるとスタンドはエラいことになります(笑)
大阪、藤井寺、日生、西宮、歴史の彼方に去ったはずの球場の雰囲気が流入し、スタンドは、これが関西パ・リーグ、としか言いようのないディープな空間に変化します。
こちらは途中登板した小坂。するとスタンド(1塁側だったと思いますが)から、
♪ はしろ~ はしろ~ 小坂は~元気~
いや、その小坂じゃないから。
♪ もしも~ わたしが~ 家を~ 建てたな~ら~
いや、さらに違うし[;;0J0]
「八戸ノ里の隣の駅!」
これにはさすがに「字が違う!」というツッコミが。分からない人は「八戸ノ里」でググッてみてね。
とまぁ、一事が万事こんな感じ、スタンド中やりたい放題です。
いったんグランドに戻りましょう。5回表終了時には、なんと中田監督が登板。
といっても試合ではなく、村上監督との特別対決です。
ちなみに結果は、村上監督が粘ったものの、7球目で三振。中田監督に軍配が上がりました。
その村上監督、裏の終了後には募金活動のお願いのため、コーチ・選手とともにスタンドに上がってきました。
募金のお礼として配られたウェットティッシュ。
これが貰えなくても協力ぐらいしたんですが(どうせ大した金額は払えないし)、記念として拝受することにしました。
さて、先ほど少し書きましたが、大阪はこの日投手陣を大量動員。イニングごとに新たな投手をマウンドに送ります。いわば顔見世のようなものですね。
ただ、終盤になるとさすがに足りなくなったのか、センターの林をマウンドに送り、直前に投げていた洪をセンターに回す(当然DH解除)という荒技まで出てきました。
それでも物足りなかったのか、さらに極めつけが登場。
石毛コーチ自ら登板。スタンドからは歓声と笑いが起こります。
スタンド中から注目が集まる中、まずは第1球、
いきなり2ラン。
これには大阪ファンも納得がいきません。「若林空気読め!」「なんでト書き読まへんねん!」など、不満の声が飛ぶわ飛ぶわ。
この後も、石毛コーチは現役時代をほうふつとさせる投球で、スタンドを大いに沸かせましたとさ。
これに対抗してか、神戸では村上眞一コーチが代打で登場。
これにもスタンドはやんやの喝采。紀州(神戸)応援席からは阪急ブレーブスの歌で、大阪応援席からは阪急時代のヒッティングマーチによる応援が飛びます。
同時に。
最後は大阪に合わせる形になったものの、途中は半分意地の張り合いになってたんじゃないかと。
それを真ん中で聞いた日には、もう[;;0J0]
ちなみに、神戸からは衣川コーチも代打で登場しました。
って、投手コーチなんですけど……
そうこうするうち、試合は9回表に突入。この日は申し合わせで、8時45分に試合終了になるという話でした。
ただ、9回表の時点で残り時間はあまりありません。攻撃中に時間になったらどうするのかと思っていたところ、果たして8時45分に。すると、
即座に試合終了。
なんだかよく分からないまま、神戸が7-3で勝利しました。
ま、試合結果は二の次三の次ですけどね。
試合後に村上監督があいさつ。公式戦への意気込みを語りました。
そう、野球をするもの、観るものにとって、一番大事なのは野球です。
だから、こんな時でも、いや、こんな時だからこそ、これからの試合を普通に、夢を持って戦うことが大事なのです。
最後に、大阪・紀州の応援団が合同で決起集会を敢行。
ファンとして関西独立リーグを支えるべく、意気を上げていきました。
試合が終わっても、困難な状況は続きます。
しかし、希望がないわけではない。なぜなら、これまでさまざまな球団が消え去った時と今とでは、決定的な違いがあるから。
その違いとは、関西独立リーグに携わる誰もが、リーグやチーム、選手を守ろうと戦っていること。
いつずやのような、球団を潰したいものと守りたい者の戦いではない。誰もが守ろうと戦っていること。
だから、私には信じられるのです。このリーグの明日が。
この日、大阪近辺では昼に激しい雷雨が降りました。
それだけでもグランドコンディションが心配なのに、夕方にも雨が降るという予報。はたして試合がどうなるのか、正直なところ不安でした。
しかし、試合のかなり前に雨はすっかり上がり、住之江球場のグランドは水撒きすらするぐらいでした。
そして、試合中も、心配された雨はまったく降りませんでした。嵐はとっくに去っていたのです。
それが、関西独立リーグの今とこれからを象徴しているように、私には思えたのでした。
その動向に注目が集まる中、日曜日に住之江球場で、大阪対神戸の試合が行われました。新型インフルエンザの影響で公式戦が中止になったのですが、オープン戦の開催が急遽決定したのです。
私も先日予告しました通り、観戦に行ってまいりました。
騒動の渦中とあって、この日は関西メディアが集結。私が目撃した限りでは、毎日放送、朝日放送、よみうりテレビ、サンテレビ、デイリースポーツの取材陣が来ていました。
ベンチに集結した神戸の選手たちを、取材陣が取り囲みます。
今度はぜひ、ここまで大人数でなくてもいいので、普通の試合でも彼らを見かけたいものです。別に住之江でも神戸でも構わないので、ご来場お待ちしております(揉み手
試合前には神戸の中田監督がスタンドにあいさつに来られる場面も。
ちなみに、この日は大阪対紀州の公式戦が予定されていたこともあって、ビジター側には紀州の応援団が集結していました。
一方、グランドでは西浦コーチがノックに励みます。ファンへのアピールが大事な一方で、練習も当然大事なのです。
試合前には両軍の選手が整列し、大阪の球団社長からのあいさつがありました。
続いて写真撮影。ちなみに、この横断幕は直後に応援団に引き渡され、応援席のネットに掲げられていました。
プレイボール直前、ベンチ前で気合いを入れる大阪の面々。この日は監督自ら中央に立ち、選手とスタンドを鼓舞しました。
始球式を務めたのは、この日が誕生日という大阪ファンの女の子。
打者はご存じ、神戸の吉田えりでした。なかなかマウンドに立つ機会がないんですが、こういう起用法もあるんで見逃せません。
スタメン。どちらもベストと言っていい布陣ですが、大阪では平下がベンチに下がっています。
大阪の先発は崔。ただ、この日はオープン戦、エキシビジョンマッチという面もあり、1回のみで降板。後から続々と投手陣が登場するのですが……
一方、神戸では末永が先発。割合頑張ってると思うので、マリーンズファンの皆さん、お待ちしております(揉み手
大阪の応援席。応援団はもちろんのこと、試合前に配られた歌詞カードを片手に、とりあえず応援歌を歌ってみる観客の姿も。
ふと座席に目を落とすと、「レッドdeハッスル」のうちわがありました。
こちらは神戸の応援に回った、紀州の応援団。緑の旗の正体は、言わずもがなでしょう。中にはバナザードや柳田のユニホームを着ている人もいました。
関西独立リーグに、自分たちの居場所を見つけた関西パファンは少なくないのです。おそらく、これからもっと増えていくかも知れませんし、そう願ってもいます。
……が、そうなるとスタンドはエラいことになります(笑)
大阪、藤井寺、日生、西宮、歴史の彼方に去ったはずの球場の雰囲気が流入し、スタンドは、これが関西パ・リーグ、としか言いようのないディープな空間に変化します。
こちらは途中登板した小坂。するとスタンド(1塁側だったと思いますが)から、
♪ はしろ~ はしろ~ 小坂は~元気~
いや、その小坂じゃないから。
♪ もしも~ わたしが~ 家を~ 建てたな~ら~
いや、さらに違うし[;;0J0]
「八戸ノ里の隣の駅!」
これにはさすがに「字が違う!」というツッコミが。分からない人は「八戸ノ里」でググッてみてね。
とまぁ、一事が万事こんな感じ、スタンド中やりたい放題です。
いったんグランドに戻りましょう。5回表終了時には、なんと中田監督が登板。
といっても試合ではなく、村上監督との特別対決です。
ちなみに結果は、村上監督が粘ったものの、7球目で三振。中田監督に軍配が上がりました。
その村上監督、裏の終了後には募金活動のお願いのため、コーチ・選手とともにスタンドに上がってきました。
募金のお礼として配られたウェットティッシュ。
これが貰えなくても協力ぐらいしたんですが(どうせ大した金額は払えないし)、記念として拝受することにしました。
さて、先ほど少し書きましたが、大阪はこの日投手陣を大量動員。イニングごとに新たな投手をマウンドに送ります。いわば顔見世のようなものですね。
ただ、終盤になるとさすがに足りなくなったのか、センターの林をマウンドに送り、直前に投げていた洪をセンターに回す(当然DH解除)という荒技まで出てきました。
それでも物足りなかったのか、さらに極めつけが登場。
石毛コーチ自ら登板。スタンドからは歓声と笑いが起こります。
スタンド中から注目が集まる中、まずは第1球、
いきなり2ラン。
これには大阪ファンも納得がいきません。「若林空気読め!」「なんでト書き読まへんねん!」など、不満の声が飛ぶわ飛ぶわ。
この後も、石毛コーチは現役時代をほうふつとさせる投球で、スタンドを大いに沸かせましたとさ。
これに対抗してか、神戸では村上眞一コーチが代打で登場。
これにもスタンドはやんやの喝采。紀州(神戸)応援席からは阪急ブレーブスの歌で、大阪応援席からは阪急時代のヒッティングマーチによる応援が飛びます。
同時に。
最後は大阪に合わせる形になったものの、途中は半分意地の張り合いになってたんじゃないかと。
それを真ん中で聞いた日には、もう[;;0J0]
ちなみに、神戸からは衣川コーチも代打で登場しました。
って、投手コーチなんですけど……
そうこうするうち、試合は9回表に突入。この日は申し合わせで、8時45分に試合終了になるという話でした。
ただ、9回表の時点で残り時間はあまりありません。攻撃中に時間になったらどうするのかと思っていたところ、果たして8時45分に。すると、
即座に試合終了。
なんだかよく分からないまま、神戸が7-3で勝利しました。
ま、試合結果は二の次三の次ですけどね。
試合後に村上監督があいさつ。公式戦への意気込みを語りました。
そう、野球をするもの、観るものにとって、一番大事なのは野球です。
だから、こんな時でも、いや、こんな時だからこそ、これからの試合を普通に、夢を持って戦うことが大事なのです。
最後に、大阪・紀州の応援団が合同で決起集会を敢行。
ファンとして関西独立リーグを支えるべく、意気を上げていきました。
試合が終わっても、困難な状況は続きます。
しかし、希望がないわけではない。なぜなら、これまでさまざまな球団が消え去った時と今とでは、決定的な違いがあるから。
その違いとは、関西独立リーグに携わる誰もが、リーグやチーム、選手を守ろうと戦っていること。
いつずやのような、球団を潰したいものと守りたい者の戦いではない。誰もが守ろうと戦っていること。
だから、私には信じられるのです。このリーグの明日が。
この日、大阪近辺では昼に激しい雷雨が降りました。
それだけでもグランドコンディションが心配なのに、夕方にも雨が降るという予報。はたして試合がどうなるのか、正直なところ不安でした。
しかし、試合のかなり前に雨はすっかり上がり、住之江球場のグランドは水撒きすらするぐらいでした。
そして、試合中も、心配された雨はまったく降りませんでした。嵐はとっくに去っていたのです。
それが、関西独立リーグの今とこれからを象徴しているように、私には思えたのでした。
いろんな意味ですごい試合を見させていただきました。
>若林のホームラン
ウケましたw さらに両軍応援団からのヤジ合戦(ネタ合戦とも言う)も。
野球を観にいってあんなに笑ったのははじめてかも知れません。
おれるべしです、関西ディープパリーグ。
>これまでの球団消滅時との決定的な違い
今回はまだまだ出発の段階ですし、応援すれば何とかなると信じています。
個人的には滋賀球団からのコメントが出てほしいんですが・・・。
募金も、少ない財政事情ですが何とか協力しましょう。
つまり、若江岩田ですね。<そうじゃないだろ
「テレビでは見られない石毛劇場」を宣伝文句にしましょうか。<だからコーチだってば
何と言うか、この「なんでもあり」な雰囲気が良いのかもしれませんね。
私も腹を抱えて笑うことしばしでした。
今回は応援団が大阪と紀州で、特に濃い顔合わせでもありましたし。
これが神戸の主催試合だと、試合前・途中のイベントがあったりと、
むしろ軽く親しみやすいノリにもなったりで、いろんな顔があるんですよね。
>滋賀球団
三重ほど組織化が進んでないせいもあるでしょうね。
というか、三重の動きがむしろ非常に早いんですが。
京都やエキスポがどうするかも気になりますが、
今はリーグの運営がどうなるのか、様子見の部分もあるかも知れません。
それだけに、新たな統括団体に早く目鼻がついてほしいところです。
ただ、それが組織としての応援団にはなってないのが現状のようです。
私はまるで詳しくないのですが、阪急時代からの流れもややこしそうですし。
募金へのご協力、ありがとうございます。
って私が言うのもヘンですが、ともあれありがとうございます。
大丈夫です、その名も遠上というクローザーが後継者として育ってます(苦笑)
しかしまぁ、この日はオープン戦だったせいで、軽いカオスになったんだと思います。
公式戦だと、もうちょっとしまった感じになる……かなぁ……
ただ、目的を同じくするものどうしが歩み寄れれば、
願うのはそれだけです。