禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

撫で仏

2014年11月13日 | 小さな法話
「びんずるさん」と呼ばれ親しまれている仏像があります。
賓頭廬尊者像(びんずるそんじゃぞう)と言います。
自分の病の部分と、その像の同じ箇所をなでると病が治ると信仰されている「撫で仏」ですが、この賓頭廬尊者は、実はお釈迦様のお弟子である十六羅漢の筆頭です。
この賓頭廬尊者が得道され、その神力を試みられた時に大地震が起こり、たくさんの死者がでたそうです。
そのため仏は賓頭廬尊者を西洲という、この世界からは遠く離れた地に住まわせました。
賓頭廬尊者は、「もし私の形像を作り、信心あって仏を念じ、わが分身の形像に手を触れれば、その人は一切の身の苦しみが無くなるであろう。」と言われたと「賢愚因縁経」という経典には書かれているそうです。
今日、あちこちのお寺の外陣に賓頭廬尊者が安置されているのは、この故事によるものです。

ちいさな薔薇ですが、濃い色がきれいな「コーヒー・オベーション」です。



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