本日窯に火が入りました。
今回の窯は5月と9月の2組の結婚の引き出物が入りました。
数の多さもさることながら無事納品できるものを焼くというプレッシャーが轆轤仕事の時からず~っと続いています。
「窯焚き」のやり方は作り手によって様々です。
夜が更けていく中火を眺めつつ窯場で酒を飲みながら・・・なんていう方もいます。
とろり~とろり~と長い日数焚く焚き方ならばそれも有りかと思います。
ただうちの窯に関してはそれはかなり厳しい・・・
座主窯の窯焚きは忙しく激しい焚き方です。
5~7分に1度20数本の薪を投げ入れます。
1,000度を超えるあたりからは返しの炎の熱さも厳しくなり酒を飲んでは体力的にも辛くなってきます。
始めの頃は酒を飲みながらという時期もありましたがここ15年間は窯場でのお酒はご法度とさせていただいております。
最後の窯焚きによって3か月間の仕事が決まるわけですし今回のように注文品が多い場合はなおさらです。
1,000個近くの焼き物がどうなるかがこの4日間の勝負なのです。
窯出しが終わり無事焼き上がった満足感の中旨い酒を飲んでほしいと思っています。