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本物は人の手で

2021-12-17 00:24:10 | 五重塔/集合墓地

日がますます短くなり、寒さも一段と厳しくなってまいりました。明日から雪だそうですね。

本日、木曽地場産業振興センターに木曽漆器の作成現場を見に行ってきました。かねてより常圓寺が発注した、集合墓地のメインとなる、木曽漆器の納骨棚の作成現場です。

 

こちらは蒔絵。漆を塗り重ねていくことにより、盛り上げていく手法だそうです。アルプスの山々が浮きあがってくるような迫力を感じさせます。

こちらが沈金。表面を削って漆を沈めていくことにより、模様を浮かび上がらせる手法だそうです。

 

ロボット工学やAI技術が進んできている今、多くの仕事がそれらに取って代わられようとしております。我々僧侶も他人事ではございません。ペッパー君がお勤めする法要導師、あるいはAIがする経典説法など、間違えることが一切なく、お布施の額も人間がするより0が一つも二つも少なくてすむ彼らに対して、どうして人間がお勤めする意味があるのかを明確に説明できなければ、僧侶もいずれは彼らにその大方が取って代わられてしまうでしょう。

見学前は「人の手でやる意味はどういうところにあるのですか」と聞いてみようかと行きの車の中で考えていたのですが、これらの作品とそれらの作成現場を一目見るなり、それが愚問であったことを瞬時に実感させられました。漆器の作品から来る感動は、その繊細な作業なくしては考えられず、その繊細な作業は素人頭にも機械で代替できない(工具は使っても、最終的には職人さんが膨大な手間暇をかけるしかない)ことは容易にわかりました。

 

本物は一流の職人さんが手間をかけて作るしかない

 

とにかく、素人がスマホで撮った写真とその説明文くらいでは、その圧倒される魅力が全く伝わりません。完成したら、ぜひ一度見に来てください。


集合墓地の募集について

2021-11-12 22:21:43 | 五重塔/集合墓地

常圓寺では、現在、納骨棚を備えた集合墓地を建設しております。この記事は、その広告宣伝&備忘録として書いておきたいと思います。なお、この記事内容につきましては、投稿時点でのものですので、随時変更の可能性があることをご承知おきください。

 

★特徴

地場産業の木曽漆器による納骨棚を使用しています。これにより、都会にある納骨棚には無い迫力と荘厳さを感じることができます。都会にあるものと同じものを作っても、こちらは利便性で勝てませんので、逆に田舎にある利点を生かしていきたいと思います。

流行の機械式のロッカーも検討いたしましたが、ここは敢えて伝統産業による魅力で勝負です。

 

★志納金システムについて

原則として、一時志納金+管理料をお納めいただきます。納骨棚を経営しているサイトを拝見すると、管理料は不要のものが多く見受けられますが、どのように維持管理していくつもりなのかはかりかねるところもあります。

一時志納金には期限を決めずに使用するもの(いわゆる永代使用)と、期限を決めて使用するものがあります。例えば、10年限定での使用でしたら、期限を決めて使用する契約にすることにより、永代使用よりもお安く使用することができます。

管理料の年限が来ましたら、継続使用するかどうかの確認をして、再度、任意の年数の管理料をお納めいただきます。

 

★相続承継システムについて

納骨棚はその性質上、その相続人が必ずしもいない方にサービスの提供をしていく必要がある以上、相続人がいない場合にどうするか、そしてどう全体として維持していくかを明確に考えていなければ、持続可能なシステムとは言えません。システムを考えているとき、「相続人がいない財産は国庫に入る可能性がある」というご助言をいただきました。寺院が管理する納骨堂の一部が国庫のものになると不都合が生じる可能性があるため、相続承継システムとしては、「相続時に一旦使用権を管理者に返納し、承継者がいるときは再度その方に使用権をお渡しする」ということで、国庫返納の問題を解決させました。(もちろん、更新料はいただきません)

 

集合墓地の話をしていると、「とてもビジネスライクである」というご講評をいただきました。しかし、ビジネスモデルとして、少し考えたら持続不可能なものは、それを利用することに全く安心感を持てません。利益が出る必要は全くありませんが、モデルとして持続可能であることは、利用者に安心感をもってもらう上でも重要だと思います。

こういう話をすると「坊主丸儲け」とか「お寺が儲けようとしている」というご批判をされる方を見受けますが、常圓寺の集合墓地は(モニュメントとしての五重塔の建設までを含めると)全くの赤字です。もし、「お寺が儲かる」というお考えをされる方がいらっしゃいましたら

・・・

ぜひ投資してください!

・・・

と言いたくなってしまいます。

また、変更点ができましたら、更新いたします。ではまた。


集合墓地説明会

2021-09-20 11:11:14 | 五重塔/集合墓地

先日、常圓寺が丸山公園に建設中の集合墓地の説明会を行いました。事前のお問い合わせもいただき、当日は30名ほどのご参加をいただきました。私どもも社会的ニーズに応えるために行っておりますが、それでもこのようにご興味を持ってくださることに感謝です。

説明会は人数も時間も当初の想定通り。説明会だけ見れば順調な様子です。集合墓地の受付は来年の1月15日より開始いたします。

 

さて、先日接種いたしましたワクチンの事後経過ですが…

やはり、激しい副反応が出ました。周囲の方から聞いていた通りです。状況はあくまで個人的なものであり、一般的に参考にすることはできないと思いますが、嘘は書いてないこと、今後の自身の備忘録として書いておこうと思います

15日10時半:ワクチン接種

15日昼間:接種部から違和感が広がるが、体調の大勢に影響なし。ご供養もお勤めするなど、平常運転。

15日夜:大事を取って早い時間に入浴を済ませ、睡眠。

15日夜半:布団に入った直後から激しい副反応。全身の痛みとひどい頭痛。

16日一日中:全身の痛みと頭痛。左脇の下の痛みが特にひどい。朝、昼はめずらしく食欲がなくなり、夜には少し回復。

17日昼まで痛みが続く。17日午後にはお勤めができるほどに。

 

結局、回復まで1日半かかったわけです。これを毎年接種することになると大変だな…

ワクチン接種時にお医者さんと。

「葛根湯って効くんですか?」

「熱の出始めには効くけど、熱が上がりきったところでは却って逆効果だよ。」

―その後会話数言―

「知り合いやSNSの誤った情報に惑わされないでね。」(…私としたことが…気を付けます。)