ーーー都心に住む兄弟が
自宅で倒れたと
家に電話が来た
「目が回ってて・・・動けない・・・助けて・・・」
!?!?!?何事!?!?!?
アタマが半分パニクりながらも
既に荷物の支度内容を
もう片方脳でリストアップしていた
そんな訳で
急遽めったに乗らない
ひかり新幹線にて(静岡にはのぞみが止まらない)
都心の兄弟宅へ向かうこととなった
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ーーー着いたらすぐ入れるよう
ドアの鍵は指定の場所との旨
確認を取り
最悪の事態の想定を打ち消しながら
ドアをそろそろと開け兄弟宅に入る
「お〜〜〜い・・・」
兄弟はカーペット上に横たわりながら
声にならない声を出し
「・・・〜〜〜らたひィ〜・・・ハぁうはっわうぇ〜〜〜・・・」
ーーー・・・・・・あん???
おそらく
「アンタたち悪かったねぇ」
と言いたかったと
脳内翻訳で解決した
ーーー生きているなら手の施しようはある!!!
ということで
すぐ近所の総合病院へ連れていき
点滴と数時間の静養
連絡した家族も仕事から駆けつけ
何とか回復にこぎつけた
皆でほっと胸をなで下ろし
家族に支えられ当人とともに
一同兄弟宅へ帰宅した
聞けば
元々体質的に弱点であるめまいが
突発的に起こり
どうしようもなかったと
唯一自分の近くにあった携帯電話を取り
出せる全力を振り絞って
助けを求めたと
ーーーーーーーーーーー現代文明とは
きっとこういう所で
人々の命までも助け
寿命を伸ばしているのだなと
感心したのであった(今このタイミングで)
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さて翌日
薬を服用し家族の心配もよそに
ケロッと元気になった当人は
お礼と申し訳無さを込めて新幹線往復代を
昨夜からアタマが白くなりかけた自分と母親の2人分渡してくれた
ーーー正直タクシー代も3台分くらいは
かかっているんだが・・・
そのへんはまぁアレだから
体調に気をつけなねぇ〜!!!
と告げ
自身と母は東京駅へと兄弟宅を後にした
2へ続く