■ 「北海道に野球独立リーグ」 2011年春、試合開始へ(道新・2009年11月10日・2009年11月11日更新)
■ 本道に野球独立リーグ「ベースボール北海道」誕生へ!(報知北海道版・2009年11月10日)
関西独立リーグや新たに誕生するジャパン・フューチャーリーグの話題はチェックしていたのですが、北海道での独立リーグ設立は完全に頭にありませんでした。
実は、私も北海道で野球の定期的なリーグ戦ができたら面白いだろうな、とは考えてました。
ただ、私の頭にあったのは独立リーグではなく、すでにいくつもあるクラブチームの定期戦でした。
さらに、将来的にはファイターズが三軍(的な組織)を作り、定期戦に参加すれば、若手の強化にもなるし、鎌ケ谷に居を構える二軍の代わりに道内遠征を組めば需要もあるだろう、とも考えていたのです。
もっとも、ファイターズの場合は選手数を支配下枠よりも絞るのが基本方針。それが変わらない限り、三軍を作って運営するのは不可能なのですが……
ただ、今回の独立リーグ構想は、それとはまったく関係ないもので(当たり前だ)、今まで噂も聞かなかっただけに、少々意外感は感じています。
とはいえ、この構想は決して悪いものではない、むしろ非常にいいチャンスになると私が考えているのも事実です。
かつて北海道では、大昭和製紙、たくぎん、サンワード貿易など、さまざまな企業チームがしのぎを削っていました。
しかし、不況やリストラの影響で、気がついてみればJR北海道だけがポツンと残っているありさま。
唯一対抗馬となり得るのは航空自衛隊千歳ぐらいですが、都市対抗・日本選手権の予選等を見る限り、レベルの差は否めません。
これではアマ野球の面白みは失われるばかりですし、切磋琢磨する相手がいないのは、当のJR北海道にとっても不幸なことです。
一方、ファイターズが移転したことで、道内での野球への関心は間違いなく高まったと言えるでしょう。さもなくば、ファイターズの観客動員が伸びることはなかったでしょうからね。
とはいえ、1チームにできることは限られています。試合数自体が限られてますし。
となると、ここはやはり新たなリーグを作ってみるのも1つの試みとして興味深いとは思います。
ただ、やるからには成功してほしいのはもちろんです。私は経営には詳しくないので、その辺は専門家の教えを乞いたいのですが、経営以外で気になるポイントをここで挙げてみましょう。
1.「独立リーグ」というあり方をどう理解してもらうか
独立リーグに対する意見の中でしばしば目にするのが、「カネを払ってレベルの低い試合を見てどうするんだ」というものです。
こういう意見に対しては、トゥザフネさんが書かれたエントリをお読みいただくのが一番いいと思います。
その上で付け加えるとするなら、独立リーグは、ある面では長い目でプロセスを楽しむものだと思ってます。
独立リーグの選手は、いずれNPBやMLBなど、トップクラスのリーグを目指して集まってきた選手です。つまり、ステップアップしたいがために集まってきた選手です。
そう考えてるわけでもない選手もいるかも知れませんが、独立リーグは本来選手がステップアップするための場でなのです。
当然、NPBやMLBに入る前の選手ですから、それらの一軍クラスの選手と比べて見劣りすると感じる人は多いでしょう。
また、独立リーグに来る選手は、高校・(大学・)社会人と進んでいく「普通のルート」に乗れなかったか、乗ったけれどもドロップアウトした選手が多くなります。
そういう選手が、悪く言えば「寄せ集められる」わけですから、特に連携を要するプレーでは、アマのエリートたちに及ばなくても不思議はありません。
ですが、それでも何ヶ月もプレーしているのを見続けると、最初のころと比べて成長したところが分かるものです。
そして、その先にNPB・MLB等からの指名を勝ち取る選手も現れるのです。これは、四国・九州ILや、BCリーグを見れば分かることです。関西に関しては、今年は残念でしたが……
つまり、独立リーグを見る醍醐味は、「この選手がどこまで伸びるのか」「あの選手はどこまで苦手を克服できるのか」などの点にあるのです。
もちろん、どの試合でも高いレベルのプレーができれば、それに越したことはありません。ですが、言葉は悪いですが、そうできる選手がわざわざ独立リーグに来ることはないでしょう。
むしろ見るべきは、決してうまいとは言えない選手が成長していくプロセス、あるいはストーリーと言ってもいいでしょう、それなのです。
独立リーグ側が、そういうプロセス・ストーリーの魅力をどれだけ意識して、どう打ち出していくのかが注目されます。
2.アマ球界との連携
先ほども書きました通り、北海道には野球のクラブチームがいくつもあります。それらのチームが独立リーグ設立についてどう思っているのかは気になります。
既存の独立リーグと社会人野球との関係を見ると、たまに交流戦を行う程度の関係しかないのが実情です。
むしろ、選手の獲得・練習場所の確保という面では、競合しかねないのではないかという疑問すら感じられます。
ですが、道内の野球人気拡大、クラブ・独立リーグそれぞれのチームのレベルアップを図るためには、両者が連携した方がいいことは間違いないでしょう。
例えば、新たなカップ戦の創設や、従来アマチュアだけを対象にしていた大会の開放など、両者が顔を合わせる機会を多く作るなどがその例です。
確かに、プロアマ間の歴史的関係を考えると、連携というのは字で書くほど楽なものではありません。
ですが、プロアマ間の関係改善は、北海道のみならず日本全体の球界が抱える課題です。そこで、北海道がモデルケースを作るぐらいの気構えがほしいとは思います。
1.ファイターズとの関係
もはやファイターズ一色となってしまった道内球界。決して悪いとは申しませんが、独立リーグが成功するには、ファイターズにのみ目がいきがちな道内の野球ファンを振り向かせなければなりません。
しかし、これは簡単ではありません。関西独立リーグの苦境に加え、福岡レッドワーブラーズの来シーズンの活動休止は、人気球団の足元で活動するのがどれだけ難しいかを示しています。
では、どうすればいいのか。残念ながら、私にもちゃんとした策があるわけではありません。
ただ、独立リーグ球団にとってNPB球団と対立する必要は何1つないことは認識しておくべきでしょう。
ファイターズ人気を利用できるところは利用する一方で、協力できることがあれば何でも協力して、そこで存在感をアピールしていくことが求められます。
リーグにはファイターズOBの広瀬さんがGMに就任するとのこと。特に移転直後からのファンにアピールするには申し分ない人材ですが、できればあと何人か、知名度の高いOBの協力を得たいところ。
できれば、比較的最近ファンになった人でも分かるような人材がいいですね。当然、なるべく最近まで在籍していた選手が候補になるでしょう。
……ヒメちゃん?
■ 本道に野球独立リーグ「ベースボール北海道」誕生へ!(報知北海道版・2009年11月10日)
関西独立リーグや新たに誕生するジャパン・フューチャーリーグの話題はチェックしていたのですが、北海道での独立リーグ設立は完全に頭にありませんでした。
実は、私も北海道で野球の定期的なリーグ戦ができたら面白いだろうな、とは考えてました。
ただ、私の頭にあったのは独立リーグではなく、すでにいくつもあるクラブチームの定期戦でした。
さらに、将来的にはファイターズが三軍(的な組織)を作り、定期戦に参加すれば、若手の強化にもなるし、鎌ケ谷に居を構える二軍の代わりに道内遠征を組めば需要もあるだろう、とも考えていたのです。
もっとも、ファイターズの場合は選手数を支配下枠よりも絞るのが基本方針。それが変わらない限り、三軍を作って運営するのは不可能なのですが……
ただ、今回の独立リーグ構想は、それとはまったく関係ないもので(当たり前だ)、今まで噂も聞かなかっただけに、少々意外感は感じています。
とはいえ、この構想は決して悪いものではない、むしろ非常にいいチャンスになると私が考えているのも事実です。
かつて北海道では、大昭和製紙、たくぎん、サンワード貿易など、さまざまな企業チームがしのぎを削っていました。
しかし、不況やリストラの影響で、気がついてみればJR北海道だけがポツンと残っているありさま。
唯一対抗馬となり得るのは航空自衛隊千歳ぐらいですが、都市対抗・日本選手権の予選等を見る限り、レベルの差は否めません。
これではアマ野球の面白みは失われるばかりですし、切磋琢磨する相手がいないのは、当のJR北海道にとっても不幸なことです。
一方、ファイターズが移転したことで、道内での野球への関心は間違いなく高まったと言えるでしょう。さもなくば、ファイターズの観客動員が伸びることはなかったでしょうからね。
とはいえ、1チームにできることは限られています。試合数自体が限られてますし。
となると、ここはやはり新たなリーグを作ってみるのも1つの試みとして興味深いとは思います。
ただ、やるからには成功してほしいのはもちろんです。私は経営には詳しくないので、その辺は専門家の教えを乞いたいのですが、経営以外で気になるポイントをここで挙げてみましょう。
1.「独立リーグ」というあり方をどう理解してもらうか
独立リーグに対する意見の中でしばしば目にするのが、「カネを払ってレベルの低い試合を見てどうするんだ」というものです。
こういう意見に対しては、トゥザフネさんが書かれたエントリをお読みいただくのが一番いいと思います。
その上で付け加えるとするなら、独立リーグは、ある面では長い目でプロセスを楽しむものだと思ってます。
独立リーグの選手は、いずれNPBやMLBなど、トップクラスのリーグを目指して集まってきた選手です。つまり、ステップアップしたいがために集まってきた選手です。
そう考えてるわけでもない選手もいるかも知れませんが、独立リーグは本来選手がステップアップするための場でなのです。
当然、NPBやMLBに入る前の選手ですから、それらの一軍クラスの選手と比べて見劣りすると感じる人は多いでしょう。
また、独立リーグに来る選手は、高校・(大学・)社会人と進んでいく「普通のルート」に乗れなかったか、乗ったけれどもドロップアウトした選手が多くなります。
そういう選手が、悪く言えば「寄せ集められる」わけですから、特に連携を要するプレーでは、アマのエリートたちに及ばなくても不思議はありません。
ですが、それでも何ヶ月もプレーしているのを見続けると、最初のころと比べて成長したところが分かるものです。
そして、その先にNPB・MLB等からの指名を勝ち取る選手も現れるのです。これは、四国・九州ILや、BCリーグを見れば分かることです。関西に関しては、今年は残念でしたが……
つまり、独立リーグを見る醍醐味は、「この選手がどこまで伸びるのか」「あの選手はどこまで苦手を克服できるのか」などの点にあるのです。
もちろん、どの試合でも高いレベルのプレーができれば、それに越したことはありません。ですが、言葉は悪いですが、そうできる選手がわざわざ独立リーグに来ることはないでしょう。
むしろ見るべきは、決してうまいとは言えない選手が成長していくプロセス、あるいはストーリーと言ってもいいでしょう、それなのです。
独立リーグ側が、そういうプロセス・ストーリーの魅力をどれだけ意識して、どう打ち出していくのかが注目されます。
2.アマ球界との連携
先ほども書きました通り、北海道には野球のクラブチームがいくつもあります。それらのチームが独立リーグ設立についてどう思っているのかは気になります。
既存の独立リーグと社会人野球との関係を見ると、たまに交流戦を行う程度の関係しかないのが実情です。
むしろ、選手の獲得・練習場所の確保という面では、競合しかねないのではないかという疑問すら感じられます。
ですが、道内の野球人気拡大、クラブ・独立リーグそれぞれのチームのレベルアップを図るためには、両者が連携した方がいいことは間違いないでしょう。
例えば、新たなカップ戦の創設や、従来アマチュアだけを対象にしていた大会の開放など、両者が顔を合わせる機会を多く作るなどがその例です。
確かに、プロアマ間の歴史的関係を考えると、連携というのは字で書くほど楽なものではありません。
ですが、プロアマ間の関係改善は、北海道のみならず日本全体の球界が抱える課題です。そこで、北海道がモデルケースを作るぐらいの気構えがほしいとは思います。
1.ファイターズとの関係
もはやファイターズ一色となってしまった道内球界。決して悪いとは申しませんが、独立リーグが成功するには、ファイターズにのみ目がいきがちな道内の野球ファンを振り向かせなければなりません。
しかし、これは簡単ではありません。関西独立リーグの苦境に加え、福岡レッドワーブラーズの来シーズンの活動休止は、人気球団の足元で活動するのがどれだけ難しいかを示しています。
では、どうすればいいのか。残念ながら、私にもちゃんとした策があるわけではありません。
ただ、独立リーグ球団にとってNPB球団と対立する必要は何1つないことは認識しておくべきでしょう。
ファイターズ人気を利用できるところは利用する一方で、協力できることがあれば何でも協力して、そこで存在感をアピールしていくことが求められます。
リーグにはファイターズOBの広瀬さんがGMに就任するとのこと。特に移転直後からのファンにアピールするには申し分ない人材ですが、できればあと何人か、知名度の高いOBの協力を得たいところ。
できれば、比較的最近ファンになった人でも分かるような人材がいいですね。当然、なるべく最近まで在籍していた選手が候補になるでしょう。
……ヒメちゃん?
2005設立の四国での独立リーグの登場に、興味は感じたものの…自分には未知の状態が続いています。
難しい事は何も判りませんが、掲載記事とリンク記事を読むと
大変そう。。。ですね。
かれこれ20年前辺りの趣味でのスポーツ観戦は
IHと社会人野球でした。
ルパートさんのおっしゃる、JR北海道もですが
NTT北海道と、そして大昭和製紙とたくぎんの対戦は楽しかったです。
円山野球場へよく行きました。
当時、近鉄も応援していましたが…
下手したら…当時のパ・リーグ公式戦と社会人野球に…大差が無かったかも?
あ(ーωー) いやいや、言い過ぎですよね
でも、その位の印象があります。
北海道の人には、野球を好きな人が多いと感じますが
気質的に、ファイターズ以外に感心を向けるのには相当難しいように思えたりも。。。します。
けど、せっかくなので
成功すると良いですけどね!
ぁ。成功って(汗)
何を以て成功なんですかね?
でも、夢が広がる感じがしてステキですよねー!
北海道独立野球
連れてくるとしたら、この人が有力候補の一人になりそうな気がします。
独立リーグで、まさかの現役復帰とか。(笑)
渡邉孝男
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E9%82%89%E5%AD%9D%E7%94%B7
惜しむらくは、ファイターズ在籍時は一軍での出場が無いこと。
一軍での出場があれば、地元出身の選手として脚光を浴びれたでしょうけれど……。
おっしゃるように、関心を持ってもらうまでも、
さらに持ち続けてもらうのも、
並大抵の努力でできることではないですし。
ただ、ファイターズが獲りたくなるような選手の育成に成功すれば、
ファイターズファンの関心も次第に向くのではないかとも思っています。
>何を以て成功なんですかね?
いろんな答えがあるでしょうが、私が答えるなら、
「チームやリーグを持続させること」
の一言に尽きますね。
言ってしまえば「残った者が勝ち」だと思います。
プレイングコーチという選択肢もありますね。
知名度としてはイマイチだとは思うんですが、
道内出身で社会人・プロと道内球団在籍経験があるとなれば、
それなりの人脈は持ってるでしょうし。
その辺を使って、地道にファンを増やしていければと思いますよ。