年なし

クロダイ
スズキ目タイ科クロダイ属

関西、いや全国的にチヌと呼ぶ海釣りの最大のターゲットです。
このチヌのデカイ奴を釣人は崇拝の心を込めて、「年無し」と呼びます。

セイゴとハネとスズキは、何センチで呼び分けるの？
ツバスとメジロとブリは？
魚の呼び名が変わるのは、超有名な話で、出世魚と呼びステータスの１つです。（ホンとか？）
スズキやブリほどに確立されていませんが、釣人が成長に合わせて呼び分ける魚もいます。
コレを出世魚と呼んで良いのかどうかは、知りません・・・（キッパリ）

いづれも、その境界線は曖昧です。
60㌢はスズキ？ハネ？
80㌢はブリだよね!?
35㌢はチャリコなの？
38㌢は石鯛なの？
人それぞれでしょうね。

でも唯一（多分、恐らく・・・）、チヌだけはハッキリしてます。
チヌの50㌢オーバーは、「年なし」と呼ばれ、崇め奉られます。
チヌ釣りをする釣人にとって、「年なし」は１つの勲章でしょうな。
決して、49.9㌢が「年なし」と呼ばれることはありません。
そのたった１㍉に釣人のプライド（傍からみたらヒジョ～にしょーもない）があると思います。
まぁ、僕だけかもしれませんが・・・（汗）

画像は、９月５日に但馬の浜坂で釣ったもの。
50.5㌢ありました。
個人的には、乗っ込みでなくて秋に釣った年無しっていうのが、「フフン♪」だったりする。


口の周りが白くなった非常にいかつい野武士のようなチヌでした。
めちゃめちゃパワフル！
過去釣ったどのチヌより良く引いて、風格があった。
でも、適当に写真に収めてしまいました・・・（涙）
タモから少しはみ出てたので、45㌢+3～4㌢で50㌢無いと読んだのです。
これでも３回ほど撮り直したのですが、尻尾が鮮明に写ってないのが悲しい・・・（涙）
サイズを表現するためにタモ網の上で撮ったが、これも「年なし」には不要だった。
ていうか、これがイカンかったのだ。
ちゃんと計っておけば・・・（涙）

チヌは、格好が良い。
もっとも格好が良い魚であるとも思っている。
大きくなっても格好が良い。
尾長は、45㌢前後が格好良いと思う。
60㌢とかデカクなりすぎると、体の割りに背ビレとかが小さく思えてスタイルが悪い。

以上のように非常に拘りのある魚なのである。
でも、チヌに厳しい人も居るけどね・・・（笑）


余談だが、太平洋ではチヌを狙わない。
外道でも釣った験しがない。
チヌは日本海で狙う魚だと思っている。