おそらく本編(ここでは富野作品)にここまで深く絡んでくる、
ほかの人が作ったガンダムは初めてではないか?「ポケットの中の戦争」や
「0083」も本編に近いがキャラクターは使い分けてて、本編に影響の
ないようにしてあったからね。
話としては面白い。というか、むしろ富野ガンダムに近い。主人公が
エゴ丸出しのアホたれなんかはいい感じ。絵も綺麗だし、話のスピード感も
ある。1巻1時間というのも見応え十分。
が、である。これが本当に正しいガンダムなのだろうか?
日曜に仮面ライダー観てて考えた。仮面ライダーは、その方程式に
のっとったキャラクターでありながら、作品毎に関連性は全く無く、
作品毎に世界観を作ってる。
一方、ガンダムはその性格からも世界観としては、XとかSEEDとかを除けば、
一貫しており、時代背景や時系列は富野ガンダムを踏襲している。よく言えば
統一感があり、悪く言えばはみ出せないもどかしさがある。その枠を破ったのが
XであったりSEEDであったりするが、これが残念なことに観る気が起きない。
食わず嫌いなのかどうなのか?かといってターンAも観なかったからなー。
ここまで広がったガンダム。ある意味、一つのジャンルとも言えるがそれが
良いことなのだろうか?
今までは富野ガンダムを本家として、それ以外は特に認めてもいなかったが、
いまやその本家までも侵され、バンダイが作るガンダムとなってしまったのが
本当にいいのかはわからない。
今更、アムロやシャアに戻れとは言わない。しかし、ガンダムという作品が
人の進化を唱えたものであると考える僕には、白くて角のはえたモビルスーツが
出ればガンダムとは、もう思えなくなってしまった。そういう意味でも「逆襲のシャア」
で終わったと言っても過言でもない。ユニコーンも含めそれ以降のガンダムは
「ガンダムというジャンルの中のガンダムのようなもの」でしかない。
ガンダムエースで連載中の「ガンダム オリジン」ももうすぐ終わる。富野ガンダムの
焼き直しではあるけども、安彦氏の絵も手伝って大変面白い作品だと思った。
懐古主義かも知れないが、やはり面白いと感じされる何かがあるように思う。
近いうちに新しいガンダムシリーズの発表があるらしい。
ガンダムというジャンルのために、またガンダムという商品を消費していく様は
蛇が自分の尻尾を食べていくようにも見える。でもそれがいつ終わるのかは
誰も想像できないだろう。
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