オカズ釣師の戯言

自らの行動を考える。

経過入院 → 退院 → セカンドオピニオン

2006-12-27 23:17:43 | 不整脈
病気の続き,,,(10)


深夜のパニックは、もう御免だ。
こうなれば、アブレーションまで入院していたい。病院なら、万が一のことがあっても生存率は高いだろう。
息子7歳、娘4歳、まだ死ねない。

ホルターを着けて過ごす。
日中~夜半は、まったく異常がない。
安心するのと、寝不足と相まって、非常に良く寝れた。
主治医も何度か訪れてくれたが、不整脈が無い以上、何もすることがない。
北朝鮮のニュースばかり見てた。

消灯が過ぎ、しばらくTVを見てたら案の定に不整脈が起き出した。
バタバタと心電図が着けられ、当直医・主治医と連絡を取る看護師。
この先、どうなるのかと不安でいてると、心電図は外され、「大丈夫!様子を見ましょう」と???
はっ?
このままで良いの?

何度か書いているが、不整脈には、軽度~重度まで様々なものがある。
そもそも人間誰しもが、少々の不整脈を持つのだそうだ。たまたま健康診断で発見されると再検査とかになるが、再検査で出ないとそのままでしょう。
この時起こっていたのは、「期外収縮」
決して安心な不整脈の部類ではないが、これ自体で突然死することは無い不整脈だ。
だかしかし、そんなことは今だから言えることで、当時の私は「私の不整脈=突然死}の方程式しか無く、起こっている間は、パニック寸前だった。
そんな状態だから治まりもしないだ。

すがる希望は、病院の中だということ。
家にいるより生存率は高いと自分に言い聞かせる。
脈拍を測ると“35”だった。

貴方は、普段いくつですか?
“60~70”で普通。
ちょっと速いと“90”、“50”を切るとスポーツ心臓と言われる。
何度計っても、“33~36”である。

徐脈と言って、健常者も夜は脈拍が減る。
私の場合、テノーミンを飲むので、ただでさえ脈が抑えられているのに、更に徐脈するから夜間は、脈拍“40”を切るのです。
単純に考えると2秒に1回強しか心臓が鼓動しない。
しかも不整脈があるから、1発飛ぶと3秒以上心臓が動かない。
自分で脈を計り、1,2,3,4と数えていると、5がない,,,ふ~と頭から血が引く感じがする。ドクッと鼓動してくれて、意識が鮮明になる。
そんなのが続く。

柔道なんかで、締め技で落ちる瞬間が気持ちが良いと聞いたことがありますか?
確かに「ふ~っ」となるのは、気持ちが良いです。
ただし、当時の私は、「不整脈→心臓が動かない→痙攣→突然死」の方程式があったので、地獄でしたね、この晩は。
午前6時頃、不整脈は治まり、ようやく眠りにつけました。

ホルターの結果を見て、主治医は言いました。
医師:PVC(期外収縮)しか出てないから、心配しなくて大丈夫
私:ホントですか?4時頃が一番きつく、金縛りあったようでしたが。
医師:大丈夫です。PVCだけなら、一日の2/3がこの不整脈の人もいますよ。
私:はぁ。
医師:予定通り、7月中にアブレーションと埋め込みを行いましょう。
私:お願いします。

なんだか、安心したような。
翌日に退院した。
経過入院38,000円強。
とにかく「大丈夫」の言葉を信じるしかない。
退院してからも深夜の期外収縮による意識を失うことへの恐怖は続いたが、念仏のように「大丈夫、だいじょうぶ、ダイジョウブ」と呟いて過ごした。
期外収縮は、夜間の徐脈の際に起こる。
日中はそれほど起こるわけではないので、夜起きて不整脈と真っ向に勝負して、昼間に寝る生活をする。
夜間、まともに起きていて不整脈を感じ続けるのは辛いが、眠りに落ちる瞬間の恐怖と比べると耐えようがある。

様態が安定したというか、慣れたので、大阪の専門病院を受診した。
この時の言葉は、鮮明に覚えている。

「確かに危ない不整脈です。しかし、他に心疾患がない特発性なので、この例で亡くなったのは1例しかない。何百とある実績の1例ですから、1%以下ですよ。大丈夫!アブレーションで上手くいけば根治するし、失敗しても即ICDが必要とは判断できない。多分、ICDまでは必要ないでしょう。」

翌週にホルターなどの検査結果を持って、再来することを約束して病院を後にした。
先生からは、いま掛かっている病院か今度の病院かをその時に決めるように言われたが、すでに決めていたように思う。


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