「修証義」の中に、亀と雀が登場します。
「利行というは貴賎の衆生に於きて利益の善(ぜん)巧(ぎょう)を廻らすなり窮(きゅう)亀(き)を見病(びょう)雀(じゃく)を見しとき、彼が報謝を求めず、唯単えに利行に催おさるるなり」と説かれています。
まず、亀の話です。
中国の晋の時代に、孔愉(こうゆ)という人がいました。ある日、余不亭という場所で、漁師に捕まえられた亀を見て、これをあわれに思って、亀をもらい受けて放してやりました。亀は嬉しそうに何度も首を左に向けて振り返りながら、海の中へ消えていきました。
その後、孔愉は余不亭の長官に出世しました。当時、長官の印はそのつまみを亀の形にする習慣があり、これに習って印を彫らせましたが、そのつまみである亀の首が左に曲がってしまいます。作り直しをしても同じように左に曲がってしまうのでした。亀の報恩が、そこに現れたというのが窮亀の故事です。
亀を助けるという設定は「うらしまたろう」に似ているお話です。
雀の話は次回にします。
だんだん薔薇が少なくなってきました。きょうは、「ブルドゥパルファム」です。
「利行というは貴賎の衆生に於きて利益の善(ぜん)巧(ぎょう)を廻らすなり窮(きゅう)亀(き)を見病(びょう)雀(じゃく)を見しとき、彼が報謝を求めず、唯単えに利行に催おさるるなり」と説かれています。
まず、亀の話です。
中国の晋の時代に、孔愉(こうゆ)という人がいました。ある日、余不亭という場所で、漁師に捕まえられた亀を見て、これをあわれに思って、亀をもらい受けて放してやりました。亀は嬉しそうに何度も首を左に向けて振り返りながら、海の中へ消えていきました。
その後、孔愉は余不亭の長官に出世しました。当時、長官の印はそのつまみを亀の形にする習慣があり、これに習って印を彫らせましたが、そのつまみである亀の首が左に曲がってしまいます。作り直しをしても同じように左に曲がってしまうのでした。亀の報恩が、そこに現れたというのが窮亀の故事です。
亀を助けるという設定は「うらしまたろう」に似ているお話です。
雀の話は次回にします。
だんだん薔薇が少なくなってきました。きょうは、「ブルドゥパルファム」です。
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