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リューブログ

消防団旅行を考えてみよう

先日、我が消防団の旅行が行われた。

コロナ禍以降では初めてで久しぶりになるか。

今回の行き先は広島。土日の一泊二日の旅行だ。

私は今まで消防団の旅行には行ったことがなく、分団長をやっていた時でさえインフルエンザを患い2日目になって断念した。

消防団の旅行といえば世間的には悪評しかないのだが、うちの団はまだマシなのかもしれない。


今回の旅行の収支。

こんなのを作られるのは今回が初めてだ。

初めてといえば、収支表にもあるように今回参加者は一人1万円の個人負担になっている。今までは全額分団から出されていた。

参加者9人で約45万円、個人負担が無ければ54万円。レンタカーを借りたことを考えても、まあ普通の金額ではないだろうか。

コンパニオン代が入っていたらもっと高額になっていただろう。そう意味では普通の旅行といっていいだろう。

分団のラインには旅行の模様や感想までアップされるという、こちらも今までになかったことだ。


私は常々、

・消防団という組織は地域差はあるけども初期消火等の役割の為必要。

・ポンプ操法大会の過度な練習や本業への影響のある活動は必要ない。

・消防団の年報酬、出動報酬は個人にきちんと支払われるべき。

・消防団主催の飲み会旅行は禁止、やるなら費用は参加者負担で。

と考えている。消防団の活動と地域の付き合いを一緒にするから、酒が必要になってくるのだ。

そこから考えると、今回の旅行はどうだろうか?

神戸市の消防団の年報酬は42500円。

出動報酬は個人に支払われるが、年報酬は協力会を通じて各分団に分配される。

我が分団は総員で20名だったか?年間850000円が分団に入る。そこから飲み会、旅行に使われる。

旅行といっても毎年行っているわけではなく、コロナ禍以前でも2年に一回程度だ。

人数は今回と似たようなもので10人前後、団員の半分といったところ。

今回の旅行代金は個人負担なしで考えれば、一人約54000円。

もし全団員が旅行に行くと言い出せば、100万円を超え年間の分団の予算を超えてしまう。だから2年に一回なのだが、、、、。

旅行にしろ飲み会にしろ全員参加することなんてまず無く、旅行は泊りもあって参加の割合も減るのはしょうがない。

しかし、年報酬は分団員全員から等しく徴収される。

これは公平性という面でいささか疑問が残る。

「旅行は行かん方が、悪い」

これは過去に実際言われたことだが、行かない方が悪いとは何がどう悪いのか???

旅行金額が全額参加者負担になれば、一体何人が参加するだろうか?年報酬から出せば1万円程出せば行けるのだが?

正直、今回の旅行は金額面で見れば少ないと感じた。

初の個人負担1万円というのもあるだろうが、コンパニオンを呼んでないのが大きいだろう。

昔の自慢話?にもならないが、北海道旅行だったか、予算を使い過ぎて翌年に繰り越す予算がほとんど無かったという話もある。

自分の金でないと使い放題だ。(実際には自分¨だけ¨の金ではないのだが)


消防団の昨今の問題にポンプ操法大会の過度な負担とお金問題があると思うのだが、この2点を改善しなければ最近の団員数の減少に歯止めはかからないと思う。実際には解決されても、どうかな?とは思うが。

現在、我が分団入っている人はそのほとんどが地元で生まれ育った人だ。

子供のころからいずれは消防団に入るものだと、親を見て自然に思っていた。私もそうだ。

だから感覚的にはボランティアで、自ら報酬を求めた人はいない。

ところが消防団の報酬は個人に支払えという裁判の結果、判決はその通りになったのだが、形だけは個人の講座に支払われるのだが振り替えられて各分団に収められるという判決以前と同じ構図だ。

これが大きな問題にならないのは、今までのボランティア感覚と地域の為という気持ち、お金のことを言うのは否らしいという雰囲気からきていると思う。

確かに私もそうだった。

しかし、時代も変わって世間の雰囲気も変わった。

増えない消防団員、しかし増える消防団への活動意義、今までと同じでは維持できないところまで来ている。

住んでいる町の自治会、学校のPTA等、地域コミュニティへの参加は社会の要請は高りながらも、それを拒否する人も多い。本業もありそこまで時間を割けないというのもあるだろうし、正直めんどくさいというのが本音だろう。

そう、そんな付き合いはめんどくさいのだ、実際のところ。

それでも無償でもどうにかこうにかやっているのが実情ではないか。

一方、報酬が出るはずの消防団は?

前述したが、地元で生まれ育った人が大半を占める中で、そこに引っ越ししてきた人がそのコミュニティに入るのはなかなかハードルが高いと思う。しかも悪名高い消防団だ。それが20代の若い人なら尚更だろう。

その上、年報酬や地域によっては出動報酬まで取り上げられるというのだから、これで団員が増えるという方がおかしい。

見返りが飲み会や旅行であっても、そこに魅力を感じる人が減った、というのは間違いないと思う。

消防団の今後を真剣に考えるのなら、お金の問題は最低限解決しないと無理だろう。それでもその程度の報酬なら入団しないという人がいてもおかしくない。


ここからは私個人の半ば愚痴になる。

先に言ったように私は消防団に入って20年超えるが、一度も旅行に行ってことがない。

反対に必ず旅行に参加する人もいる。

去年年末から2月にかけて町内で3件、火事があった。

どれも大きな火事ではなくケガ人もいなかったので良かったのだが、立て続けに3件の火事とは非常に珍しい。

運良くか悪くか、私は3件とも出動した。1件は我が家から100m以内だった。

どれも土曜なり日曜なりの週末に起きた火事だが、もちろん仕事の団員もいるので全員が出動できるわけではない。私だって仕事を抜け出して消防団として出動なんかしない。

それでも出動してきたのが5人以下、1件では2人という体たらくでは、一言ぐらい言いたくもなる。

それを旅行の参加者と結びつけるのは良くないとは思う。

それでも火事に限らず、訓練に参加せず、参加してもポンプ操法の選手にもならず来るだけ、でも旅行には絶対行くマンを見ると、公平って何だろうと考えずにいられない。

「消防団より仕事を選びやがったな!?」とのたまった人がいたが、その人がいう消防団は火事や訓練ではなく飲み会や旅行のことなんだろう。

今年も新規団員の勧誘に行ってるらしい。

が、団員の中には年頃の子供がいるのに「うちの子は消防団はちょっと、、、」なんて言う傍らで、「勧誘は行っといたほうがええわ!」というから質が悪いを通り超えて支離滅裂だ。

そう、我が子を入れたくない消防団を作り上げてきたのは今の団員なのにだ。

例えば、今年から消防団に入っても、メンツは年上ばかりで色々やらされて年報酬は取り上げられて気を遣うだけ。

お勧めはしないな。

SNSで見る限り、それでもうちは各家庭を回って協力金を徴収したりは無いし、出動報酬は貰えるし、ポンプ操法はかなり適当だ。

まだまだましな方なんだろう。

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