気が付けば、この世界の終焉までもう日がないことに気付く
天に座す天蠍宮の心臓は燃え尽き
この身体は灰になり崩れ、魂は冥界へと還る
俺の三ヶ月の期限付きの命も終わるってことさ
あーあ、九月からはまた、三食拷問付の味気ない毎日か…
皆はどーすんだろな…故郷に帰るのか、残るのか?
それにしても、わかんねーもんだ
建前としちゃ、ダチが王様をしてる様子見だけのつもりが
あげくそれを見損なっちまって
一時とは言え、俺が王様をやることになって
かつての楽園の復興に奔走したり…
古い友人との度重なる再会も嬉しかった
まあ、これは本音での一番の目的でもあったしな
上々ってとこだ
けれど、嬉しい誤算だったのは
ここに来て新しい友情に恵まれたこと…これに尽きる
思えば、過去も現在も
俺はいつだってダチに恵まれていた
口下手な俺には感謝を表しきれないよ、ありがとう
さて、と
そろそろ挨拶回りの準備だけはしとかねーとな…