リューブログ

消防団の中身

明けましておめでとうございます。

消防団の夜警も今年は時間短縮、人数制限で行われました。出初式もリモート?らしく、例年のメリケンパークの一斉放水もありません。

*神戸市HPより引用

サンテレビで生中継されてたりしたんですが、今年はサンテレビは何を放送するんでしょうか?


何やら表彰状をもらいました。20年でしょうかね?

さて、そんな消防団について語りましょう。

本来、消防団とは過疎地において初期消火を地域住民がいち早く行うことで被害を最小限に収めるために存在するものだと思っています。
私の住む地域も以前は消防署は有馬温泉にあって、住んでいる所からは車で15分かかる場所です。もし火事が起きたら、ちょっとしんどい距離ではあります。同じ神戸市北区の同じ管内でももっと離れている場所もあり、消防団の必要性も大いにあったと思います。

現在では住宅地の開発によって消防署も増えて、我が家から5分の場所にできて久しいです。
こうなるといざ火災発生となっても、実際にはそんなに火災発生件数はありませんが、消防団が出動するよりも当然本職(消防署のこと)の方が早く現場に到着します。

近年はコンプラなのかわかりませんが、消防団員が火災現場で万が一怪我してはいけないとの事で、消防団員の主な仕事は現場周辺の交通整理が主になっています。
私が現場に入って本職からの指示で行動したことがあるのは、山火事で伝令したことの1回ぐらいです。震災は私が入団する前でした。

もちろん現在でも過疎地においては消防団の存在意義も大きいでしょう。しかし都市部においては、昔からある消防団以外は特になく、新興住宅地でも消防団が新設された所は私は知りません。



消防団と言えば、酒や旅行と言うことが悪い意味で有名です。
コンパニオンを呼んでどんちゃん騒ぎや、消防車で飲みに行く、挙句の果てには消防車で飲酒運転からの事故などと、最近でこそ減りましたがひと昔前にはたまに新聞紙上を飾っていました。

こんな不祥事が起きるには、一つには消防団がボランティアと言う認識が消防団員にも入っていない住民にもあります。働きだしたら消防団に入るというのは、私も子供の頃からありました。入って当然と言う感じですね。

実際には消防団員には個人個人にちゃんと報酬があります。
年報酬という在籍しているだけで貰える報酬、年額42000円だったか? と、出動1回につき出る出動報酬、1回7000円(神戸市では今年度から上がったようだ)。退団時に貰えるいわゆる退職金(団長経験の有無等、在籍年数で金額は変わる)。

知らない人には、あれ?意外と貰えるやんと思うかもしれません。
が、基本的にこの金額全部が個人個人に入る訳ではありません。と言うか、個人に入るようになったのがごく最近。
と言うのも前述したように、基本的に「ボランティア感覚」でやっています。みんな自分の住んでいる所だからと言う意識が強いです。
報酬がいつから支払われるようになったかは知りませんが、以前は報酬の「全て」を各団が団の運営に使っていました。運営と言ってもそれこそ飲み食いですが。さらに団の上位組織にも取られていました。
それでも団員から不平不満が出なかったのは、ひとえに住んでいる地域の為と言う意識からだと思います。そんな中での飲食や旅行は「自分の金」ではないという意識を生んで、散財からの不祥事に発展したと考えます。あぶく銭ではないですが、自分が出すとなったら誰もしないでしょう。

そこから時代は変わり、酒を飲まない世代も増え、意識が変わる出来事がありました。
報酬を団が取るのはおかしいと神戸市西区で裁判が起きたのです。これは画期的でした。村社会に爆弾が落ちた瞬間です。私自身も驚きました。
結果、判決は団が報酬を徴収するのは違法となりました。今の感化では普通ですね。判決後、我が団でもJAで口座を個人個人が作り、各口座に報酬が振り込まれるようになりました。
が、そこから団の上位組織がいくらか徴収して残ったのが個人の報酬になります。

近年は予算縮小もあったり、団員用に合羽や安全靴などの装備も神戸市では配られるようになったりして、団の維持と言う消防の意思を感じます。

しかし実際には新規入団がおらず、我が団では現在団員の全員が団長なり副団長を経験している状態で、2年後には団長も2回目と言う事態になりそうです。平均年齢は45歳を超えていると思います。
その原因は、地域コミュニケーションの煩わしさもあろうかと思いますが、消防団に対するイメージの悪さがあるでしょう。最近では地元で育った人でも入団しない人もいます。それがいけないとは思いませんが、「酒飲ませて、おねーちゃん付けたら入るんや」という暴論は今の時代には聞いてもらえないでしょうね。

生活スタイルも変わりました。学校卒業したら、家から通勤するという方が少なくなった。引っ越しして実家にいない。結婚して出て行った。
珍しくない、どこにでもある話です。

そう考えると、消防団と言う地域に根差したスタイルが今の時代に合っていない気がします。高齢化が進む過疎地では尚更でしょう。これは少子化と言うよりも、経済的な移動によるところが大きいと思います。こうなると消防団だけの問題ではないのですが。

長くなったのので、今回はここまでで、、、

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