裏金・ドラフト問題続々報

　裏金・ドラフト問題続々報をあれこれと書いてまいります。

■　早大・清水選手、退部処分「もらったのは入学直後の４月から」
■　西武、隠ぺい工作していた！早大・清水選手に“口止め”依頼
■　早大・応武監督は辞任の意思なし…春季リーグ戦の出場もＯＫ（いずれもサンスポ・2007年3月16日）

　最初の記事で、マリーンズの小宮山が「ファンが、何てことをしたんだと思ってくれればまだ救いがあるが、やっぱりなと思われると、回復するのにはとんでもないエネルギーがいる」とコメントしていますが、大方のファンの思いは「やっぱりな」でしょう。
　私自身、大体予想がついたことが明らかになったという印象しか持っていませんし、それだけになんら驚きはありません。
　ただし、2つ目の記事は気になります。各紙の報道では西武の隠蔽工作となっていますが、この記事を見ると、専大北上のコーチが善処を求めたのが事の始まりで、これに西武の前田スカウトが対応したことになっています。
　この点は、私が確認した限り、他紙では触れられていません。ただし報知の記事を見ると、清水選手は父親や高校時代の教師からももみ消しを指示されていたとあります。
　となると、「西武の隠蔽工作」という報道のされ方にはいささか疑問を感じます。隠蔽は隠蔽かも知れませんが、むしろ当事者による口裏合わせではないか？という疑問が沸いてきます。
　西武球団のやったことが悪いのは当然のこと。ですが、果たして悪いのは西武だけなのか？　この点は今後の対策にも関わってくるだけに、十分調べた上で事実に基づく報道を各紙に要望したいところです。
　しかし、この報道からすると、清水選手の父親が西武に「逆ギレ」してたのも、裏では西武とつるんでいたってことですよね。とすると、おんなじように西武をクソミソに罵っていた早稲田・応武監督は……？

　さて、問題があれば対策は必要。なんですが、その対策が斜め上をすっ飛んだものだったらたまったもんじゃありません。
　で、これ。

■　「希望枠」撤廃確実…巨人、主導権取りへ「クロスウエーバー」提案（サンスポ・2007年3月14日）


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　済みません、頭の悪い私には、なんでこんなしち面倒くさいことをするのが球界のメリットになるのか理解できません。オチヤイさんが「中田だろ、要するに」と一刀両断していますし（名古屋ニッカン）、そのぐらいは分かるんですが。
　清武代表は「希望枠で（プロ入りの）入り口で自由を与えることを、ＦＡ権の（取得期間の）短縮で出口の自由に置き換えた。」と語っていますが、その論理から高校生の逆ウェーバーがどう出てくるのか、これまたサッパリ分かりません。
　そんなわけで、ドラフトに関する讀賣の提案については口をあんぐりさせながら見ているわけですが、個人的にはそれよりなによりFAの補償撤廃こそ危険きわまりないと見ています。
　ドラフトで選択の自由を制限される選手に対し、FAで代償を与えるのは当然のこと。わざわざこんなことをするのは「戦力均衡」という理念があるからです。この理念がなければ、はじめから選手の獲得は自由競争でやればいいわけですし、そうなればFA制度を作る理由もなくなります。
　ただし、無制限のFA制度は戦力均衡の理念を掘り崩す恐れがある。選手をただ取りされる側の立場で考えてみれば分かる話です。なので、ある程度の歯止めとしての補償が必要になるわけです。どの程度の補償が妥当かは、時代によって変わってくるでしょうが、ゼロということはあり得ますまい。
　この辺は、うがった見方をすれば逆ウェーバーを目くらましにしてFAの補償撤廃を通そうとしてないか？と言えなくもなさそうですし、当分注目しておく必要があると思います。
　とりあえず、讀賣は偉そうに言いたいのなら吉武をホークスに返してからにしろと。
　議論の本質からはズレてますが、この提案をするのであれば、自分が率先してFAの補償を放棄するのが最低限のたしなみでしょう。そしてN大の調査マダー？


　あと、関係ないのですが、

■　二軍・育成チーム「フューチャーズ」、欽ちゃん球団と対戦へ（サンスポ・2007年3月15日）


　「フューチャーズ」というと昔潰れたサッカーチームを思い出すのは私だけ？