人型ロボット「Pepper」が一般向けに発売開始。ついに人間の生活に入ってくるのか。

2015-06-19 | ロボットの時代

ソフトバンクが一般向けに人型ロボット「Pepper」の販売を開始した。Pepper発売に合わせ、「ティッシュ配り」「受付スタッフ」「販売スタッフ」の業務を時給1500円でやる(貸し出す)という。


時給1500円というと、厚労省の平成26年度地域別最低賃金改定状況によれば、東京都は888円と一番高く、一番低いのは高知・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄が677円となっているので人間より高い時給になる。

職種にもよるが、単純作業であれば、ミスはないし、即戦力的に使えるのであれば、安いかもしれない。



現状で、使う側のリテラシーが伴っていないので実用的ではないと思うが、この動きをはじめとして人型ロボットが人間の業務をやるようになることに違和感はなくなっていくと思う。



半年ほど前、オックスフォード大学が認定したという「あと10年でなくなる職業」という記事が話題になった。これが少しずつ現実のものになってくるかと思うと恐ろしくなる。




オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」702業種を徹底調査してわかった

人型ロボットが目指すのは人間。日本はロボットといえば人型ロボットだけど、欧米だと人型じゃないとか。

2015-06-14 | ロボットの時代

写真: nippon.com記事より


なぜ、日本の研究者は人型ロボットを作るのって記事を読んでてロボット=人型ってのは先入観で思い込んでいたこと、なんでそう思ったのかってことがなんとなく見えた。


人型ロボットの目標は人間。

「人型ロボット研究の最大の問題、あるいは宿命というのは、『人という明確な目標がある』ということです。スタスタ歩いて、あるいは走って、さら には五輪やW杯に出るような素晴らしい運動もするし、片や言語を獲得して自在にしゃべり、文字を発明して脳に高度の機能を持つ――。こうした素晴らしい人間を目標としていることです。ロボットに人のまねをさせようとすればするほど、永遠にゴールに行きつけないと痛感します。そのために、やめられなくなってしまいます。



そういえば、囲碁の趙治勲も囲碁棋士はコンピータに負けないのは、囲碁が目標がないものだからといったニュアンスのことを言っていた。

目標が人である必要はよくわからない。一部、人のサポート的なところができれば十分な気がする。
100年は言い過ぎかもしれないが長期的な目標という意味で人なのかな。


あと、欧米と比べ日本は人型ロボットが多いらしい。理由は以下のようです。


『人を創るといった神と同じ行為をやってはいけない』というキリスト教の影響が根底にあり、人的な形をした自動機械に対して、まだ根底的に抵抗感がある


キリスト教ってこんな教えがあるんですね。
日本人は宗教的な縛りは少ないし、鉄腕アトムやドラえもんとかの影響で小さい頃から慣れているのもあるのでロボットと言えば人型を連想する。小さい頃に見たものへの憧れ的なのも影響してそう。


「サービス文明論」を読んで、ロボットに何でもサジェストされる時代を想像してみたら...

2015-04-30 | ロボットの時代

坪田知己さんの著書「サービス文明論」を読了。


読みながら、人間がロボット(ここでは様々なデータを機械的に処理し人に届ける何かを指す)から色々教えてもらえるようになったらどうなるのかなと思ったりしたのをだらだらと。



ロボットは人の多様な考えや判断を材料に学習してるけど、その材料がなくなるとどうすんだろ


 人が物事を判断するには、誰もが必要とする基本的な情報を得て、自分で咀嚼し右か左かなど判断すると思うんですよね。ロボットからの情報取得が普通になっていくと、ロボットを自動的に学習させる仕組みを作るために人の考えや判断をインプットする必要があると思うんです。で、ロボット任せで考えなくなると不特定多数のヒトの考えや判断基準を集めたようなデータベースを構築することが難しくなってくるのではないかと想像してました。

 

 基準を作るある一部の有識者の考えで、ロボットのロジックを作りヒトに情報をサジェストしていくのかもしれないし、有識者は現代の教祖さま的な存在となり、世界をマインドコントロールしていく世の中かもしれないですね。

 そうなると、多様性がなくなり行動とかが均一化していっちゃうのかな。人の多様性さえもコントロールしちゃうのかな。


 仕組みを作る有識者が、いい方向にマインドコントロールできれば有能な人が量産できるのかもしれないのかな。ただそれはヒトといえるのか寿命のあるロボットなのかはとても微妙なところなのかな。

 

 そのときに仕組みを作る側か仕組みに動かされる側か。とかは、まぁ、どっちでもいいや。


生まれたときにロボットが人生を決める時代に?

 この人は生まれつきアートが合う、この人は野球選手、この人はxxといった進路を、生まれたタイミングで遺伝子を分析し、人生を決定づけてしまうのかな。

遺伝子分析が家庭で出来て一般化されたりする時代だから現実的かな。

※参考: 日経ビジネス 1万円の遺伝子解析で分かる衝撃の事実




ロボットにヒトが仕える?

 ロボットのロジックを作りロボットをコントロールする組織(もしくは人)が人間をコントロールするのか?この状態で人はロボットにコントロールされている気がしないのでは?どういう気持ちなのか想像できないけど、操作されている感覚はなさそう。もしかしたら、30年前の人が今の私たちを見たら、あいつらロボットに操られて不幸だなと思うのかもしれないし。


 最近では機械が自動で学習することも技術的に当たり前になってきましたし。もしかしたら、ロボットをコントロールするのはロボットなのかもしれない。ロボットがロボットのロジックを作り、ロボットが人をコントロールする。そうなればロボットに従う人間たちで溢れる世の中になるのかな。

 

 まぁ、これ読んでて頭が混乱してきました。。


色々考えてみて...

 ロボットに操られるなんて、そんな時代は嫌だ!と思ってる人も多いかもしれません。でも、気づかないうちに、だいぶ操られているのかもしれないです。あなたもAmazonのおすすめで、レコメンドされたものをAmazonのオススメなら大丈夫だろという信頼からものを買ってませんか?買ってますよね。。


 ロボットが利口になると、人は考えなくてよいのか?悩みはなくなるのか?結婚も全世界から相手を選んでくれるのか?究極は考えなくても行動できるようになるのか?

 

 うーん、よくわからない。。

 時代に合わせ、教育が変われば、考え方とか頭の使い方が変わってくることでいい感じになるのかな。


結局、コントロールされるのも結構いいかも


 今の技術でもある程度コントロールされる体験をすることが出来ます。ロボットにコントロールされてみたい方は以下のサービスを使ったり見たりしてみてください。


サービス文明論でも紹介されていたAmazonのレコメンド機能

「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というAmazonお馴染みの機能。
仕組みは以下のようだ。

あなたと似た商品を購入しているユーザのグループ内でよく購入されていて、あなたがまだ購入していない商品をおすすめとして表示するのだ。

同じ趣向性を持つユーザが購入している商品は、他の商品よりも購入される確率が高い。ゆえに、膨大な数の商品の中から、自動的におすすめ商品をセレクトして、あなたにレコメンドすることができるのだ。

Source: Amazonとかでよく見るおすすめ商品を表示する仕組み、レコメンドを全力で解説する


Yahoo!やDeNA 遺伝子を分析し、病気を予防

ネット企業が揃って参入している遺伝子分析。これでデータを集め、研究がすすんでいくと生まれたときにどんなものに向いているのかを判別したりできるのかも。

「遺伝子を解析して『肥満になりやすい体質です』と知らされるだけでは利用者は満足しない。各遺伝子が起こしやすい症状を分析し、その対策を提案してはじめて納得してもらえる」

Source: 遺伝子解析、個人向け広がる 自宅でも検査可能 

 

パーソナルロボット、Pepper(ペッパー)

ドラえもん的な人型ロボット。公式商品紹介では以下のように説明している。

まるで生きているかのように自ら行動します

Pepperは自分の判断で動くことのできるロボットです。
テレビ、パソコン、スマホなど、人間が操作し、道具として役立ってきたこれまでの機械とは違い、人間とのふれあいの中で自律的に反応しながら、あなたを楽しませてくれます。

Source: パーソナルロボット、Pepper(ペッパー)

 


Googleのスマートコンタクトレンズ

グーグルが研究中のコンタクトレンズ型のスマートデバイス。

涙に含まれるグルコースレベルを常時監視してスマートフォンなど外部機器に送信し、糖尿病患者に血糖値の急変を伝えること。また1月時点の発表では、将来的にはLEDを内蔵して着用者の視界に直接警告などの情報を表示する機能も検討していました。

Source: Google、スマートコンタクトレンズでアルコンと提携。無線・センサ内蔵や可変レンズを商品化へ



健康管理・医療分野のウェアラブルデバイス系

考えずに健康情報がサジェストされたりする。

センサーで心拍数、血圧、血糖値、歩行数などの健康データをリアルタイム計測し、サーバーに送信、ビッグデータを解析する。

Source: 日経新聞 ウエアラブル端末、健康向けに実用化加速 

 

婚活・出会い系 Omiai

Facebookを使ったマッチングサイト。詳しくは公式サイトの説明より。

Omiaiは、Facebookを活用した日本最大級の恋活に特化したマッチングサービスです。
2012年2月にサービス開始、リリース1年で会員数は140,000人。
1日に平均で7,000組の男女がマッチングしています。
実際にたくさんの人が出会えており、多数の交際報告を頂いています。

【出会いまでの流れ】
Omiai全員の写真掲載率は100%。あなただけの好みの異性が見つかることでしょう。
検索機能は、居住地、年齢、職業、年収、学歴、身長、趣味など、30を越える条件で検索。
お相手へのアプローチは簡単。気にいったお相手が見つけたら「いいね!」ボタンを押すだけ。
お互いに「いいね」が成立すればマッチング成立。直接コミュニケーションが可能になります。

Source: Omiai

 

 若者はfacebookは使わない。Twitterも使っているが複数アカウントを持っているのが普通でキャラを変えたりネットの自分をリセットしたりしている。今はコミュニケーション履歴を残さないsnapchatというコミュニケーションサービスが使われるようになっているという。snapchatはメッセージを数秒から数十秒閲覧するとメッセージが消滅するサービスだ。デジタルネイティブ世代は、「考えないで”その時だけ”を楽しむための出会い」というあぶないと思ってしまうような出会いが増えてきているのかもしれない。

 まぁ。難しいことはロボットに任せて、その場そのときを楽しむだけの時代もいいなと思ったりしますね。

 

 俺も含めて、大多数はこんな状態でも世の中は成り立つんじゃないかと思う気がします。


終わりに


 サービス文明論は、半年くらい前に電子書籍でポチッと購入したまま、Kindleの中で積ん読的な状態になっていました(坪田さん、すいません。。)

 なぜ、このタイミングで読んだかと言うと、4月のみたか朝活で坪田さんが人間図書館を披露した際に、たまたまサービス文明論のお話を聞いて読もう!と思った次第です。


 読むと面白くすぐに読み終えることができました。


 そのほか、詳しい内容はネタバレしてしまうので、AmazonのKindleストアでご購入くださいw


→ 坪田知己著 サービス文明論: 「多様性」を支える時代が始まる