Giuliaのひとりごと

BMW M1000RとS1000XRについて書いてます。

S1000XRで膝スリ

2022年09月12日 | S1000XR

 S1000XRはBMWのバイクの中でもR1250GSと同じアドベンチャーのカテゴリーに入れられる大型のクロスオーバーバイク。一見、鈍重なバイクに見えるが、いざワインディングに連れ出すと、水を得た魚のように軽快に峠を駆け回る。高速道路で直線を走っているより、全然楽しい。それならばサーキットで走らせてみよう!ということで、久しぶりにサーキットにS1000XRを持ち込んで走らせてみた。

実際サーキットで走らせて見ると、その特性はさらに顕著に感じる。こんな馬鹿デカいバイクが右に左にと軽快にフルバンクする。最新のクイックシフター、スリッパークラッチ、トラクションコントロール、電子制御サス、ABSなどの最新のハイテク電子ディバイスで武装されたマシンは、ハードなブレーキングでのロックやホッピングなど皆無。クイックシフターも相まって、安全に軽快に楽しくサーキットを走らせてくれる。サーキットを走ると最新のデジタルディバイスの素晴らしさを実感することができる。還暦を迎えたジジイがサーキットで膝スリできてしまうほど、懐が深いバイクなのである。

コーナリング中のバンク角は、45°~50°くらい。さすがにバンクが深くなるとステップをガリガリと路面にこすりつけることになる。モードは、ダイナミックとダイナミックプロを使用。サーキットに持ち込むとアクセルの反応、サスなどの反応が変わることが顕著に分かる。

ただサーキットを走る際に難点な部分が一つある。それはS1000XR独特のシート形状。すっぽりとお尻を包み込む形状のシートがどうも、膝スリなどの体重移動の際に邪魔になるのである。横にも前にも後ろにも動けないのが辛い。なので、上体が立ったようなライディングフォームを強いられる。アフターマーケットでサーキット専用のシートがあると嬉しい。あとはサーキットを走るならバックステップは欲しいところ。

還暦を迎えて、楽にツーリングが楽しめるバイクにと、28年間連れ添ったドゥカティを降りて、S1000XRに乗り替えたのだが、最新の電子ディバイスに守られて、高いレベルで安全にワインディングを楽しませてくれる大人のバイクとでも言えようか。これは楽しい。20歳くらい気持ちが若くなるな。笑 サーキットからワインディング、長距離ツーリングまで楽しませてくれる。

 28年間ドゥカティに乗って学んで来たモノは大きい。これがいまのS1000XRのライディングに生かされているのは間違いない。還暦を過ぎて体は衰えていくけど、経験の積み重ねはライディングをさらなる深みへといざなってくれる。



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