オカズ釣師の戯言

自らの行動を考える。

年無しのアクアパッツア

2008-09-10 01:48:56 | 釣魚料理
このチヌ、実はリリースする気でいた。
サンバソウが釣れまくっていたし、なにもデカチヌをキープせんでも良かろうと思っていたのだ。
釣る楽しみと同様に(それ以上に?)食べる楽しみが大きい私としては、でかい魚は微妙な存在なのだ。
釣人としては、30㌢100匹釣るより40㌢1匹が、40㌢100匹釣るより50㌢1匹が釣りたい。
でも食べることを考えると、50㌢より40㌢なのである。
だから、このチヌも最後に一日の釣果として並べて写真に収めてからリリースするつもりだった。
午前6時半に釣れてライブウェルの中で元気でいたのだが、正午前、それまで陽を遮ってくれていた後ろの崖からポニョ,,,もとい,,,太陽が顔を出すと急速に弱ってしまった。
チヌだけでない、シオもサンバソウもだ。
このままリリースしても生きていけるか不安だったので、アリガタクキープさせていただいた次第である。

50㌢級のチヌはコレまで何度も食っている。
しかし、残念ながら旨い!と思ったことが一度もない。
味気ないと思ったのがほとんどで、う~ん食えないこともないと思った奴、料理したもののゴメンナサイと捨ててしまった奴もいる。
いずれも乗っ込みチヌだったので、今回は秋チヌ、少しは期待!
いや!大いに期待!!



でも、サンバソウが居る間は、冷蔵庫で出番を待っていた。
仕方ないんだよ、ごめんな~!
その代わり、一手間も二手間も掛けるから♪



ってなわけで、「クロダイのアクアパッツア」に挑戦♪
まずは、下処理。
クロダイは、刺身で食べる場合は、釣ったその日がおススメですが、焼く場合はウロコ・内臓を処理して水で洗い、キッチンペーパーーで包んで冷蔵庫で寝かしましょう。
もちろん、お腹にもペーパーを詰めてね。
翌日、キッチンを取り替えましょう。
きっとチヌ臭いと思います。

2日後、3枚に下ろしましょう。
チヌ臭さはマシになってるはず。
柵取りした身をキッチンペーパーに包んで、もう一回寝てもらいましょう。
翌日、もう一回ペーパーを代えましょう。

さて料理します。
身は臭いはしませんし、熟成されて良い感じです。
適当に切り分けます。
端っこの身を口に運びます。
臭みは有りませんが、旨味も感じません。
でもこれで、OKなのですよ。

アクアパッツアとは、南イタリアの漁師料理です。
オリーブオイルで焼いてから、ナンヤカンヤの香辛料で煮た料理です。
イタ飯屋に行けば、大概有ります。
香辛料さえあれば、実に簡単に出来るので、皆さんもお試しください。
基本的に白身であれば、なんでもOKです。
1匹付けでやるのが基本ですが、さすがに年無しを焼くフライパンは無いので、今回は切身でしました。


【作り方】
魚を三枚に下ろした身を適当なサイズに切り分けます。
臭み抜きに牛乳に浸して(20分)から塩・胡椒をします。
かなりきつめにしても大丈夫です。
30分ほど寝かしている間に、香辛料を用意します。
ケーパー、オリーブ、アンチョビ、ドライトマトはあった方が良いです。
それにフレッシュトマト、ローリエ、バジル、長ネギなど等。
ニンニクは絶対に必要です。

左上から、ケーパー、ドライトマト(自家製)、長ネギ、オリーブ、ニンニクです。

ケーパーは、なんじゃと思われる方も居るでしょうが、結婚式の前菜でスモークサーモンの上に乗ってるネリエみたいな奴です。
酢漬けで売ってますので、使う前に洗います。
これらをみじん切りにしておきます。

フライパンにオリーブオイルを少し多いかな程度にいれ、ニンニクを投入。
弱火に掛けます。
良い匂いが立ち込めると、予めみじんにしておいた香辛料を入れて焼きます。
続いてチヌを投入。
もちろん皮からね。
強火にしましょう。
焦げ目が付いた頃合いで、ひっくり返し白ワインを振り掛けます。
場合によりフランベ(炎が出る)するかもしれませんが、ひるまずに水もぶち込め!!
切身の半分ぐらいになるようにね。
フレッシュトマト、ローリエ、バジル、アンチョビを入れて煮ます。
強火でフライパンを動かし続けます。
すると煮汁が、なぜか白っぽくなります。


こんな感じです。
付け合せの野菜は、このタイミングで入れましょう。
パプリカやアスパラがいいですが、冷蔵庫に有りませんでした。

煮汁が減ってとろみが出たら出来上がりです。
ソースを味見して塩・胡椒、オリーブオイルで整えましょう。

皿に盛りましょう。
クロダイのアクアパッツアの出来上がりです~!
アサリを加えるとグッと旨味がましますので、あればお試しください。
漁師料理ですから、適当に大雑把に豪快にやれば良いと思いますよ。


味・・・ですか!?
ソースは旨かったです。
チヌも美味しくいただけましたよ。
チヌ自身の味は、味気なかったというのが本音ですがね。
残ったソースには、パスタを入れたいなぁ~と嫁と意見が一致しました。
次回は、南フランスのブイヤベースに挑戦しましょうかね。


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6 コメント

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ごめんなさい・・ (テスタ)
2008-09-10 08:00:26
ワタシもチヌ食べて美味しい!って思ったことはほとんどありません(汗)。。
でも、さすがに秋、冬に釣れたチヌは身も締まってて以外と美味しいですよね♪

しか~し・・やっぱりイシダイにはかないませ~ん!
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いえいえ・・・ (Ryuto)
2008-09-10 22:26:03
テスタさん

40㌢ぐらいまでなら、美味しいんですけどね。
50㌢クラスになるとグレもチヌもあきまへん。
皮なんかゴムみたいだし・・・(汗)
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あっ! クワッ!! パタッ… (やんぴ)
2008-09-11 19:59:44
3月頃に若狭イカダで釣ったチヌはその日に食べたら結構美味しかったですよ~

腸出し神経抜きまでして持ち帰りましたが…

中央市場でも、チヌ、サンノジ、へダイは良く見かけますね ‥しかも野〆

この魚どんな店が使うの?と聞いたら…
イタリアンレストランが昼のランチで良く使うっていってました…

もしかしたら知らず知らず、いつも磯でほっている魚を食べてるかもしれませんね…
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すっごい (mori)
2008-09-11 21:13:38
Rutoさん スゴイです
全部、料理したのですか?
ワチキには真似のできない料理です
チヌ、タイはフリカケが1番美味しいと
思ってる人ですので(簡単)
1度試してみて下さい

大きいチヌ、鯛を釣ったら、3枚に下ろして
みじん切りにして、塩を入れて、フライパンで
空炒りして、身が解れたら胡麻を振る
これだけデス
40cm前後はお刺身が1番です(ハイッ!)
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あ! クワガタ!! (Ryuto)
2008-09-11 22:41:52
やんぴさん

神経抜き、TVで見たことは有ります。
必殺仕事人みたいな奴。

ランチってのがキーですかね。
でもヘダイは、一度食ってみたい魚です。
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凄くないですよ (Ryuto)
2008-09-11 22:47:18
moriさん、こんばんは。

大層に見えるだけです。
順番を間違えようが、少々分量を誤ろうが、それなりに出来ますよ。
香辛料(薬味?)があるかどうかだけです。
ケーパーとオリーブは無くても問題ないように思います。
フリカケ、一度試してみますね。
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