ホークス譲渡・気になるあの人も残留決定

　ホークスのソフトバンクへの譲渡が着々と進行中です。既にダイエーとソフトバンク、またホークスの「興行権」（チケット・グッズ販売権）を持つコロニー・キャピタル社の間では基本合意に達していたようですが、昨日開かれたプロ野球実行委員会でも他の球団から特に異論は出ておらず、順調に行けば来月24日のオーナー会議で承認される見込みです。
　球団譲渡について伝えられている合意内容は、ダイエーが所有するホークス株全て（発行済株式の98％）をソフトバンクに50億円で売却、またソフトバンクはコロニー社から150億円で「興行権」を取得し、年30億円の球場使用料を支払うというものです。
（追：日刊スポーツ九州の記事で実行委員会での報告の全文が配信されました。ご興味のある方はそちらをご覧ください。）
　球場使用料が高過ぎるようにも見えますが、減価償却費のみで20億円かかると言われる福岡ドームを持つコロニー社にとっては、このくらいもらえないと割に合わないのでしょう。
　私としましては、譲渡が成立した後で地元からの出資が実現しないかと思っています。といいますのは、資本・経営面で親会社1社に依存する構造が改まらない限り、いつまた今回のような騒動が起こってもおかしくないからです。
　そう考えると、ソフトバンクが巨額の有利子負債を抱えているのは不安材料となり得ますし、株主を分散させることで親会社の経営不安によるリスクは多少なりとも減らすことができます。
　さらに、球団による経済効果を受ける地元企業（将来はここに地元住民も加わることになるでしょう）が資本参加することは、それらの企業（住民）が恩恵に見合った責任を果たすことや、経営面で球団が自立していくことにもつながります。
　とはいえ、少なくとも球団及び「興行権」の譲渡そのものには私も賛成です。これで外資の子会社化を禁じた野球協約（あまり意味があるとは思えない規定ですが）に違反すると叩かれることはなくなりますし、何よりこの夏さんざ騒がれたダイエー・ロッテ合併という危機の可能性が確実に縮小するからです。
（もっとも、マリーンズに関してはこれで安心、と言い切れないのが辛いところです。悲観する必要はないとはいえ、まだ安心はできません。）

　さて、ホークスの譲渡という話が出ると気になるのがこの選手の処遇です。南海ホークスからの生き残り、そう、あぶさんです。
　南海ホークス最後の優勝の年に入団し、以前から引退説が何度もささやかれてきたあぶさんですが、昨日のサンスポの速報記事によれば、このほどめでたく残留が決定したとのことです（＾＾）
　もっとも、記事によればあぶさんがパソコンを使ったり、携帯のメールを使ったりするシーンはないようです。
　ということは、


街で女の子にモデムをもらってからロマンスが始まる

というストーリーや、


個人情報を抜かれて500円の商品券をもらう
というシーンもないということでしょうか。少々期待していたのですが（笑）