禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

蜘蛛と蝶

2014年11月08日 | 小さな法話
一匹の蜘蛛が、蜘蛛の巣をはっていました。
そこに蝶が飛んできました。
蝶が、蜘蛛の巣にひっかかりました。
A君がかわいそうだからと、蝶を蜘蛛の巣から逃がしてやりました。
それを見ていたB君が「ダメじゃないか。そんなことをしたら、蜘蛛がかわいそうじゃないか」と言いました。

慈悲の心は、どうあるのでしょうか?

蝶だから、蜘蛛だからという見方は必要なのでしょうか?
ともに自然の摂理の中で、生きています。

私たちはたくさんの命をいただいて、この命をつないでいます。
たくさんの命に感謝し、またその命に懺悔し、いただいた命を大切にしなければなりません。
もし、たくさんの命を粗末にするならば、それは自分を粗末にしていることになるのです。


きょうの薔薇は「レディ・エマ・ハミルトン」です。大輪でうつむいている花です。
人を意識することなく、ただ咲いています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿