そっちを心配するあまり、気付いた時には一人の生徒が荒木に迫っていた。
平助「っ!あぶねえ!」
荒木が何かできる訳でもなく…殴られる……!
ボコッ
荒木「あっ……れ?」
荒木が正面に目を向けた時、迫ってきていた生徒は気絶していた。飛んできたバットが後頭部に命中したのだ。
荒木は平ちゃんに視線を投げる。
……彼は笑っていた。
自らのバットを投げ放った姿勢のまま。
……平ちゃんは大馬鹿やん。自分の武器を荒木のために手放してまうとか。
天霧「見上げた度胸です。」
無手になった平ちゃんへと、天霧が拳を握る動きが悔しいぐらいゆっくりに見えた。
天霧「だが愚かだ。」
バットを手放した平ちゃんに、その一撃を避ける術はなく……
平助「……あ……がは……っ!」
荒木「えぇぇぇぇぇ!!!!」
荒木の悲鳴だけが、この場に響き渡った。
原田「平助!おい、平助っ!!」
原田先生と新八っつぁんが平ちゃんにかけよる。
御陵高校の生徒は全員、倒れている。
不知火「なんだ…もう皆やられちまったのか。面白くねえ。」
不知火が下らなさ気に帰っていく。その後を天霧が付いていく。
そして新八っつぁんが平ちゃんを抱き抱える。新八っつぁんの手の中で、平ちゃんは口元を赤く染めている。
平助「……はは、ドジっちまった……。」
原田先生が持っていたタオルで平ちゃんの口元を拭う。
原田「馬鹿、喋んな!やばい、傷が深すぎる……!」
新八「くそ!おい、平助!こんなとこで死ぬんじゃねぇよ!」
ーーしぬ?
荒木「いや、いややし、平ちゃん!!」
かたかた震えて、袖口で頬の血を拭う荒木に、平ちゃんは申し訳なさそうな瞳を見せた。
平助「……お前のこと、もっと守ってやりたかったのにな……、へへ、格好……わりぃ……。」
……なんで、なんでやねん。荒木なんて一発くらい殴られても平気やったのに…!
平助「…大…丈夫、心配……すんな……よ……。」
原田「おい、真美、救急車読んでくれ!!」
原田先生が、振り向いて真美たすに指示を出す。
原田「って、おい。真美のやつ、どこにいきやがった?」
平助「っ!あぶねえ!」
荒木が何かできる訳でもなく…殴られる……!
ボコッ
荒木「あっ……れ?」
荒木が正面に目を向けた時、迫ってきていた生徒は気絶していた。飛んできたバットが後頭部に命中したのだ。
荒木は平ちゃんに視線を投げる。
……彼は笑っていた。
自らのバットを投げ放った姿勢のまま。
……平ちゃんは大馬鹿やん。自分の武器を荒木のために手放してまうとか。
天霧「見上げた度胸です。」
無手になった平ちゃんへと、天霧が拳を握る動きが悔しいぐらいゆっくりに見えた。
天霧「だが愚かだ。」
バットを手放した平ちゃんに、その一撃を避ける術はなく……
平助「……あ……がは……っ!」
荒木「えぇぇぇぇぇ!!!!」
荒木の悲鳴だけが、この場に響き渡った。
原田「平助!おい、平助っ!!」
原田先生と新八っつぁんが平ちゃんにかけよる。
御陵高校の生徒は全員、倒れている。
不知火「なんだ…もう皆やられちまったのか。面白くねえ。」
不知火が下らなさ気に帰っていく。その後を天霧が付いていく。
そして新八っつぁんが平ちゃんを抱き抱える。新八っつぁんの手の中で、平ちゃんは口元を赤く染めている。
平助「……はは、ドジっちまった……。」
原田先生が持っていたタオルで平ちゃんの口元を拭う。
原田「馬鹿、喋んな!やばい、傷が深すぎる……!」
新八「くそ!おい、平助!こんなとこで死ぬんじゃねぇよ!」
ーーしぬ?
荒木「いや、いややし、平ちゃん!!」
かたかた震えて、袖口で頬の血を拭う荒木に、平ちゃんは申し訳なさそうな瞳を見せた。
平助「……お前のこと、もっと守ってやりたかったのにな……、へへ、格好……わりぃ……。」
……なんで、なんでやねん。荒木なんて一発くらい殴られても平気やったのに…!
平助「…大…丈夫、心配……すんな……よ……。」
原田「おい、真美、救急車読んでくれ!!」
原田先生が、振り向いて真美たすに指示を出す。
原田「って、おい。真美のやつ、どこにいきやがった?」